旧式スクーター耐久に出場したヤマハ・トライは、本誌・高橋の古くからの知人であるフリーライター坪内さん(通称ツボ8)のマシンで、フロントにディオの足とディスクブレーキを移植するという凝った仕上がり。
昨年の春にもエントリーしたのだが、マシンの準備不足によって0周リタイアに終わっている。
今回は事前テストも繰り返し、準備万端とのこと。
しかし、いざ走ってみると加速はしない、スピードも40キロちょっとしか出ないという、他の全てマシンにラップ遅れにされた腰抜けマシン。
まだ走っているだけ昨年より進化を果たしたとは言えるが……。
にも関わらず、出場したクラスのエントリーが僅か3台だったため、何と3位入賞! トロフィーと副賞をいただいた。
辛くても走っていれば、後で何かいいことがあるかもしれない、これがルーツ・ザ・原チャリである。
XLR80Rでネオクラシック耐久に出場するのは今回で3回目。昨年の春は前出のツボ8さん、そして「オオカミ男の独り言」でお馴染み・大神龍さんと共に、ノア・セレン率いるミスター・バイクBGチームを僅差で上回り2位をゲット! そんな“ゲン”のいいバイクなので、今年はそのままの仕様で参加。
しかし、スタートからつまづいた。普段、一発でかかるはずのエンジンに中々火が入らない(スタート時にバイクを支えてくれたMFP SUZUKIの菅原さん、ありがとうございました!)。
やっと始動し、遅れを取り戻すために猛プッシュする。が、アセッていたのか、コーナー侵入前にブレーキングで転倒。
雨のレースということもあり、そこからマイペース走法に切り替えた…、ハズだったが今度はスピードがのった1コーナー侵入ブレーキングで転倒!
どうも右肩付近を路面に強打したらしく、右腕が痛みで動かすことができない。
相方のツボ8さんにバトンを託そうと、どうにか我がチームのテントまでマシンを押してきたが「2人共ケガしたら東京に帰れない」という判断から、その場でリタイア届けを提出。とても残念な結果であった。
尚、この後、京都市内の救急病院で診察してもらったところ、右上腕部骨折(関節近辺の丸い部分が割れた)とのこと。取材としても参加していながら、まったくお恥ずかしい限りでございます……。
しばらく不自由な生活を強いられたため、今回のレースの報告も遅くなってしまいました。参加者ならびに関係者の方々に深くお詫び申し上げます。
20年も続いているルーツ・ザ・原チャリ、もちろん来シーズンも開催予定とのこと。
日程は年末・年始頃にならないと確定しないそうだが、こまめにホームページ をチェックしていると、色々な情報が得られます。
また、イベントを主催する(本業はカスタムペインター)「はっぴいえんどプロジェクト」さんのホームページからでもレースに関することはもちろん、面白い情報も発信されているので、こちらも訪れてみてください。
問: はっぴいえんどプロジェクト TEL 0743-79-9000