YZF-R25 556,200円(12月15日発売)

★ヤマハ YZF-R25 車両解説

激戦の250クラススポーツにヤマハも本格参戦
クラス最高レベルの出力を発揮する新開発水冷2気筒を搭載

待ってました、多くのヤマハファンが待ち望んでいたであろうモデルがいよいよ国内発売開始となった。新設計のダイヤモンドタイプフレームに搭載されるのは、249ccの排気量を持つ水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブエンジン。最高出力27kW(36PS)/12,000rpmと、最大トルク23N・m(2.3kgf-m)/10,000rpmを発揮する。

足回りでも600ccクラスに匹敵するφ41mmのインナーチューブ径を持つ剛性の高いフロントサスに、リアにはモノクロサスの組み合わせ。余分なクオリティとしてではなく、必要にして十分な路面追従性と乗り心地を両立させるための採用だ。

なによりも、YZF-Rシリーズ一族の血統を色濃く感じさせるスタイリングが秀逸だ。“マスフォワードシルエット”を構成する、逆スラントの2眼ヘッドランプや切れ上がったテールなど、まさにYZF-RシリーズのDNAを持って開発されたといえる。

YZF-R25。カラーは3色。ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー/シルバー)。
YZF-R25。ブラックメタリックX(ブラック)
YZF-R25。ビビッドレッドカクテル1(レッド/ホワイト)。

★YAMAHA プレスリリースより (2014年11月4日)

気軽にスポーツライディングが楽しめる250㏄クラスの新製品
「YZF-R25」 国内仕様を発売

ヤマハ発動機株式会社は、249cm3の水冷・直列2気筒エンジンを搭載した新製品「YZF-R25」を2014年12月15日より発売します。

「YZF-R25」は、<毎日乗れるスーパーバイク>をコンセプトに、クラス最高レベル※となるエンジン出力とRシリーズを継承する軽量な車体とデザインにより、“スーパースポーツ”と呼ぶにふさわしい高次元な走行性能とスタイルを具現化したモデルです。また、デイリーユースでの軽快な走行性と扱いやすさ、さまざまなシーンでの爽快な走りを実現しています。主な特徴は、1)高揚感あるフィーリングを生み出す新設計エンジン、2)爽快な走行フィーリングを支える新設計フレームとロングリアアーム、3)YZF-RシリーズのDNAを受け継ぐスタイリング及びこれと調和させた快適なライディングポジションなどです。なお、ABS仕様につきましては、2015年春に発売を予定しています。

製造は当社のグループ会社PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(YIMM)が行います。
※ヤマハ発動機調べ

<名称>
「YZF-R25」
<発売日>
2014年12月15日
<メーカー希望小売価格>
556,200円(本体価格515,000円、消費税41,200円)
<カラーリング>
・ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー/シルバー)
・ブラックメタリックX(ブラック)
・ビビッドレッドカクテル1(レッド/ホワイト)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(消費税)、登録に伴う諸費用は含まれない。
《開発の狙い》
国内スポーツバイク市場ではここ数年、軽二輪(250ccクラス)のカウル付モデルの人気が高まっていますが、「YZF-R25」はこのニーズに呼応したグローバルモデルとして開発しました。ヤマハスポーツモデルの代名詞“YZF-Rシリーズ”の技術蓄積に基づく、“走り”と軽二輪クラスとしての“扱い易さ”を調和させました。モーターサイクル経験の長短を問わず、市街地からワインディング路まで、さまざまなシーンでスポーツライディングを楽しめます。
《主な特徴》
1)高い揚感あるフィーリングを生み出す新設計エンジン
エンジンは、249cm3の水冷・直列2気筒・DOHC・4バルブ・FI(フューエルインジェクション)で、コンパクトな燃焼室内で混合気の縦渦(タンブル)を積極的に生成させ、素早い燃焼促進による優れた出力・トルク特性を引き出しました。このエンジンには、高精度で作動する直押し式の吸排気バルブ、強度に優れた浸炭コンロッド、低振動に貢献するアルミ製鍛造ピストンなどを投入、中~高回転域での高い性能を支えます。
さらにクランクウエブを軽くするなどクランク慣性モーメントを最適化、発進など低速での扱い易さと高速域での回転上昇感のバランスを図り、優れたドライバビリティを支えています。
2)マス集中に貢献するショートマフラー
排気系には2-1のエキゾーストパイプとショートマフラーを採用しました。車体中央下部に寄せてコンパクトに配することで重量マスの集中を図っています。さらに、「YZF-R6」(輸出モデル)を彷彿させるデザインでスポーティさを演出しながら、内部は3段膨張式として優れた消音効果と心地よい排気音を両立させました。
3)新設計フレームとロングリアアーム
最新の解析技術の織り込みにより、軽量化と剛性バランスを兼ね備えた新設計ダイヤモンド型フレームを採用しました。フレームへのエンジン懸架は左右各4ヵ所で、うち左右各3ヵ所をリジッド懸架とし、車体の強度部材としてエンジンケースを機能させることで軽量化に繋げました。左右非対称のリアアームは、長さ573㎜とロングで、コーナーや加減速時において、リアアームの対路面角度の変化率が少なく、駆動力が効率よくリアタイヤに伝わる設計としました。
4)走りの爽快感に貢献する前後サスペンション
フロントサスペンションは600ccクラス並のインナーチューブ径が41㎜の正立式を採用しました。狙ったラインをトレースし易く剛性感のある走行フィーリングに貢献しています。リアはモノクロスサスペンションを採用し、ストローク全域で作動性が良く、優れた路面追従性と乗り心地を実現しています。
5)YZF-RシリーズのDNAを受け継ぐスタイリングと調和させたライディングポジション
R-DNAを受け継ぎ一目でスーパースポーツと分かるスタイリングを採用、その特徴はマスフォアード・シルエット、切れ上がったテール、逆スラントの2眼ヘッドライト、センターエアダクト風デザイン、レイヤー構造カウルなどです。さらに、ライディングポジションは、このスタイリングに調和させたややアップライトで疲労感の少ないものとしました。シートは表皮、クッション材を吟味し780㎜の低シート高と相まって、良好な足付き性とフィット感を備えます。また34度のハンドル切れ角は166kgの軽量ボディと相まって、取り回しで扱い易さに貢献しています。
「YZF-R25」フィーチャーマップ
・マルチファンクションメーター
・2眼逆スラントヘッドライト
・41㎜径インナーチューブ採用フロントサスペンション
・アルミ鋳造10本スポークホイール
・フロント2ポットキャリパー採用ディスクブレーキ(フローティングマウント)
・⽔冷4ストローク直列2気筒FI
・DOHC直押し式4バルブ
・鍛造ピストン、DiASilシリンダー
・オフセットシリンダー
・浸炭コンロッド
・1軸偶力バランサー
・新設計クラッチ&ミッション
・クランク慣性マス(モーメント)最適設計
・スポーティなセパレートハンドル
・ハンドル切れ角34度
・LEDテールライト
・左右非対称ロングリアアーム
・中空アクスル(前後)
・モノクロスサスペンション
・軽量で剛性バランスに優れたダイヤモンドフレーム
・冷却水配管のシンプル設計
・ヘルメットホルダー
・ショートマフラー

★主要諸元

車名型式 JBK-RG10J
YZF-R25
発売日 2014年12月15日
全長×全幅×全高(m) 2.090×0.720×1.135
軸距(m) 1.380
最低地上高(m) 0.160
シート高(m) 0.780
車両重量(kg) 166
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 33.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
26.2(WMTCモード値 クラス3、サブクラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 G401E
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 60.0×44.1
圧縮比 11.6
最高出力(kW[PS]/rpm) 27[36]/12,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 23[2.3]/10,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 T.C.I.(トランジスタ式)
潤滑油方式 強制圧送ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 2.4
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.666
2速 1.882
3速 1.454
4速 1.200
5速 1.037
6速 0.920
変速比 3.043/3.071
キャスター(度) 25°00′
トレール(mm) 95
タイヤサイズ 110/70-17M/C 54S
140/70-17M/C 66S
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
モノクロス(スイングアーム)
フレーム形式 ダイヤモンド

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。