HONDAモーターショー出展モデル 本田技研工業

 

モーターショー出展モデル NC700S

並列2気筒シリンダーを62度に深く前傾させることで車体のレイアウトに自由度を与える、軽量コンパクトな新型700ccエンジンを開発。それに合わせて低い位置に配置することが可能となったローフレームにより“ニューミッドコンセプト”が誕生した。共通のプラットフォームにより多様なニーズに合わせてモデル展開が可能となったという。その1モデルがこちらスポーツ・モデルとしたNC700Sだ。New Conceptの“NC”か。正式発表にはないので推測だが、ホンダの新シリーズ名となるのは確かだ。

エンジンは一足早く発表されたとおり、水冷4ストローク並列2気筒、ボア×ストローク:73mm×80mmの総排気量670ccで、低中回転域での力強い走りを実現しながら、ピストンに樹脂コーティングを施すとともに、摩擦を低減するローラー式のロッカーアームに二輪車初のアルミ材を採用、燃費向上も図っている。排出ガスの浄化効率を高めるため、キャタライザーをエキゾーストポート直下に配置するなど、従来の縦型シリンダーエンジンとは異なるアプローチができるのもニューミッドコンセプトの特徴だろう。

ミッションは、VFR1200Fで採用されたデュアル・クラッチ・トランスミッションをさらに軽量化、コンパクト化を図った第2世代デュアル・クラッチ・トランスミッションか通常の6速マニュアルミッション仕様が選択可能だ。

NC700S
ニューミッドコンセプトならでは、ローフレーム故の恩恵。本来タンクが位置する部分に収納スペースを確保。標準的なヘルメットも収納可能な容量を持つ。
NC700S
デジタル・スピードメーターにデジタル・バータイプ・タコメーター、そしてバー表示の燃料計、ツイントリップなどを採用したメーター周り。
NC700S
日常のメインテナンス性も考慮するスポーツモデルならでは、メインスタンドがオプションで取り付けられる。このほか35リットル容量トップボックスや29リットル容量パニアケース、ワイドスクリーンなどがオプション設定されている。
NC700S
カラー設定は3色。上の写真の「Pearl Sunbeam White」とこちらの「Graphite Black」。
NC700S
そして「Seal Silver Metallic」の3色。
Block01 Midashi
■NC700S 主要諸元■
全長×全幅×全高:2,195×760×1,130mm、ホイールベース1,525mm、最低地上高:140mm、シート高:790mm、車両重量:211kg(ABSは215kg、DCTは227kg)、燃料タンク容量:14.1L●水冷4ストローク並列2気筒SHOC4バルブ、排気量:670cc、ボア×ストローク:73×80mm、圧縮比:10.7:1、燃料供給装置:PGM-FI、点火方式:デジタル、始動方式:セル、最高出力:35kW/6,250rpm、最大トルク:60N・m/4,7500rpm●常時噛合式6段リターン、1速:2.812、2速:1.894、3速:1.454、4速:1.200、5速:1.033、6速0.837、一次減速比:1.731、二次減速比:2.687、DCTは1速:2.666、2速:1.904、3速:1.454、4速:1.200、5速:1.033、6速:0.837、一次減速比:1.921、二次減速比:2.437●フレーム形式:スチールパイプ製ダイヤモンドタイプ、サスペンション前:φ41mmテレスコピック、ホイールトラベル120mm、後:モノショック・プロリンク、ホイールトラベル120mm、キャスター/トレール:27°/110mm、タイヤ:前120/70ZR17M/C 58W、後160/60ZR17M/C 69W。

       | このページのトップへ | NC700Xのページへ | INTEGRAのページへ | CROSSTOURERのページへ |

       | ホンダの第42回東京モーターショーモデルのページへ |

       | ヤマハのショーモデルのページへ | スズキのショーモデルのページへ | カワサキのショーモデルのページへ |