W800 874,800円(9月1日発売)

★カワサキ W800 車両解説

W800がカラー&グラフィック変更で2016年モデルに

2009年の“ファイナルカラー”をラストに、ひとまず国内販売に区切りをつけていたビッグ・バーチカルツイン、W650。復活を望む多くの声に応えて、排気量アップとF.I.化などにより環境対応を行って2011年2月にW800として再登板している。

カワサキのひとつの顔ともなっているビッグ・バーチカルツイン“W”シリーズだが、意外に発売された期間は短い。メグロ製作所時代のK2をベースに開発された650 W1登場で初代“W”の歴史が始まったのは1966年。このOHV時代は“W”の黄金時代といえるものだが、前輪Wディスクブレーキの採用が行われた1973年モデルで終焉を迎えている。

そして“ネオクラシック”として初期の“W”のイメージを引き継ぐものとしてベベルギアでカムを駆動するOHCエンジンを搭載する第2世代の“W”、W650が1999年2月に登場する。新時代の“W”として多くのファンを獲得したこの第2世代のW650だったが、環境規制の強化などの影響により2009年にいったん生産中止となってしまっている。

ビッグ・バーチカルツインという強烈な個性故に、もっと長い期間存在したかのように思ってしまうが、いずれの期間も10年足らずの輝きだった。名車とはそんなものなのだろう。それはともかく、2011年2月に環境対応を行って第3世代の“W”として復活したのが現在のW800だ。エンジンは、650時代の675cm3からボアを5mm拡大してボア77mm×ストローク83mmの773cm3へと排気量が拡大されているが、第2世代“W”の最大の特徴であるベベルギアによるカム駆動など基本メカニズムはそのまま引き継がれていた。

細かい部分をのぞけば、排気量以外で変わったのは燃料系がキャブレーターからF.I.へ、そしてキックが廃止されたことくらいだろうか。可能な限り“オリジナルのまま”で復活をさせてくれたカワサキの英断は、堅実な販売実績を見れば見事に的を得ていたといえるだろう。

2011年11月には、仕様や諸元はもちろん、カラー&グラフィックもそのままに2012年モデルが発売されている。2012年10月もカラー&グラフィック変更のみで2013年モデルへ、そして2013年9月にはカラー&グラフィック変更が行われ2014年モデルと、まさに堅実に発展してきているといえる。

今回も、カラー&グラフィック変更のみで、基本的なメカニズム、諸元等に変更はなく2016年モデルとしてリリースされた。

W800の2016年モデルは、「メタリックオーシャンブルー×パールアルパインホワイト」(BLU)の1色設定。
W800の2016年モデル。カラー&グラフィック変更のみ。

★KAWASAKI プレスリリースより (2015年7月31日)

2016年モデル W800 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) W800
モデルイヤー 2016
マーケットコード EJ800AGF
型式 EBL-EJ800A
発売予定日 2015年9月1日
型式指定・認定番号 16729
メーカー希望小売価格 874,800円
(本体価格810,000円、消費税64.800円)
カラー(カラーコード) メタリックオーシャンブルー×パールアルパインホワイト(BLU)
■価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
【W800】

懐かしさと新しさを併せ持つW800。美しさを追求した空冷SOHC4バルブ排気量773cm3のバーチカルツインエンジンはバフ研磨にクリアコート、随所にクロームメッキが施され、低速域からの豊かなトルクとレスポンスで味わい深いエンジンフィーリングを獲得しています。美しい曲線を描くフューエルタンクには、高品質の塗装に加え、クロームメッキ仕上げのタンクエンブレムが施され、いっそうの上質感を加えています。また、やや低めに設定されたハンドル位置やシート形状は、自然で快適なライディングポジションを実現。メーターパネルはクラシックな二眼タイプとしながら、メーター内の液晶スクリーンにオドメーター、トリップメーター、時計を表示し、インジケーターランプもメーター内にすっきりと収められています。その他、好みの位置を簡単に調整可能なクラッチレバー、ブレーキレバーや、メンテナンス時に便利なセンタースタンドを装備。また、ヘルメットロックに加えシート下にはU字ロックやETC車載器本体を搭載するスペースを設けるなど、日常の使い勝手にも配慮しています。

■2015年モデルからの変更点
・カラー&グラフィックの変更
※性能及び諸元に変更はありません。

★主要諸元

車名型式 EBL-EJ800A
W800
発売日 2015年9月1日
全長×全幅×全高(m) 2.180×0.790×1.075
軸距(m) 1.465
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.790
車両重量(kg) 216
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L)※1 33.0km/l(60km/h・国土交通省届出値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 2.7
エンジン型式 EJ800AE
空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 773
内径×行程(mm) 77.0×83.0
圧縮比 8.4
最高出力(kW[PS]/rpm) 35[48]/6,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 62[6.3]/2,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 デジタル
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 3.2
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.352
2速 1.590
3速 1.240
4速 1.000
5速 0.851
減速比1次/2次 2.095/2.466
キャスター(度) 27°
トレール(mm) 108
タイヤサイズ 100/90-19M/C 57H
130/80-18M/C 66H
ブレーキ形式 φ300mm油圧式シングルディスク
φ160mmリーディングトレーリング
懸架方式 φ39mmテレスコピック式
スイングアーム
フレーム形式 ダブルクレードル

※1:定地燃費は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
 ※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。