※編集部宛のメールはこちら「bg@mr-bike.jp」へ。
2015年4月13日
豪華商品多数用意、「Mr.Bike BG5月号」でモニタープレゼントやります!
- mrbike_news @ 12:49 PM
明日、4月14日発売(地域によっては遅れるところもあります)のミスター・バイクBG5月号にて読者アンケートを実施、アンケート回答者に豪華商品が抽選で当たるモニタープレゼントが行われます。
アンケートは綴じ込みハガキで気軽に回答できますのでよろしくお願いいたします。詳しくは明日発売のミスター・バイクBG5月号にて!
(ミスター・バイクBG編集部)
2015年3月14日
月刊「ミスター・バイクBG」誌 2015年4月号、お詫びと訂正です。
- komiyama @ 9:11 AM
『ミスター・バイクBG』誌、2015年4月号の272-273ページにおきまして、ヤマハMT-07とホンダCB650Fの価格表記に誤りがありました。
ここに訂正し、関係各位並びに読者の皆様にご迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます。
(ミスター・バイクBG編集部)
2015年3月12日
締め切りを守る人が好きだ
- Noah Sellen @ 9:44 PM
こんにちは。
暖かいかと思ったら今日は風が冷たかった……
外で整備していて、グリスアップしたそばからそこに鼻水がポトリ。
ワックスをかけたそばからそこにまた鼻水がポトリ。
寒いのも嫌だけど、屋外整備している時の風って不快指数高いですよね。ウエスとかどんどん飛んでっちゃうしホコリや砂がバイクにつくし。
とはいってもこう暖かくなってくるとバイクに関わりたくなるものです。乗るのが一番だけど、イジるのもまた楽し。Vストローム650にしてからは「なにも壊れない! 乗ることに集中できる! カスタムも不要! コレ最高!」と乗る方ばかりを楽しんでいたけど、最近はちょっと旧くて色々とイジるのが楽しいバイクをまた手に入れてしまって、久しぶりにイジる方の楽しさも思い出しました。
イジるといってもレストアみたいなものだけど、まずはちょっとお店に出さなきゃいけない加工があって、以前に一度お世話になったカスタム屋さんにお願いしました。ちょっと面倒な加工だったのだけど、「1週間ぐらいかな」と言ってくれました。
僕ね、締め切りは守る方なんですよ。フリーライターならもちろん守って当たり前っちゃあ当たり前なのだけど、だって守らなきゃいろんな人に迷惑かかるし最悪は本が出ないし……。というわけで、反対に僕が何かを頼んだ時には締め切りを守ってほしいタイプ。
バイク屋さん、ましてやカスタム屋さんだと、こう言っちゃあ何ですが、あまり守らないお店も珍しくないようです。「1週間ぐらい」が嫌な僕は、「じゃあ○○日ってことですね」と確認しました。でないと「ぐらい」ってことで10日になるかもしれないし2週間になるかもしれない。別にそのお店を信用してなかったわけじゃないけど、そんなに密にお付き合いしてたわけじゃないし、あとあと嫌な想いをしたくなかったからね。
そしたらなんと、わずか2日後に「出来たよ」の連絡! 嬉しいねぇ!! 最高。しかも仕事は丁寧。絶対またお願いしちゃう。
で、今度はシート屋さんにシートの張替えをお願いしました。土曜日に送ったら、翌営業日の月曜日の午前中に電話がかかってきて、作業内容の確認がなされて、水曜日には送り返されてきました。いやもう、最高! 本当に嬉しかった。絶対またお願いしちゃう。
いいバイブレーションが来てたんでしょうね。同じ時期にヤフオクで部品を買ったら、振込みした翌日に商品が届きました。おいおい、こりゃキテるぞ!! グリーンジャンボ買った方がいいんじゃないの!?
そんなわけで、締め切りを守る、及びパッパッと仕事をこなしてくれる人にここんところ恵まれてます。自分もそうでなきゃな、とキモにメーじました。
よし、来月号も気持ちよく仕事するぞ! がんばりまーす。
あ、アイキャッチのZX-4の写真は、いろんなお店に色んな加工を頼んだなぁという思い出から使ったんであって、今回の車両はまた別なんです。これは手放したその日にドナドナされていく写真。あぁ、良いバイクだったなぁ……
(ノア)
2015年3月1日
それどこのブーツ??
- Noah Sellen @ 11:53 AM
新車のメディア向け試乗会などでサーキットを走る機会が多いのですが、そのためレーシングスーツ姿で誌面に載ることもよくあるわけですね。
革ツナギについては10年ぐらい前にオーダーで作ったGREEDYブランドを着用していて、フィット感最高で着てる方はとても心地よいのですが、さすがに色あせや転倒痕が生々しく、「最新のスポーツモデルに乗らせてもらうのにあまりにもボロイだろう」と指摘されること毎回。
そんなこともあって連載「オーダーで革ツナギを作る」というのをやってて、あれは自分なりの「次はどこで作ろうかな!」のリサーチなわけです。どうせリサーチするなら読者さんとも情報を共有しようというわけ。
ツナギは高い買い物だから慎重に選んでますが、その前にブーツの買い替え時期がきてしまいました。
ブーツも決して安くないよね…… てかサーキット用の装備ってどれもこれも安くないよね!
それで購入したのがこのW2ブーツです。色が白しかなくて、だから試乗会では褪せてしまったツナギとのコントラストが強くて余計ボロく見えちゃう(笑)
なんでこのW2というブランドにしたかっていうと、写真の左側にあるツーリングブーツを先に持ってたから。
こちらのツーリングブーツは、急遽アドベンチャー系の試乗会が決まってこういったブーツが必要だったのに持ってなかったから、「どうせウェアの内側に隠れちゃうんだからなんでもいいや」とネットで見つけた安いやつを購入した次第。
しかし届いてみたらサイズが全然合わなくてね、交換無料ってことだったからすぐに電話して交換してもらうことに。「ちょっと急いでるんですよ」って言ったらこちらが送り返す前に新しいサイズのを送ってくれちゃうという信用商売。本当にありがたかった。
んで、ま、そのアドベンチャー系バイクの試乗会は無事に終えて、その後はツーリングや撮影、そしてオフロード走行や林道にも使うようになりました。そもそも安かったし、壊れても損失は少ない、ぐらいの気持ちだったのですが、これが意外なほどに頑丈でしかも使うほどに馴染んできてとても良い具合になってきちゃった。
ただ安いからって理由で購入したのにそのうち好きになっちゃって、ちゃんとメンテもして今では大切にしてます。
そんなことがあって、レーシングブーツを買う時も「あそこで買おうかな」と思った次第。値段も安いし、そして前回はそのサイズ変更の件で対応も良かったのでまたW2ブランドを購入しました。モトGPのヨニー・エルナンデスが履いてるんだってね!
こちらも履いてみると十分なクオリティ。あまり広く知られているブランドじゃないからか、メディア向け試乗会では「それどこの?」とよく聞かれますが、知名度が低い割には動きやすくて性能も低くないと感じてます。耐久性もツーリングブーツのと同じレベルで確保されているのならば高いってことだしね。
個人的には結構気に入ってるのに、そんなにマイナーなんだ……と思ってたら、BGを見たらZ2レストアをやっている大先輩・ナンディ小菅さんも同じのを履いてるじゃない! 嬉しくなって電話したら、関西の方のミニバイクだとかスクーターレースではけっこう広く使われているらしいです。動きやすさが受けてるんだってさ。じゃあ関東方面はこれからかな?
別に何のコネクションもないから宣伝することもないんだけど、クリッピングポイントってお店が扱ってますよ。ブーツに悩んだら選択肢に加えていいと思います。レーシングブーツの方はまだそんなに履きこんでないけど、すくなくともツーリングブーツの方は耐久性を含めてお薦めできるなぁ!
(ノア)
2015年2月17日
2015年3月号が発売されました
- Noah Sellen @ 9:04 PM
3月号かあ。そろそろ春の香りがしてきても良いころですね!
最新号は巻頭特集Z1000マーク2ですね。
一時とんでもない人気車種になって価格が高騰。こりゃおいそれとは手が出ませんよ!ってところで値段は高止まりしてますが、それでも人気は衰えずに一種憧れとして絶版車人気の頂点付近の常連です。
さすがに何度も紹介しているバイクですし、特別新しい情報が提供できるかっていうとどうかなぁということで今回は「やっぱりかっこいいなぁ!」と思ってもらえるイメージづくりと、実際に乗っているライダーを紹介するような構成となりましたね。
僕が担当させてもらったのは巻頭のイメージカットの部分。久しぶりにPAMSの車両に乗らせてもらいましたが、ひゃあ速い!! ちょっとビビるぐらい速くて高速道路ではZX-10Rと戯れてしまいました。
p6~7の見開きは羽田空港の近く。背景に写る光の線は着陸直前の飛行機ですね。この晩が寒かった!! 革ジャン一枚で凍えそうになりましたが、暖かいシーズンならフラリとバイクを走らせて訪れたい公園でしたね。着陸態勢の飛行機がかっこいいんだ!
新連載でカメラマン鈴木がCBについて書いていくそうですよ。CB好きの方々、お待たせしましたって感じでしょうか。今後の展開に期待しましょう。
p84に僕が書いてる「カブは世界を救う!」というコラムはとりあえず最終回を迎えました。あ、そういえば読者の方が「泥カブGP用にカブを上げますよ!」って連絡してくれたなぁ! 嬉しい! こんなコラムを読んでくれている人がいるんですね。返信したんだけど音沙汰ないなそういえば……
p120~テリーさん、雪っすよ! 大変だぁ(笑)
p124カズさんはね、本当に自分でR25買ってるのが素晴らしい。業界の人はなかなか自分でお金を出すことは少ないですからね、こういった行為は大好きですよ。読者目線のBGならではと思います。
p163のウエマツのメインハーネス、実物見ましたが、これはいいものだと思います。ハーネスにお困りの方、ぜひウエマツへ。
ま、そんな調子でいつものBGですが、シーズンインに向かってちょっとづつ変化も出てきたかなって感じです。
本屋さんならしばらくあるけど、コンビニは早めに売り切れちゃうことが多いですよ。良かったら手にとってみて下さいませ。
(ノア)
2015年2月11日
ユーザー車検に行ってきた
- Noah Sellen @ 11:37 AM
去年の秋口にちょっと乗ろうと思って実家にあったセローを登録したのだけど、なんだかバイクが色々あって結局セローまで手が回らず乗らずじまい。そしたら年度末が迫っているわけで税金がかかっちゃうから廃車しようと思ったわけです。
(ちょっと話はそれるけどバイクの税金が上がるってハナシ、延期になりましたね。本当は再来月4月から上がるはずだったのが1年伸びて来年の4月になりました。業界内には「勝ち取った」的な空気がありますが、勝ち取ってなんかいないさ、だってただの延期だもの。その延期の期間中に増税の見直しを進めなければいけないでしょう。ちなみに超個人的に言えば400cc以上の税金が倍になるのは、ま、いいかな、と。年間8000円でしょ?愛車Vストロームのすばらしさを考えると8000円は安いと思う。今の4000円が安すぎるというのもわかる気がしないでもない。だけど250cc以下についてはもうちょっと寛容になってほしいなぁ。若者が乗っていたり、実用的に使ってる人がいたり、車は買えないけど移動の手段として必要な人がいるわけで。また原付もしかり。新聞屋さんとか郵便屋さんとかどうすんのよ。……独り言でした)
話を戻して。
そのセローとは別に1000ccのバイクを購入したので、そのバイクの名義変更も4月1日の前までに済ませなければいけなかったから、こりゃついでだ、と陸運局に行ったわけです。月末で車検が切れるVストロームで出かけたのだけど、検査予約はしていないけどあわよくば、あわよくばVストロームの車検も取れちゃったりして?なんていう淡い気持ちで書類とか納税証明とか持って行きました。
なじみの代書屋さんで名変の書類をお願いして、自分はセローの廃車をしに軽自動車検査事務所(だっけ)に行くと、駐車場で「ノア君、ノアくーん!」と向こうの方から声をかけてくる人が。んん?だれだろな? と思ったら、走ってきて「ノア君でしょ?読んでるよ~」って。読者の方でした。ありがたいねぇ! FZR1000に乗ってて、お仲間はGPX250ですって。「あ、もしかしてそのGPX、黒に赤ラインのビッカモンですか?」と聞くとそうだというから「なんだぁ、見かけてます!」と申し上げた。やたら綺麗なGPX250を近所で見かけていたんですよねぇ。とてもフレンドリーな方々で楽しくお話ししました。
代書屋さんに戻ると名変は終わってて新しいナンバーまで取ってきてくれてた。ありがたや。Vストロームの車検、予約してないんだけどとれるかしら、というと「大丈夫だよ、今すいてるから。継続検査なんて自分で書類書きな」と書類を出してくれました。急いで書いて、あ、自賠責のお金がないやと気づき「コンビニありますかね」と聞くと、そこにいた常連客ぽい人が「そこ左曲がってしばらく行ったら左にセブンイレブンあるよ」と教えて下さった。「ありざーす」なんて言ったら「ノアセレンさん、今日は継続車検?」なんて言うじゃない。いやーフレンドリーな読者さんに支えられて仕事させていただいていますよ僕は!ありがたい話です。
その方はゼファー1100とランツァですって。「ランツァいいっすねぇ!!」と食いついたらなんと、そろそろパーツが怪しいからエンジン部品を一通りとって、フルOHをしたとか。たぶん一張羅であるゼファーではなく、たぶんセカンドバイクであるランツァに食いついてしまって申し訳なかったけど、でもランツァにも愛情を注いでいるようでヨカッタヨカッタ。
お昼休みを挟んで、検査ラインを通すのは第3ラウンド(13時~)でした。ユーザー車検は午前中に2ラウンド、午後にも2ラウンドあって、予約する時には第○ラウンドと予約するんですね。よっぽど通す自信があれば第4ラウンドで良いけれど、懸案事項があるバイクは午前中のラウンドを予約して、落ちても対処できる時間の余裕を持った方がいいですよ。
一方のVストローム、全く懸案事項はございません。マフラーもノーマルだから音も排ガスもOK。ライトはとっても明るいからOK。ブレーキや足周りももちろん問題なし。灯火類も全部OK。親切丁寧に色々教えてくれながら一緒についてきてくれた検査官のおかげもあり、全く何のストレスもなく超スムーズにラインを抜けました。いやー、現行車っていいなぁ(笑)。かかったお金は3万ちょっと、かかった時間は40分ぐらいかな。旧いバイクやちょっとしたカスタム車などばかりやっていた身としては「こんなに簡単か!」と嬉しくなっちゃいました。
もちろん、車検を通ったからって整備がバッチリってわけではないですよ。車検はしっかり整備するいい機会だから本当はお店に一通り見てもらった方がいいでしょう。もしくは自分でやる人なら、ユーザー車検の時に必要になる整備記録簿に基づいてしっかり整備しましょうね。Vストロームは日々手を入れているのでバッチリっす!
これまで何かと絶賛してきたVストローム。走行距離は2万3000キロになりました。ETCとグリップヒーターの装着以外ノーマルですが、変わらず最高です。燃費は普通に走ってれば24~25。今までの最高は34。防風がしっかりしてるから高速道路も楽だしこの季節は寒くない。シートが最高でいくら走っても尻が痛くならない。峠道もスポーツバイクと遜色ないどころか場面によってはより安心したハイペースも可能。うーん、愛車自慢みたいだけど死角なし!
あえて挙げるなら、シートを外さないとヘルメットホルダーがないのが残念だなぁ。タンデムシートとキャリアが平行だから荷物がたっぷり積めるのだけど、ヘルメットをロックするのにシートを外さなきゃいけないから荷物も降ろさなきゃいけなくなっちゃう。
もう一つはミッションの入りがちょっとガチャガチャしているというか、ストローク感が大きいというか。Vストローム1000の方はミッションがカチッカチッととっても気持ちよく入っていくのに、比べてしまうと650はそこんとこイマヒトツ。色んなオイルや添加剤を試して改善できないかトライ中です。
この2点はちょっと気になるけど、それでもやっぱりVストロームは最高なのです。1万キロも乗ったらだいたい満足して(飽きて、ではなく満足して、です)違うのに目移りする僕ですが、今のところ乗り換えたいバイクが思いつかない。いやー、良いバイクだなぁ!適度な緩慢さやフロント19インチの操作感なんか、どこか絶版車的な許容力を持ってるんだよなぁ。長くなるからこの辺で(笑)。
走ってると梅の香りがしてきますね。春はすぐそこのハズ! (ノア)
2015年1月19日
2015 2月号発売中
- Noah Sellen @ 3:05 PM
そうだったよ、すっかり忘れてた。ってこたないか、忘れてはいないけどさ!
今月は年始恒例のカスタム号です。全国のお店が最新のカスタムマシンを撮って送ってくれて、スペックと共にどどんと巻頭特集です。ま、10年前と全く変わらないものもあれば、おっ!となるものもありますな。
個人的には空冷カスタムの世界では表面処理に興味あります。モリブデンショットとかさ、アペックスミューとかさ、なんだか色んな処理があるみたいだけど、それぞれがどんな効果があって、どういう処理をしなきゃいけなくて、耐久性はいかほどで、いくらかかるのか。知りたいなぁ。なかなか自分ではエンジン内部までやることはないからそれを活用することは少ないだろうけど、興味があるっす。
もう一つは現行車カスタムも興味あります。現行車はイジるところがないって言うけどさ、実際に乗ると「あ、ここをもうちょっとこうしたらきっとイイぞ!」なんて思うことは少なくない。絶版車みたいに視覚的にもアピールできるようなカスタムにはならないかもしれないけど、ちょっとやってスゲー良くなるんですよ~的な裏技小ネタなんか、聞きたいなぁ!
巻頭以外では、巻末第二特集でネオクラシックを取り上げてます。でもね、ネオクラじゃないの!あるメーカーに広報車をお借りしに行ったら「あー、BGさんでもネオクラやるんですね」なんて言われて心外! 違うんですよ、ただ懐かしいねってハナシじゃなくて、ここに接しやすいスポーツの本質があるんじゃないの?って提案なんです。ま、読んでみて下さい。
イベントでは147ページから「サイドウェイトロフィ」ってのに行ってきました。海外でこういったクラシックイベントの取材をしてきている僕ですが、これに行くと「なんだよ、高い飛行機代払って海外まで行くことないじゃん!」って思っちゃうぐらい貴重なバイクが出てきます。いいねぇ! 扉の写真は英車ヴェロセットに乗るTRカンパニーの社長さんです。またカッコいいんだ!
198ページにはマン島で走る無限の神電3が袖ヶ浦を走ったという記事。おー!見に行きたかったなぁ!マン島で走るこの電気バイククラスは本当に不思議。マン島は遠くからコ―――――――っと排気音が聞こえてきて、お、きたきた、なんてなるんだけど電気バイクたちは音がしないからね、よそ見してサンドイッチ食べてる間に過ぎ去ってっちゃう!
後は新車関係かな。280ページのVFR800Xは本当に良かったな!値段は張るけど良いバイクと思います。値段が張れば良いバイクじゃなきゃマズいか。でもほんと、こりゃあいいです!と思えました素直に。ウインカーの位置だけが困る。ホーンと逆なんだよねスイッチが。間違えてホーンを鳴らしちゃうのも腹立たしいんだけど、反対にホーンを鳴らしたい時に鳴らせないのは危険だと思うんですよ僕は。皆さんはどう感じていますか?
そんなこんなで2015年2月号、ご賞味くださいませ。
(ノア)
2015年1月11日
ツナギは最高の安全ウェア
- Noah Sellen @ 10:17 AM
明けましたね、おめでとうございます。
去年末は前に参戦してヒドイ目にあった年末エンデューロに参加せず、よし、風邪を引かずに年越しするぞ!と思っていたのに、年末にハマヤ先生から「林道行くよ!」のお誘いが。僕はのんびりしてる方なんだけどハマヤ先生が売れっ子で忙しいからなかなか出かけられない林道遊び、行くとなったらもちろん二つ返事ですよ。行きます行きます!
で出かけましたよいつものメンバー+新規参加者2名。この新規参加者がね、ダマされて連れてこられたようなもんで、とてもじゃないけれどサドなのかマゾなのかわからないハマヤ先生の林道遊びについてこられるようなメンタリティを持ち合わせておらず、最初の大坂で「うそでしょう」と固まり、その後は地獄のような一日を過ごしたようです。それを楽しいと思えるといいんだけど、今回はたぶん、思えてないだろうな(笑)。可哀想に!
僕はというと最近入手した超絶絶品オフロードマシンの筆おろし参加だったのだけど、この誰もが認める名車は本当に凄い。どんな坂だってグイグイ上るしエンジンはトルクもあるし上もある。今まではXLR125Rで別に不満はなかったのだけど、排気量を上げてみたらチョー楽!! なんだ、125ではそれなりに苦労してたんだな、僕は。
そんなわけでちゃんと風邪ひきました……。
みなさんも寒い日が続きますのでご自愛ください。オフロード遊びは汗かいて、そのあと帰り道で汗が冷えて風邪ひくから着替えをお忘れなく!
さて、そろそろ新しいBGが出るわけですが、その前に今出てる号をちょっと復習。
巻末の第2特集、プレミアムスーパースポーツについてです。BGではあんまりやる機会のない車種たちですが、でも読者さんとお話しすると結構みんな持ってるんだよね、新しいスポーツバイクを。持ってなくても興味を持ってる人はたくさんいる。もちろん、他に絶版車も持っていて、というハナシですが。
絶版車は趣味性が高いのが魅力、なのかもしれないけれど、最近は新型車も実用性を犠牲にしてでもとんがった性格を持たせているものも少なくないわけで、特に外国車なんてなるとその傾向が強いわけです。
今回はドゥカティとBMWとKTMのスーパースポーツ3台乗り比べ。ま、記事を見てもらうのが良いと思いますが、個人的感想ではKTMの万能性が光ったと思いました。
パニガーレはサーキットでは最高だったのに公道ではちょっと怖かったな……。広報車を返却した時に担当者に「どうでした?」と聞かれ「……うーん、今回は公道でも乗ったのですが、やっぱりサーキットでこそ本当の楽しさが見いだせるバイクなんじゃないかな、なんてことを思いました」と申し上げると、「(笑)丁寧な言い方、ありがとうございます」ですって。
そうだよね、普段から接してる担当者からしてみればこのとんでもない性能を味わうのに日本の細かな峠道はちょっと狭いかもしれないってことを知ってるわけで。
BMWはとても良かったのだけど、GSX-R的というか、直4だからということもあって国産車に似てたなぁ。これだったらGSX-Rでもいいのかな?と発言したら、ハマヤ先生が「いや、逆に、だったらBMWでいいじゃん」と言われ、そうかなるほど、と。
でKTMは、まずポジションが楽で、ステムの位置が絶版車的に高いと感じさせて、実測ではわからないけれどスイングアームの垂れ角が少ないような印象。タイヤもそこまでとんがった銘柄じゃなかったことも良かったのかもしれないけど、冷たい路面で常に安心感があったなぁ。加えてエンジンはツインらしく低回転から楽しめる味があって、実用領域では十分以上にパワフル。絶対馬力は他の2台に敵わないものの、峠道ではまず使えない領域だからあまり関係ないでしょう。久しぶりにスーパースポーツモデルが欲しくなりましたよ。
この撮影にはやっぱり革ツナギを着たいわけだけど、こういった撮影で膝が地面に当たってるとヘンにクレームをつける人がいたりするから自粛してるんですよね。だから当日は膝にスライダーがついていないウェアで走ったのだけど、これがけっこう怖い!こういう前傾の強い、極太タイヤの、高剛性の、極スポーツモデルではやっぱりリーンウィズってわけにはいかないから、どうしてもハングオンの姿勢をとるでしょ。じゃないと思うように曲がっていってくれないし……。そうすると膝がブラブラと内側に出るわけで、そんでタイヤの性能が良いから温まってくるとどんどんバンク角が増える。膝が地面に当たりやしないかとヒヤヒヤするんですよ。
案の定、撮影してるうちに膝が地面に当たってしまい、スライダーがついてないもんだからウェアがアスファルトにグリップしてグワッと膝を後方に持ってかれた……。あっぶねー、転ぶかと思ったじゃん!
そんなこともあって、僕はね、こういった類のバイクに乗るんだったらスライダー付の革ツナギ着用を強く推奨します。だってやっぱり革ツナギはとっても動きやすいから正確な入力がしやすいし、もしもの時は最大限のプロテクション効果があるし、擦るつもりはなくてもバイクの性格上膝が地面に当たることもあるし、あとこういったバイクはすっごく熱くなるからモモやヒザのヤケドなんかからも守ってくれるわけです。
今回の撮影を通してやっぱり革ツナギは着るべき、と思った次第。特にこういったバイクはこういった乗り方を要求するわけで、ツナギが最も適したウェアでしょう。走らせる成り行きで、絶版車のステップが接地するのと同じようにライダーの膝が接地することもあるでしょう。こういったバイクを走らせる上ではコレが真実です。一番安全な、一番そのモデルに適した装備でバイクに乗りたいものですね。
一般的なウェアはプロテクションが入っていて当たり前になってきてるのに、革ツナギを着てツーリングする人に風当たりが強いのが良くわからないなぁ……。もちろん、ワインディング区間を行ったり来たりする暴走街道レーサーは論外ですけどね。パニガーレのとこで書いたように、こういったバイクのスポーツ性能を本当に楽しみたいならやっぱりサーキットですよサーキット!
そんなわけで、撮影で、サーキットで、レースで、革ツナギを着る機会の多い僕ですが、普段着てるGREEDYの白・青・黄のツナギが転び過ぎでボッロボロ……。でもあれはオーダーで作ったから着心地は最高なんですよ。しかし撮影に持ってくると「ミズボラシイよ!」と怒られます……。そうだよね、せっかくの新車試乗とかでもボッロボロのツナギじゃカッコもつかないってもんだ。だから新しいのを作りたいんだけど、どんな選択肢があるのかな?と「オーダーで革ツナギを作る」という連載をはじめました。今出てる1月号では136ページですね。第1回はカドヤとクシタニを取材しました。ツナギを作ろうかと言う人はご参考にしてくださいね。3回~4回ぐらいの連載になる予定です。
カドヤ社長と僕
あーああぁ、またずいぶん長くなっちゃったなぁ。
不定期更新ですみませんが、今年もボチボチこのブログを書いていきます。僕の独り言だけど、良かったらお付き合いください&webミスターの読者の方もミスターバイクBGという紙媒体にも興味を持ってもらえたら嬉しいかな!
今年も安全運転で、バイクを楽しみましょー!!
(ノア)
2014年12月23日
ジョグを買ったよ!
- Noah Sellen @ 10:13 PM
この前、スズキが50ccスクーターのレッツをフルモデルチェンジしましたね。
全国を回って調査した結果「本当の日用品を作る」ということになり、新開発のSEPエンジンを投入するほど本気で作ってくれたんですって。
「ここまでユーザーの声を調査した機種は初めて」とまで言ってるから、相当ですよ。
でもね、業界ではけっこう「50ccはね……」というハナシになるんです。
だって二段階右折しなきゃいけないし、30キロ制限で幹線道路は危ないし捕まるし。
そもそも車の免許で125まで乗れるようになればいい。とか
50ccという区分そのものをなくして125を最小排気量にしたらいい。なんて
そんなことを軽々しく言っちゃうんですよね、僕含めて。
だって都市部での50ccに対する取り締まりったらないもんね!点数稼ぎが下手な白バイ隊員の滑り止めですよ。だって普通に流れに沿って走ってるだけで違反なんだもん。
ところが地方出身者の僕としては、心の中では50ccが大切な役割を果たしているって知ってるんだ。僕の故郷のような田舎ではとにかく移動の手段がないから、16歳になったらとりあえず原付の免許はとる。それで通学したり遊びまわったり。いろんな責任も付随するから、大人への一歩。大切なことだと思います。18歳になったら車の免許を取るからバイクはもう乗らないんだけど、でも乗ってた経験があるから50㏄がチンタラ走ってても寛容な気がする。
で、だ。写真のジョグ。
これは先日、母の誕生日にプレゼントしてあげたんです。
他の家族メンバーと割り勘だけどね、新車っす。
なんだよ、新しいレッツじゃないのかよ!ってハナシですが、地元のお付き合いのあるお店がヤマハ系に強く、そして「水冷が良いよ」と薦められたのでジョグになりました。インジェクションのSOHC3バルブ、燃費は何とWMTCモードで50.1キロ!すげー(笑)
それまでは2ストのジョグに乗ってた母さん、新しいジョグにご満悦です。
「前のはオモチャみたいだったけど、今度のは安定感があってバイクって感じがする!」ですって。
僕が小学生の頃の母さんは車の免許を持ってなくて、カブが日常の足だった。
どこへ行くにも経済的で頑丈なカブで走ってた。
車の免許を取った後もシャリーだとかに乗ってたな。とにかく日常の足として便利。ちょっとした買い物にわざわざ車で行く必要はないもんね。50㏄なら軽いしスピードも出ないし、うちの母さんが乗っても「まぁ大丈夫でしょう」と思える。だけどこれがシグナスXだと……ちょっとねぇ!おっかない。大きいし重いし速いし。
田舎だと点数稼ぎの白バイもいないからまずスピードで捕まることはないし、そもそも道が狭いからスピードが出ない。2車線あるような道は走らないから二段階右折だってする機会がない。2人以上で出かける時は軽自動車だから、二人乗りできないというのも特に問題ない。日用品として活用している母さんと同じように、ちょっと畑に行くおばあちゃんだとか、ちょっと駅まで行く主婦だとか、ちょっと田んぼの見回りに行く地主さんだとか、たくさんの人々に大変重宝がられているんですよ、50ccは。
喜ぶ母さんを見て、都会的な交通環境の目線だけで50㏄を軽々しく非難しちゃいけないな、と改めて思いました。以後気を付けます。
原チャリ万歳。
ありがとうジョグ。
ありがとうヤマハ。
ありがとう50㏄を作り続けてくれるメーカーの皆さん。
(ノア)
2014年12月9日
売り時の「旬」
- Noah Sellen @ 11:49 PM
バイクへの思い入れがたくさん詰まっているミスター・バイクBG読者が多いこのミスター・バイクBGブログなわけだから、あんまりバイクをポンポン売っちゃう話を書くと「なんだよ、アイツ愛情がねーな」とか「ポリシーやこだわりが感じられない!」などと言われちゃうのだけど、僕はバイクはどんどん乗り換えるほう。
乗り換えるってことはそれまで乗ってたバイクは売るわけで、その売ったお金を元に次のを買うわけです。ま、多くの人はそうじゃないかと思うけどね。
売らずに違うのを買うと、置くところに困るとか、税金がかかるとか、保険を何台分も払わなきゃいけないとか、そういう心配もあるけれど、結局あんまりたくさん持ってても管理しきれなくて徐々に腐ってっちゃうんだよね、バイクが。結局調子がいいのはいつも乗ってるヤツだけ、みたいになっちゃう。そうするとそもそも複数台持ってる意味がなくなる。乗ろうと思っても調子悪い(もしくは不動になっちゃってる)から。全部に均等に乗って、調子を維持できる余裕があれば良いんだけど……
そんなわけで年末大掃除中。溜めこんだバイクを現在放出しています。
でまた値付けが難しい! だいたいは15~20万で手に入れて、そこから細部をぜーんぶ綺麗に整備して「よし、これでもうバッチリ」という状態にするわけですよ。そこまでまた15万ぐらいかかってたりするから、本当は25万ぐらいで売りたい。でも実際には12万ぐらいでしか売れなかったりするから毎回毎回ちゃあんと損してる。
それでも12万円になると「ほっほっほ、12万もあるぜ!これに20万足せばあんなのやこんなのが買える!」と盛り上がって同じことを繰り返す(笑)。
3年ぐらい前、よく通る道にピッカピカのCBR954RRが停まるようになってた。屋外駐輪場でね、これまたピカピカのカバーが被せてあった。「いいなぁキューゴーヨン、憧れるっす。良いの買ったね!」なんて思いながらその前を通り過ぎるのだけど、1年もするとカバーがボロボロになってきた。そのうちカバーは被せられなくなって、せっかくの954がむき出しで停まってる。当初のツヤは失われ始めた。
「今っす!売り時!」と思ったね僕は!
オーナーさん、あなたはもう、そのバイクには乗らないよ?
「今」ならまだエンジンもかかる。
「今」ならまだタイヤも使える。
「今」ならまだボロボロ感が薄い。
「今」なら値段がまだつく。
「今」なら売ったお金でもう少しハードルの低いバイクを買って、あなたはバイクに乗り続けることができる。
ところがそのオーナーは売らない。その状態になってからさらに1年は経ったと思う。車検は切れ、外装は褪せ、タイヤから空気は抜け、チェーンも錆びた。買ったときは安い買い物ではなかったはずなのに、毎日毎日そのバイクへの愛情が薄れていっているのが感じられる。毎日毎日そのバイクの価値は下がっていく……。
954に対してはちょっと思い入れもある僕としては、その前を通ることが苦痛になってきていた。見る度に非常に悲しい気持ちになった。最終的にはその道は通らなくなった。
久しぶりにその道を通ったら、その954はなくなっていた。とうとう売られたのでしょう。でもたぶん、かなり安かったと思う。だって僕だって「今っす!売り時!」と思ったあの時だったら40万ぐらいは出したでしょう。でも最後の方だったら、ちゃんと走るようにするまでのお金を考えちゃって、出しても20万だっただろうな。プロなら利益も乗せなきゃいけないんだから、当然もっと安く買っていくことでしょう。
バイクを手放すのは難しいけれど、決断を先のばすとあまり良いことはない。
4か月ぐらい前、同じような状態の600ccスーパースポーツを持っている人に会った。
すでにチェーンは錆び始め、タイヤも硬化し始めていたけど、とりあえずまだエンジンはかかる。フォークのインナーも錆びていない。
「35万!現金で今払う!」と言ったのだけど「いやいや、まだ乗るよ(笑)」と言う。
その後、やはり乗ってる様子はないから何度かアタックしたけれど、効果なし。
そしたら先日、「来年の春には違うバイクを買いたいから、その時になったら売るよ。35万ね?」と言う。違うんですよ、35万は4か月前の値段です。4か月の間に錆が進み、腐食が進み、車検の残りは減り、ゴム部品は硬化し、価値はどんどん下がるのです。たった4か月だけど、「今だったらもう30万だな」と口には出せなかったけど思いました。
ね、難しいんですよバイクを売ったり買ったりは。
良さそうなバイクに出会うとすぐ「乗らなくなったら買うよ!」と言っていますが、のちに「乗らなくなったよ」と連絡をもらう頃には、大抵はもう不動車。不動になる前だったらもっとちゃんとしたお金を払うのに……と本当に心苦しい。
バイクを買うのも大きな決断だけど、売るという大きな決断もしなければいけない時があります。調子がいいうちに手放せば、次のオーナーに楽しんでもらえる可能性が高く、部品取り車となったり海外に輸出されたりなどとなる可能性は少ない。
誰かが「欲しい」と言ってくれ、ある程度まとまったお金を提示してくれる内が花ですぞ! ということで、「その600cc、今ならまだ33万で買います!」
決断してよねー(笑)
(ノア)
PS ミスター・バイクWEBのこの記事のアイキャッチ画像に使ってるのは水冷のGSX-R750。これも近所で腐り始めてるのがあって悲しい。かなり欲しいバイク…