PW50 135,000円(8月20日発売)

★ヤマハ PW50 車両解説

キッズ向けプレイバイク、PW50がグラフィック変更で2016年モデルに

低年齢層の子供向けモデルとして開発されたPW50は、空冷2ストローク単気筒49ccエンジンをシンプルなパイプフレームに搭載。スタイルこそミニ・モトクロッサーだが、出力を2.7PS(その後2.5PSになり、現行モデルでは未発表)に抑え、自動遠心式クラッチによるオートマチックミッションと組み合わせて、初めてバイクに乗る低年齢層の子供たちでも充分に扱えるモデルとして誕生した。

1981年モデルとしてアメリカを中心とした海外市場へ投入されると同時に、その可愛らしいスタイルとモトクロッサー、YZのイメージから「YZinger」(ワイジンガー)のニックネームで呼ばれて一躍注目を集めた。国内でも1981年の夏から発売開始されている。

PW50が開発された当時、国内では“ゼロハン”ブーム真っ只中で、多種多様、数多くの50ccモデルが存在していた。その中から“ソフトバイク”と呼ばれていたキャロットやリリックなどに採用されていたシンプルなピストンリードバルブエンジンがベースとして採用され、メインテナンスフリーのシャフトドライブ機構などもそのまま採り入れられた。また、リアショックは“男のためのソフトバイク”タウニーと同様の2本サス仕様として、オフロード走行にも対応させている。

PW50登場の翌年、モノクロスリアサスや前14インチ、後12インチのスポークホイール、5.2PS(国内は4.8PS)エンジンなどを採用し、より“ミニ・モトクロッサー”色を強めたPW80が発売された。ちなみにPW50は、3歳から6歳程度、体重25kg以下、PW80は、7歳から10歳程度、体重40kg以下が推奨されている。

この後、PWシリーズはモトクロッサーYZのイメージに合わせてカラー&グラフィックの変遷を続けていくのだが、1984年には唯一といえるマイナーチェンジが行われた。それは、デザイン上のモチーフであるYZシリーズに合わせて、空冷YZのイメージから水冷YZへのイメージチェンジといえるもので、ラジエターカバーを思わせるタンクサイドシュラウドが追加され、タンク、シート(シートレールも短縮)、サイドカバー周りのデザインが一新された。

それ以降はメカニズム、仕様に変更はなく、カラー&グラフィック変更が繰り返されてきた。最近では、2010年7月に発売された2011年モデルで、’11YZシリーズに共通するカラー&グラフィックへの変更、2013年2月には’13YZシリーズと共通するイメージのグラフィックが採用されて2013年モデルに、そして2013年9月には’14年のYZシリーズと共通イメージのグラフィックに変更されて2014年モデルになった。車体色は、’95年のインクブルー、そして’97年のディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)と名前を変えて現在に引き継がれてきてる。2015年モデルとして2014年8月に発売されたモデルでも、タンク側面の「PW」のロゴデザインが変更されたことと、サイドゼッケン(テールまで一体)周りのカラーリングが変更されたのみでメカニズム、諸元に変更無かった。

今回のモデルチェンジでも同様で、’16シリーズのYZイメージを取りれたタンクグラフィックが採用されている。

燃料タンク側面のグラフィックが’16YZシリーズのイメージに。
カラーは「ディーパープリッシュブルーソリッドE」の1色。

★YAMAHA プレスリリースより (2015年6月5日)

2016年YZシリーズと共通グラフィックを採用
キッズ向けのプレイバイク「PW50」発売

ヤマハ発動機株式会社は、オートマチックエンジンを採用したキッズ向けプレイバイク「PW50」について、「YZシリーズ」2016年モデルと共通イメージのグラフィックに変更し、2015年8月20日より発売します。

「PW50」は3歳~6歳程度の幼児(体重25kg以下)対象の入門用モデルで、1)運転操作が容易なオートマチックトランスミッション、2)扱い易い軽量・小柄な車体、3)メンテナンス負荷の少ないシャフトドライブ、4)自転車と同様操作の左右レバー式ブレーキ、などが特徴のモデルです。

<名称>
「PW50」
<発売日>
2015年8月20日
<メーカー希望小売価格>
135,000円(本体価格125,000 円、消費税10,000円)
<カラーリング>
■ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
<販売計画>
50台(発売から1年間/国内)
※お問い合わせは、「ヤマハ発動機お客様相談室(フリーダイヤル0120-090-819)」へ。

★主要諸元

車名型式 -
PW50
発売日 2015年8月20日
全長×全幅×全高(m) 1.245×0.575×0.715
軸距(m) 855
最低地上高(m) 0.105
シート高(m) 0.485
車両重量(kg) 39
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 -
空冷2ストローク単気筒クランク室リードバルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 40.0×39.2
圧縮比 6.0
最高出力(kW[PS]/rpm) -[-]/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -[-]/-
燃料供給装置形式 キャブレター
始動方式 キック式
点火方式 CDI(コンデンサ放電式)
潤滑油方式 分離給油
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 2.0
クラッチ形式 湿式遠心シュー
変速機形式 オート
一次/二次減速比 1.909/6.218
キャスター(度) 25°30′
トレール(mm) 50
タイヤサイズ 2.50-10 4PR
2.50-10 4PR
ブレーキ形式 機械式リーディングトレーリング
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング
フレーム形式 -

※PWシリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
 ※保証(クレーム)の対象外製品となります。