DAEG25の質問 Part5 車体設計担当者に聞いた DAEG車体編

Q19 「フレームシャーシの開発テーマは?」

ベースはZRX1200のフレームですが、走る、曲がる、止まる、これらを高い次元でまとめ、さらに安定性も出す。常用速度域で乗って楽しく、上手く乗れた、という感覚を味わってもらうために作り込んでいます。

Q20 「主な変更点は?」

フレーム自体は大きな変更を加えることなく、テーマを見つめて、まずフロントフォークのオフセットを28mmから30mmとして、フロント回りのディメンションに変更を加えています。

これに加えて、サスペンションの設定変更などにより、トレールも106mmから100mmへと変更し、低速時のハンドリングをよりナチュラルなものにしています。

Q21 「フロントフォークそのものの変更点は?」

スプリングのバネ定数の最適化と、オイル粘度の変更により、狙った特性を得ています。

  • 基本的にはZRX1200Rのものがベースだが、セッティングなどが変更されダエグの特性に見合ったフロントフォークに。

Q22 「スイングアームの特徴は?」

新しさを表現するためアルミD断面のパイプで意匠を変えています。また、ショックマウント位置を20mm後方とし、リアサスの作動性の向上を図り、ホイールベースを5mm伸ばすことで、狙ったハンドリングに貢献させています。

総合的に前後とも接地感をよりダイレクトに掴みやすい設定としています。

  • D形の断面を持つアルミパイプの採用により、伝説のレーサーZ1000RS1の雰囲気も醸し出すスイングアーム。

Q23 「リアサスの特徴は?」

シングルレートからダブルレートのスプリングへと変更したことにより、奥での踏ん張りを効かせる設定を採用しています。

  • 2ステージスプリングの採用とマウント位置の変更でレイダウンさせ、吸収性と作動性を向上させたリアサス。

Q24 「タイヤは?」

これまで使用してきたBT-020の流れから、その後継モデルであるBT-021を採用しています。OEMタイヤは内部構造をZRX1200DAEG専用とすることで、狙った走行フィールをライダーに楽しんでもらえると思います。

Q25 「ブレーキ回りのポイントは?」

現在、カワサキのスポーツモデルのアイディンティティとなっているペタルディスクを採用しました。放熱、バネ下重量低減にもメリットがあります。そして効き味にこだわった4ポッドキャリパーをフロントに採用しています。

  • 2010年モデルはホイールにピンストライプが入り、ダエグのマークもあしらわれている。

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