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旅にも出ない、ロマンも語らない、
ただそこにバイクがあるだけの毎日

その22 カブの音、今は昔になりにけり

ばいくらへん

交番といえば、白い自転車に白いカブが並んでるのが当たり前の光景でした。

現在は、カブの代わりに白いスクーターがそこにあったりします。

ぱっと見、交番に用事のある人が乗ってきたとか、見つかった盗難車両が置いてあるのかと思うくらい何の変哲もない白いスクーターで、『POLICE』と書かれた白い箱が付いてなければホントにフツーの姿です。

このスクーターにおまわりさんが乗ってる姿を見ると、なんか、どこか、かわいらしい感じがする不思議。

別にカブが特別かというとそうではなくて、単純に『業務用バイクじゃないのに乗ってる!』という驚きなんですけどね。

おまわりさんに限らず、郵便屋さんや配達のバイクなどなど、働くバイクといえばカブでした。

一方で、スクーターといえば、通勤やお買い物などなど、フツーの人がそこらへんをひょろっと走るのにお手軽なバイクです。

そんなスクーターが今では働くバイクになりつつあるのであるからして、フツーの観念があやふやになってしまいそうになるわけです。

業務用スクーターの波は、郵便屋さんでも配達でもじわじわ広まっていて別に珍しいことではないんですけども、おまわりさんのソレは、なんというか、白いカラーリングがあまりにもフツーすぎるのもおもしろいところ。

郵便屋さんの赤いカラーや、配達バイクの地味で渋いカラーではなく、市販されてるスクーターのカラーラインナップに必ずある『白』というのが、フツーっぽさに拍車をかけています。

これがパトカーみたいに白黒のカラーで塗られてれば、スクーターでもおまわりさん的カッコよさが出たんじゃないかと思うんですが、考えてみれば、おまわりさんの自転車もカブも色は白一色なので、いくらスクーターだからといって特別カラーにするのはダメなんでしょう。(っていうか、白バイがそもそも白一色だし)

しかし、カブからスクーターに変わったってだけで、こうもイメージが変わってしまうんだから、バイクのデザインってすげーんだなー、としみじみ思いますね。
小さいころからおまわりさんのカブに慣れ親しんでいましたが、これからはスクーターに乗ってるおまわりさんがフツーになるんだなぁと思うと、

時の流れの速さを感じずに入られませんて…。

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