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葛飾区区役所

葛飾区は東京23区の中で日本全国の多くの人にも知られているという変わったところ。「見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし」の寅さんと、実際にはない亀有公園前派出所で有名な両さんのおかげ。でもそのふたつがずば抜けているから、それ以外と聞かれると、困ってしまう区でもある。寅さんが産湯を使った『帝釈天』、千葉の松戸市との境になる江戸川にある『矢切の渡し』、花菖蒲(区の花)の名所である『堀切菖蒲園』────どれもちょっとパンチが弱い。大きな川がいくつか通っているので、川のある風景が多く見られる。
 金八先生のロケ地といえば足立区が有名だけど、中島みゆきの『世情』が流れながらスローモーションで加藤が捕まるシーンが印象的だった、腐ったミカンの第2シーズンは、葛飾区内の学校も使われた。特産品は、美しい江戸切子、江戸小紋、アンチモニー合金を使った工芸品など。訪れた区役所は「屋根の低い自転車置き場が広いなぁ」という感想。


多くの疑問のほとんどは愚問


葛飾区

葛飾区

「ほんと、ほんとだって、さっき亀有公園にUFOが降りてきて、こんくらいの小さな宇宙人が出てきたのを見たんだよ!」と力説する人。

唯一で(たぶん)、大きなオブジェは高い台座に立っていた。

何かを受け取ろうとしているのか、何かを投げ放ったのか。

権力に対して強い意志で立ち上がった姿なのか、大きな力に畏怖し、おびえた姿なのか。

腰布は麻なのか、綿なのか。

まさかポリエステルではあるまい。ポリエステルだったら汗でベタベタしないからいいぞ。

床屋さんのポスターみたいな髪型がキマっていた。

個人的に、葛飾区というと上京したての頃、友人が京成本線【堀切菖蒲園駅】近くの家賃1万5千円、風呂なしどっぽん便所のアパートに住んでいて、アルバイトをさぼって何度か遊びに行ったことがあるくらいの印象しかない。(濱矢)


この角度から見上げると(写真右)、和田アキ子さんクラスのでっかい女性の腰を抱いて、高いところにある胸をもんでいる……ようには見えませんよね、普通は。

離れて見る(写真左)と「どっこい、どっこい、どっこいどっこいどっこいどっこい、しゅしゅしゅぽぽぽ〜っ!(D51593[万])」のどっこい大作の起動ポーズに、見えますよね。って、どっこい大作なんて知らないか。

和田アキ子さんと言えば、昨年末追突事故に遭われましたが、新聞には「和田アキ子さん追突される」と小見出しが出ていました。

和田さん自身に車が追突したのかと思った人、たくさんいたと思います。すいません、関係ないですね。

最後に前向きな提言を。葛飾に限ったことじゃないんですが、せっかく作ってもらった銅像なんだから、もうちょっとマメに手入れしてあげてください。

酸性雨の影響を調べるために、泣く泣く放置してあるのかもしれませんが、白く浮かび上がった筋が、理科室にあった人体模型の筋肉みたいに見えて不気味です。子供泣きます。(時野)


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[東京23区区役所 アートコレクション]

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