VMAX帯上

1986 VMAX(欧州仕様)

※写真をクリックすると大きくなるものもあります。
1996スパークマルーン
スパークマルーンは欧州と北米向けに設定。写真は北米仕様。
1996シャイニーブラック
 シャイニーブラックは北米仕様のみに設定。写真は北米仕様。

追加された欧州向けはVブースト未装備

 大好評を持って受入れられたVMAXは1986年、欧州への輸出も開始された(1986年欧州向けの広報写真が存在しないため写真は北米仕様)。ただしVブーストを装備しておらず、最高出力は100㎰/7500rpm、最大トルク11・7㎏-m/6000rpm。Vブーストがないため、キャブレターの連結通路にはアルミジョイントが入れられている。

 外観で解りやすい相違点は、ラジエターカバー横のリフレクターが付いていないものが欧州仕様。

 1986年型北米仕様は、リアホイールデザインとリアシートを変更。サイドカバーの文字も立体的なバッジタイプとなった。

 車体色はスパークマルーン(欧州、北米向け)とシャイニーブラック(北米のみ)。


1986年の欧州向けカタログ。この英語版はペラ一枚の質素なタイプ。写真右の裏面を見てもらうと解りやすいのだが、この写真のVMAXはちょっと怪しい。その訳は……
この写真を見ると、1985年型のリアホイール&サイドカバーでリアシートは1986年型を装備している。ひょっとして欧州仕様の初期型はこの仕様だったのか、それともカタログ撮影車のみなのか?
さすが欧州で一番売れたというフランス向けだけのことはある。こちらは透視イラストも中の写真も新ホイール、新サイドカバー、新シートの1986モデルが使われている。
こちらは全8ページに渡る1986年フランス語版のカタログ。見開きで美しい透視図まで描かれている豪華版。

1987 VMAX(北米仕様)

1984 VMAX

フロントホイールもディッシュタイプに

 1987年の北米仕様は、フロントホイールのデザインが5本スポークからディッシュタイプにデザイン変更され、よりマッチョなイメージとなった

 カラーリングは明るめのアップルレッドで、エアダクトの上半分が黒、カムカバーが銀、シリンダーのセンター部が銀へと一新された。

 欧州仕様は、5本スポークのまま変更されず、1989年にやっとディッシュタイプに。


1987年の北米向けカタログ。ペラ1枚から凝った4ページに昇格。例の「This model sold in california is equipped with evaporative emission control device.」の注釈も入っている。
1989年の北米向けカタログ。初代から続いたドラッグレースイメージから脱却してシティユースを強調?比べるとちょっと地味か。
欧州仕様も1989年からやっとディッシュタイプに変更された。なお、北米仕様は1988、1989年ともに変更はなし。
欧州仕様は1985年モデルから変更なく、5本スポークのままで販売された。車体色はスパークマルーンがなくなりシャイニーブラックのみに。

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