Hi-Compression Column

青山選手がバイクで、室屋選手は飛行機で……のはずだったんですが
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2011年9月26日更新

Redbull Wings vs Wheels!・・だったのですが

Red Bullが、MotoGP日本グランプリを前に、世界中の人々に日本の安全をアピールするために行われる予定だった、エアロバティック・パイロット室屋義秀とMotoGPライダー青山博一の競演は、当日の悪天候のために中止となりましたとさ・・・ガックシ。

これ、青山選手がバイクで、室屋選手は飛行機でそれぞれヘアピンから裏ストレートを疾走するというもの。一般公開ではなく、RedBullさんの好意で、撮影時にメディア招待があったのです。

いわゆるRedBull的な特撮映像の撮影見学です。ジャンルの違うスポーツのコラボなんて他では出来ないし、この日限りなので、これは面白そうだと、もてぎまでいってきた!

RedBullの撮影隊はすごいスタッフで、3D撮影も予定して準備を進め、青山選手はこの日の朝、アラゴンから帰国してもてぎ直行してくれたのだけど、なんと室屋選手の飛行機が、阿見の飛行場からの離陸時に5キロの視界がなければならず、ギリギリまで待ったのだけど天気は回復せず残念ながら離陸できなかった。


せっかくなので青山選手を囲んで、雑談交えて日本グランプリ前のきもちを語ってもらったよ。


まずは
●今回の競演について。

「飛行機と並走は初めてで、室屋選手と、どんな感じでやろうかこれから話すところだったんですけどね、残念ですね。またチャンスがあればやってみたいですね」


●今年のレースについて。

「今年は新しいチームで、初戦を10位で終えて、良いイメージで走り出すことができ、スペインでは4位と自己最高位も獲得できました。途中、すこしペースを崩したけど、全体的にいい流れをつかんでいるので、後半もこのまま伸ばしていきたいですね」


●日本グランプリに向けて。

「もてぎは大切なラウンドです! 去年は怪我で本調子ではなかったけど、今年は良い状態でこれたので、今年一番のパフォーマンスができたらと思います。日本は震災で大変だったので、なでしこジャパンのように、日本中を盛り上げるいいレースをしたいです」

250で優勝したときは泣き崩れたもてぎの表彰台でした。また、青山選手の表彰台が見たい!


●ところで、アラゴンは最終ラップまで9位だったのにどうした?

「あぁ、ロッシとクラッチローと競っていて、最終ラップ9位でいけると思ったんですけどね、クラッチローと接触してしまって……2人に抜かれて11位でした」

でも、ロッシと競れたのは良い経験となって、楽しかったそうです。


●弟の周平さんがオートレースで優勝しましたね。

「ええ、周平は今年からオートレースの選手としてデビューして13連勝しました。弟に負けないように頑張らないと……ていうか、兄貴としては稼ぎとかも負けたくないですからね~(笑)」

とまぁ、そんな話でしたが ここからはこぼれ話。 ちょっと時間があったので、周平選手との話をもう少ししていたところ

「だって!一番前からスタートしたら勝って当然でしょう!」

と、もう、一同爆笑。優勝決定戦は、新人の周平選手以外は30メートルと40メートルのハンデ。とはいえ、S級の先輩をさしおいて、スタートから一回もトップを譲らずに優勝ですからね。

「それに、あの走り方、ライン、オレが教えたんですよ!」

確かに新人の乗る500ccと先輩方の600ccでは、ラインが違うのです。非力なマシンでの、最速ラインはオレが教えたと豪語する兄博一……。そして話は、周平の車券は人気が高いので配当率が低くて儲からないというところまでいき、2輪関係のジャーナリストたちと和やかトークが続いておりました

過去に、オートレースの訓練施設で弟周平にインタビューしたときに「兄貴は、ぬるいんですよ!」って兄にライバル心を燃やしていた周平選手と、このバイクつながりの負けん気合戦はこの兄弟一生続くのかなって思いました。

オートレース場で、兄弟対決っていうのも面白そうですね!

RedBullさん、次は船橋オートでどうですか!?



楠堂亜希
レースカメラマン
楠堂亜希
20代初期にてミスター・バイクに拾われ、好きなことをしているうちにレースカメラマンのポジションを与えられました。 モトクロス、ロードレースをこよなく愛し、愛溢れる写真で楽しさを伝えてまいります。

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話題のチームシンスケ。。中木君は宮城県のライダー
青山選手
青山選手
青山選手
ツーショット
室屋選手と。

オートレース
ハンデをもらっているとはいえ、周平の前を行く者未だ無し。
オートレース
弟は破竹の13連勝と大活躍。連対率100%でギャンブルオヤジの信頼度も最高潮。

青山博一選手の出場する「MotoGP 日本グランプリ」は10月2日決勝で、ツインリンクもてぎで開催されます。チケット絶賛発売中!

弟、周平のオートレースは9月30日から船橋オートです!


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モトクロ男子
↑これまでモトクロスを長年取材して、選手たちの明るい表情やレースの面白さ、観客との距離の近さ、こんな楽しい競技をもっとたくさんの人に見てもらいたい、それにはまず、選手たちのことをもっと知ってもらいたいと思い、各メーカー、関係各社の協力のもと、モトクロスライダーのプロフィールを紹介したサイトを作りました。
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