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テントを張り終えた頃、島根のかっちゃんがやってきた。その後も広島の風神が会場入り。まぁコイツらの距離感のなさは十分承知しているので今さら驚く事ではない。その後にやってきた吉岡氏と荒走り君など先週、和歌山で一緒に呑んだくれた面子だ。
そこからは北陸、東北を中心としたバイク乗りがそれこそ次々に会場入り。かなり広くスペースを取った会場には大型テントやステージが用意され本格的なイベントらしくなっていった。天候は雨の予報だったが夜の間はなんとか持ち堪えそうだ。
夕暮れ時、メインとなる会場で「ナイトライダー!!」の掛け声とともに乾杯。そこからは誰彼構わず乾杯のラッシュ!今年2月に川湯で一緒だった金子氏やGW一緒に遊んだZENちゃん大山夫妻の顔もある。
そんな彼らのひとりひとりが今回の震災では大きい小さいの差はあれど何らかしらの被害を喰らっている。もちろん直接に多大な被害を被ったやつもいる。だが彼らからは災害に遭った者が持つ悲壮感とか負のオーラと言ったものは感じられない。
その誰もが自分が今、何をするべきかを理解して前向きに行動している。立ち直るために一番必要なモノはやはりハートの強さだ。
北の地におけるバイク乗り達の宴はとてつもないエネルギー満ち溢れかつてないほどの高揚感をオレにもたらした。それはただでさえ1年を通して短く貴重なバイクライフをさらに狭められた事に対する憤りでありその試練に対して受けて立つといった気概なのかもしれない。
もし被害を受けた人たちが皆、同じような姿勢であるならば東北の復興は意外に早いのではなかろうか
翌朝、雨の降りしきる中を撤収である。
帰りは山形道、東北道、磐越道、北陸道、名神、中国、山陽と高速を繋いだ一気走りだ。マシンはシェルパでしかも雨。良い条件など一つもない。
だがあえてこれを楽しもう。そう、バイクに乗ることが苦痛であってはならない。常に快感でなければダメだ。バイクは人を楽しませ愉快にする乗り物。苦痛すら喜びに変える素晴らしいモノだ。そう自分に言い聞かせる。
とは言うものの会場を出て岡山県鴨方ICゲート通過したのが13時間後の深夜11時。もうボロボロです。この時、表示された1850円という高速料金がほんの少しだけオレを満足させた。
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