Hi-Compression Column

ロードレースとモトクロ男子。
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2011年7月15日更新

モトクロ男子

モトGPもてぎ開催がまだ決定していなくて、ファンをやきもきさせているところですが、全日本ロードレースも全日本モトクロスも開幕後はばたばたと過ぎて、両方とも3戦が終了。開催できるレースには、これぞとばかりモータースポーツファンが詰め掛けてます。 そして今月末はもう鈴鹿8耐ですね、真夏の祭典は、今年も猛暑になりそうで、選手の皆さんはテストとトレーニングを重ねているもよう。

シーズン始まったばかり? なのにもう真夏なので、体調を崩しやすいのは選手も関係者も、そして観戦にくるお客さんも同じなのです。先週の北海道で開催された全日本モトクロスでも、北海道にも関わらず午前中から熱中症で倒れる人、そしてライダーもいました。みなさん十分に気をつけて。


全日本ロードレースですが、第3戦もてぎでは井筒仁康選手が復活しました

4月に事故で無くなった高橋裕紀選手の弟、江紀君のバイクでST600にエントリーしています。

井筒選手は、もともとメカニックの方(レースも出ています)のバイクで、岡山のレースに出場の予定だったのですが、江紀君が亡くなったため「江紀と一緒に走ってください」との申し出で参戦することに。

しばらくレースから遠ざかっていたにも関わらず予選は4番手。レース結果は、残念ながら接触転倒でしたが、全日本ロードレースに戻ってきた井筒選手に奮起されたライダーが今後がんばってくれるといいですね、というかされなきゃダメでしょう。

井筒選手はワークスのころのようにカリカリすることなく、気の合うスタッフと今回の参戦をすごく楽しんでいるようです。プライベートでもカワサキの旧車のレストアをしているらしい。

そのあたりを掘り下げてたら「俺、めっちゃバイク好きやで!」と必要以上にバイク好きをアピールする井筒選手に「ホントは好きっ違うやろ!?」とつっこむスタッフ「そんなことない!バイク好きやし!」とさらに食い下がる井筒君で即興のコントみたいになってました。

なんだかんだみんなバイク好きなんですね。井筒選手のバイクは、BGあたりが取材するといいと思うよ!


全日本モトクロスも3戦が過ぎ、排気量の小さいIA2クラスでは開幕から三原拓也が4連勝、そして3戦和寒はヒート1でスズキの山本鯨が初優勝、ヒート2は中村友則が久々の優勝。レースは若手ライダーの勢いがすごく伸びていて、毎レース、毎周回ごとのトップ争いとか、転んでからの鬼追い上げ、最後まで見ごたえのあるレースがつづいてます。

IA1では成田は相変わらず速いですが、開幕の新井や2戦目のマディコンディションの熱田の安定感、IA2から繰り上がってきた勝谷武史も第3戦和寒では両ヒートとも表彰台を獲得し、IA1も新たな戦いの予感です


ところでみなさん、全日本モトクロス選手権に出場している国際A級モトクロスライダーはどれくらいいると思いますか?

各メーカーのホームページにはそれぞれのメーカーの選手が紹介されていますが、全体図はわかりにくいのです。

ロードレースもモトクロスも、サテライトチームからプライベートで参戦する選手で成り立っています。

ロードレースには「SUPERBIKE JP」という立派なサイトがあり、レース情報や選手、チームの情報が掲載されていますが、モトクロスには公式サイトはありません。

そこで、これまでモトクロスを長年取材して、選手たちの明るい表情やレースの面白さ、観客との距離の近さ、こんな楽しい競技をもっとたくさんの人に見てもらいたい、それにはまず、選手たちのことをもっと知ってもらいたいと思い、各メーカー、関係各社の協力のもと、モトクロスライダーのプロフィールを紹介したサイトを作りました。

タイトルは「モトクロ男子」といいます。流行りの「○○男子」にちなんで。

モトクロス男子

   http://mx-danshi.com/

クリックすると選手のプロフィールがでてきます。環境のある方は、右端の動画で選手紹介が見られます。

こうやって並べると、案外イケメン! そして現地にきて選手と話すと、みんな更にイケメンです。私らメディア側でできることはみなさんにレースの楽しさや状況をつたえることです、これをみて、すこしでも多くの人がレース場に足を運んでくれることを願ってます。



楠堂亜希
レースカメラマン
楠堂亜希
20代初期にてミスター・バイクに拾われ、好きなことをしているうちにレースカメラマンのポジションを与えられました。 モトクロス、ロードレースをこよなく愛し、愛溢れる写真で楽しさを伝えてまいります。
モトクロス男子

モトクロ男子


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井筒選手はご存知のとおり普段はゴルフのお仕事をしています。たまに乗ってもこの速さ!感覚の鋭さはぴか一でした
井筒選手はご存知のとおり普段はゴルフのお仕事をしています。たまに乗ってもこの速さ!感覚の鋭さはぴか一でした。
アジア選手権連勝中の藤原克昭、スタッフとの相性抜群です
アジア選手権連勝中の藤原克昭、スタッフとの相性抜群です。
貫禄!どこいっても加賀山のポジションは王様です。8耐はヨシムラから参戦
貫禄!どこいっても加賀山のポジションは王様です。8耐はヨシムラから参戦。
見れば納得の走りでいつも楽しませてくれる加賀山。鈴鹿では高熱をだしてみたり、もてぎではサービスしすぎのお茶目コケやらかしたり話題に事欠かないのです
見れば納得の走りでいつも楽しませてくれる加賀山。鈴鹿では高熱をだしてみたり、もてぎではサービスしすぎのお茶目コケやらかしたり話題に事欠かないのです。
鈴鹿8耐に、3年ぶりの出場の中須賀選手。ヤマハ・オーストリアからの参戦
鈴鹿8耐に、3年ぶりの出場の中須賀選手。ヤマハ・オーストリアからの参戦。
第2戦の2ヒート目を制した亀谷選手、ウェットからの後半ドライ、難しいコンディションを乗り切っての優勝は本人もすごくうれしそうでした
第2戦の2ヒート目を制した亀谷選手、ウェットからの後半ドライ、難しいコンディションを乗り切っての優勝は本人もすごくうれしそうでした。
集合撮影が行われるようになったのは昨年から。選手会の活動の一環として、ポスターを製作、各地で無料配布されてお客さんには好評です!
集合撮影が行われるようになったのは昨年から。選手会の活動の一環として、ポスターを製作、各地で無料配布されてお客さんには好評です!
開幕から4連勝を飾った三原拓也、昨年はモトクロスネイションズに初出場、その後のアメリカトレーニングで才能が一気に開花、テンション高いメカさんとのコンビで好調です
開幕から4連勝を飾った三原拓也、昨年はモトクロスネイションズに初出場、その後のアメリカトレーニングで才能が一気に開花、テンション高いメカさんとのコンビで好調です。
「いや〜もう、まじ大変なんてもんじゃないよ!」と、広島の路面に疲労度ピークの選手たち(熱田、増田、新井)。表彰式前のひと時は選手の本音が聞けるチャンスです
「いや〜もう、まじ大変なんてもんじゃないよ!」と、広島の路面に疲労度ピークの選手たち(熱田、増田、新井)。表彰式前のひと時は選手の本音が聞けるチャンスです。
モトクロスの最大の魅力は、観客と選手が近いこと。レース中の声援が選手たちの励みになります。
モトクロスの最大の魅力は、観客と選手が近いこと。レース中の声援が選手たちの励みになります。
鳴り物入りでスズキワークスに入った昨年、開幕から怪我で長期欠場した山本鯨は3戦目和寒で初優勝!お父さんはロードレースやってたみたいよ!
鳴り物入りでスズキワークスに入った昨年、開幕から怪我で長期欠場した山本鯨は3戦目和寒で初優勝!お父さんはロードレースやってたみたいよ!
若手がひしめき合うIA1クラス。だいたい30分プラス1周もあるのに、スタートから飛ばしまくって後半バテるw、若手の勢いを感じられるレースていいね
若手がひしめき合うIA1クラス。だいたい30分プラス1周もあるのに、スタートから飛ばしまくって後半バテるw、若手の勢いを感じられるレースていいね。
成田といえば、バイク乗る以外にトレーニングしない筆頭だったのが、今年はかなり身体を絞ってきているのでキレがいい。現在ランキングトップ
成田といえば、バイク乗る以外にトレーニングしない筆頭だったのが、今年はかなり身体を絞ってきているのでキレがいい。現在ランキングトップ 。
北海道はパドックもアメリカな雰囲気。お片づけは偉いひとも若い人も、チーム全員でやります、この雰囲気、けっこー好きです。真ん中の扉の前にいるのは熱田
北海道はパドックもアメリカな雰囲気。お片づけは偉いひとも若い人も、チーム全員でやります、この雰囲気、けっこー好きです。真ん中の扉の前にいるのは熱田。

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