KX450F 926,640円(7月15日発売)

★カワサキ KX450F 車両解説

今年も各部の熟成でさらに戦力アップのKX450F、2016年モデルを発売

2011年の7月にモデルチェンジが行われたカワサキ4ストロークモトクロッサーの頂上モデルKX450F。よりセッティングの幅を持たせることが可能となるF.I.制御マップの変更をカプラーオンで可能としたほか、スタート時に設定できるローンチコントロールモードを採用。ハード面ではエキゾーストパイプのテーパー形状変更、吸気カムシャフト形状の変更、ピストン形状の変更など細かい部分までさまざまな熟成が行なわれた。車体周りもフレームの剛性見直しやハンドルマウントの位置変更など戦闘力アップの変更部分を受けている。

2012年7月発売の2013年モデルでもさらに改良が行われ、量産市販モトクロッサー初採用のニューマチックスプリングフォークやプッシュロッドタイプのマスターシリンダーの採用など、優れた作動性と扱いやすさの向上がポイントだった。

2013年7月発売の2014年モデルでは、新採用というのは新素材のハンドルグリップ程度だったが、ニューマチックスプリングフォークのさらなる熟成、全回転域での優位性を誇るエンジン性能の向上、カプラー交換のみで簡単に3種類のマップから選択ができるDFIカプラーの採用、なかでもファクトリー仕様の「ローンチコントロールモード」は滑りやすい路面で最大限のトラクションを得て最高のスタートを切るシステムだった。その他、ハンドルマウント位置を、ハンドルホルダーを変更することで4つのハンドルポジションから選択可能に、2つのポジションが選択できるアジャスタブルステップ、オプショナルパーツとしてKX FIキャリブレーションキットの発売、新ユニトラック リアサスペンションの採用、スイングアーム下にリンケージマウントを設置、またデュアル圧縮機能を設け、高精度なサスペンションセッティングを可能としていた。シリンダータンクにはカシマコートを採用し作動性の向上を図り、乗心地の向上と減衰性能、踏破性能の向上、Renthal製のハンドルバーを採用し、ハンドルグリップには新素材を採用し握りやすさを向上など改良が進んだ。

前回、2014年8月発売の2015年モデルでも、さらに改良が進められ、フロントフォークに軽量で、容易なアジャスト等多数の利点持つショーワ製SFF-Air TACを採用、リアサスペンションのバルブセッティングも安定性を向上を目標に変更、圧縮比を12.5から12.8とし、高回転時のエンジン機能を向上、ECUのセッティング変更し、点火タイミングを最適化、大径270mmのペタルディスクを前輪に採用、ブレーキ性能を向上させていた。

そして今回の2016年モデルでも戦力アップの改良の手を休めることなく、3kg以上の大幅な軽量化をはじめ、インテークポートとバルブの変更、オフセットシリンダーの採用、新型スロットルバルブの採用、ラジエターシュラウドのスリム化、アルミ製ペリメターフレームもよりスリム化させるなど、大幅なモデルチェンジが行われた。

KX450F。カラーはライムグリーン(LIM)1色。
2012年、2013年、2014年、2015年、そして今回の2016年モデルと矢継ぎ早に改良が加えられているフラグシップモトクロッサー、KX450F。
KX450F。

★KAWASAKI プレスリリースより (2015年6月12日)

2016年モデル KX450F 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) KX450F
モデルイヤー 2016
マーケットコード KX450HGF
型式 KX450F
発売予定日 2015年7月15日
メーカー希望小売価格 926,640円
(本体価格858,000円、消費税68,640円)
カラー(カラーコード) ライムグリーン (LIM)
■KX450Fは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
【KX450F】

エンジンとシャーシの改良により、クラス最軽量のマシンへと進化を遂げたKX450Fが新登場。 「中級レベルのライダーからエキスパートライダーまで、表彰台の頂点に立たせる」というKXの設計概念は、KXブランドをこの世に送り出し40年以上経った今でも揺るぎません。 32度に及ぶAMAのタイトル獲得の事実は、どのメーカーをも凌駕するKXの真の実力を証明しています。 スリムな車体から生まれるシャープなハンドリングと、パワフルになったエンジンの組み合わせにより、戦闘力を増したKX450Fがライダーを集団のトップへと導きます。

■2015年モデルからの変更点
・2015年モデルより3kg以上の大幅な軽量化を実現
・インテークポートとバルブの変更に加え、オフセットシリンダーを採用し更なる高出力を達成
・よりコンパクトかつ軽量な新型スロットルボディを採用
・ラジエターシュラウドのスリム化やシートとタンクのフラット化など、ボディワークを一新
・よりスリムに、より軽くなったアルミ製ペリメターフレーム
・シートエンド下部にインテークダクトを追加し、スロットルレスポンスを向上
・ファクトリーチームからのフィードバックに基づいてクラッチをφ146mmと大径化
・パソコンや電池を使わずにエンジンマップを変更できる、コントローラータイプのKX FI キャリブレーションキットを新たに採用
・カラー&グラフィックの変更

★主要諸元

車名型式 -
KX450F
発売日 2015年7月15日
全長×全幅×全高(m) 2.195×0.820×1.290
軸距(m) 1.495
最低地上高(m) 0.345
シート高(m) 0.960
車両重量(kg) 108.7
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) -
エンジン型式 -
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 449
内径×行程(mm) 96.0×62.1
圧縮比 12.8
最高出力(kW[PS]/rpm) -
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 プライマリーキック式
点火方式 デジタルDC-CDI
潤滑油方式 セミ・ドライサンプ
潤滑油容量(L) 1.2
燃料タンク容量(L) 6.3
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 1.750
2速 1.412
3速 1.188
4速 1.000
5速 0.875
減速比1次/2次 2.727/3.846
キャスター(度) 28.0°
トレール(mm) 125
タイヤサイズ 80/100-21 51M
120/80-19 63M
ブレーキ形式 φ270mmシングルディスク
φ240mmシングルディスク
懸架方式 φ49mm倒立テレスコピック式
スイングアーム(ニューユニ・トラック)
フレーム形式 セミダブルクレードル