リード125 293,760円(6月18日発売)

★ホンダ リード125 車両解説

原付二種スクーター、リード125をマイナーチェンジ

「リード」シリーズの原付二種モデルは、1982年3月に発売されたリード80に始まる。リード50と共通の車体に空冷2ストローク、79cc、6.5馬力エンジンを搭載した2人乗りモデルとして発売された。フルサイズ原付二種モデルとしては、同じ年の1982年10月に発売開始されたリード125で、専用開発されたゆったりとした乗車姿勢が取れる本格的なボディに、新設計の空冷2ストローク、124ccエンジンを搭載した“乗用車感覚”のモデルだった。

1985年6月には、スタイルを一新、“ハイパーエキゾースト”を採用したニューエンジンを搭載するリード80SSを発売。1988年4月には、ゆとりのボディサイズにメットイン機構を新設したリード90に発展。そして1998年3月、フルモデルチェンジし、2ストロークモデルながら二輪車排出ガス規制に国内で初の適合車種となったリード100を発売。

2008年1月には、原付二種モデル1機種のみとなったことから車名も「リード」のみの名称となった新型モデルを発売。新開発の水冷4ストローク、107ccエンジンを搭載、PGM-FIや触媒装置を採用することで平成19年国内二輪排出ガス規制に適合、燃費もリッター当たり50.0km(60km/h定地走行テスト値)を達成する新世代のモデルとなった。このモデルからグローバル開発モデルとなり、中国広州の五羊-本田摩托有限公司で製造されている。

この新世代リードは、翌2009年1月にニューカラーリング、2月にはさらに高級感のある特別なカラーリングのリード・スペシャルカラーを発売。また、2010年2月にはカラーリングの変更とともに、2万3千100円プライスダウンし車名も「リード・EX」となった。

このリード・EXは、2013年7月にフルモデルチェンジされ、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用、環境性能と動力性能を高めたスクーター用新エンジン“eSP”が搭載され、また排気量も原付二種のフルサイズ、124ccとなったリード125に生まれ変わっている。

最高出力は6.6kWから8.4kWへ、最大トルクも9.3N・mから12N・mへとさらなるパワーで余裕の走りをバックアップ。デザインはキープコンセプトで、よりクリーンとなったフロントフェイスデザインの違いで気がつくくらいで、“大人のビジネススクーター”リードのイメージをより色濃く引き継いだモデルといえた。

今回は、この“eSP版リード125”のマイナーチェンジで、新色の追加の他、アイドリングストップシステムに電圧感知機能を追加するとともに、バッテリーサイズを大型化することでさまざまな使用環境におけるバッテリー周りの信頼性を向上させている。またオイル交換時期のインジケーターに、新たに自分で交換サイクルを設定できる機能も追加している。
 

リード125。カラーは4色。こちらが新色“エグザルテッドブルーメタリック”。
リード125。従来の“マホガニーブラウンメタリック”から変わってラインナップに加わった新色“エグザルテッドブルーメタリック”。
リード125。“アルテミスシルバーメタリック”。
リード125。“ポセイドンブラックメタリック”。
リード125。“パールジャスミンホワイト”。

★HONDA プレスリリースより (2015年6月12日)

「リード125」のカラーバリエーションならびに
一部仕様を変更し発売

Hondaは、スタイリッシュで実用性に優れた原付二種スクーター「リード125」のカラーバリエーションを変更するとともに、ユーティリティーのさらなる向上を図るため一部仕様を変更し、6月18日(木)に発売します。

今回、車体色には新たにエグザルテッドブルーメタリックを採用。以前より好評のアルテミスシルバーメタリック、ポセイドンブラックメタリック、パールジャスミンホワイトに加え、全4色を設定しました。車体のフロントトップカバーおよびヘッドライト上部に配したガーニッシュのクローム処理を艶消しへと変更し、より上質感を演出しています。

ユーティリティーを高める装備として、アイドリングストップシステムに電圧感知機能を追加するとともに、バッテリーサイズを大型化することで、さまざまな使用環境におけるバッテリーのタフネス性を向上させています。

また、エンジンオイル交換時期の目安をメーター内の液晶ディスプレイに表示する機能において、表示が点灯するまでの走行距離を設定範囲内で任意に選択できる仕様に変更し、多様な使用環境に応じた交換時期の表示を可能としています。

リード125は、低フリクション技術とアイドリングストップシステムによる優れた燃費性能と環境性能、力強い出力特性を実現する水冷・4ストローク・OHC・単気筒125ccエンジン「eSP(イーエスピー)」※1を搭載。ビジネスからレジャーまで、幅広いシチュエーションにおいて機動性に優れた原付二種スクーターとして支持されています。

※1 enhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたことで定評あるスクーター用エンジンの総称です

●販売計画台数(国内・年間) 7,000台
●メーカー希望小売価格 293,760円(消費税抜き本体価格 272,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 

★主要諸元

車名型式 EBJ-JF45
リード125
発売日 2015年6月18日
全長×全幅×全高(m) 1.835×0.685×1.125
軸距(m) 1.275
最低地上高(m) 0.140
シート高(m) 0.760
車両重量(kg) 114
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※2 51.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)
48.5(WMTCモード値 クラス1※3 1名乗車時)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JF45E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 52.4×57.9
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 8.4[11]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 12[1.2]/5,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスター式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 6.0
クラッチ形式 乾式多板シュー式
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
変速比 2.600~0.820
キャスター(度) 26°30′
トレール(mm) 75
タイヤサイズ 90/90-12 44J
100/90-10 56J
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン

※2燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※3WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
 製造事業者/Honda Vietnam Co., Ltd. 製造国/ベトナム 輸入事業者/本田技研工業株式会社