2019年3月7日

“Neo Retro”ロードスポーツ、XSR700 ABSに新色

XSR700 ABS 899,640円(3月28日発売)

「ネイキッドとスーパーモタードの異種交配造形による個性的なデザイン」を持つマシンとして、2014年8月、MT-09の弟分といえるMT-07シリーズが発売された。3気筒、846cm3のMT-09に対して、MT-07は、689cm3の排気量を持つ水冷直列2気筒エンジンを搭載する“スポーツパッション&スマート”をコンセプトとしたモデルだった。
 2気筒と3気筒という違いはあるが、クロスプレーン・コンセプトの設計思想により開発されたエンジンなど、MT-09との共通項は多い。日常の使用領域でパワフルながら扱いやすいエンジンを、軽量、コンパクトでスタイリッシュな車体に搭載する、というモデルだった。

このMT-07、MT-09同様“基本プラットフォームをベースにバリエーション展開の拡大”を狙うというヤマハの“中期経営計画”を実現する戦略モデルの第二弾と思われたのだが、MT-09ほどことは進まず、2017年11月になってやっとXSR版が登場することになった。しかもこのモデルは一足先に欧州おいてすでに発表されていたモデルで、北米仕様の発売がスタートするのに合わせて国内仕様もやっと発表された、という感がなきにしもあらず。ここら辺、順調にグローバル路線を展開するMT-09一族との温度差がちょっと気になってしまうところだが、やはりそこら辺は日本ローカルといえるナナハンクラスのマシンの宿命なのかもしれない。

それはともかく、MT-07一族モデル初の誕生は素直に喜ぶべきだろう。XSR700 ABSの概要は、XSR900のケースと同様、MT-07のコンポーネントをベースに、オーセンティックな外観とオールラウンドな性能をバランスよくまとめ上げた“Neo Retro”ロードスポーツというところ。手ごろなパワーや扱い易さはさすが“ナナハンクラス”ならではのまとまり具合といっていいだろう。

今回は、このXSR700 ABSに「マットダークパープリッシュブルーメタリック」という新色が追加発売され、継続色2色と合わせて計3色のラインアップとなった。
 

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XSR700 ABS。新色「マットダークパープリッシュブルーメタリック」(マットブルー)。

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XSR700 ABS。継続色「マットグレーメタリック 3」(マットグレー)。残り1色は継続色の「ダルレッドメタリック D」(レッド)で、合計3色のランナップに。


 

★YAMAHA ニュースリリースより (2019年3月7日)

“ヤマハスポーツヘリテージ”イメージを強調しながらも、遊び心あふれる新色を採用
「XSR700 ABS」新色を発売

ヤマハ発動機株式会社は、水冷・4ストローク・直列2気筒・DOHC・688cm3エンジンを搭載する“Neo Retro”※ロードスポーツモデル「XSR700 ABS」に新色「マットダークパープリッシュブルーメタリック 1」を追加し、3月28日より発売します。

「XSR700 ABS」はオーセンティックな外観、街中もリラックス&カジュアルに楽しめる扱いやすさ、カスタマイズの可能性を想起させるボディを調和させたモデルです。
 追加となる新色は“ヤマハスポーツヘリテージ”イメージを強調しながらも、エレガントさとカジュアルさを兼ね備えた「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」。モーターサイクルをファッションの一つとして捉える若いお客様のライフスタイルに調和し、遊び心を刺激します。

なお、「マットグレーメタリック 3」と「ダルレッドメタリック D」は継続販売します。

※Neo Retro:「スーパースポーツ」「ネイキッド」といった従来のカテゴリーを超え、レトロな外観やその背景の物語性を秘めながらも、先進技術に基づくエキサイティングな走りを楽しめるモデルのカテゴリー。

<名称>
「XSR700 ABS」
 
<発売日>
2019年3月28日
 
<メーカー希望小売価格>
 899,640円(本体価格833,000円/消費税66,640円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
 
<販売計画>
500台(年間、国内)
 
<カラーリング>
・マッドダークパープリッシュブルーメタリック 1」(マットブルー/新色)
・マッドグレーメタリック 3(マットグレー)
・ダルレッドメタリック D(レッド)