編集部ブログ 勝島部屋から

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2014年12月2日 

よきライバル「アンダー400」はミスターバイク的?

- Noah Sellen @ 6:19 PM

すっかり寒くなりましたね。

寒くなってすっかり忘れてましたが、今年の秋口には「パワーエンデューロ」ってのに参戦しました。BG誌面でも2か月にわたって報告したとおり、8時間もの耐久レースです。

 

例年はハマヤ先生が一人で8時間を走る「アイアンマン」というクラスに出場するのだけど、それはともかくとして行き帰りのトランポの運転までするのは危ないよ!とヘルプを申し出たら参戦させられた、という無茶な展開はもうすでに読んでいただいているでしょう。

 

誌面にも出てきたライバルチームはクレタという会社の人たち。「風まかせ」とか「カスタムピープル」そして「アンダー400」等の雑誌を出しています。

 

この「アンダー400」ってのは誌名通り、400cc以下のバイクのみ扱う雑誌で、日ごろからバイクは400ccぐらいで十分じゃあん?なんて言ってる僕はたまに買ってます。今風の雑誌なんだけど、内容はどこかミスターバイク的なんだよね。カブに過積載してみたり、モペッドで京都から東京までレースして負けたら罰ゲームとか、トリシティでオフロード攻めてみたりとか。たぶん昔からのミスターバイク読者の人は、ちょっとおバカなその感じが好きになると思いますよ。

 

 

そんなアンダー400で、パワーエンデューロの記事が展開されているわけです。BGでは敗者の弁の報告だけど、アチラは勝者の弁。憎たらしいけれどしょうがない、負けは負け。そしてクラッチが終わってニッチもサッチもならなくなった時に助けの手を差し伸べてくれたのもライバル「アンダー400」なのです。

 

さらに憎らしいのは、KTMRC390の試乗会で行われたプレス対抗レースの模様も展開していて、これでも実は僕ら(ノア&ハマヤチーム)は負けているんです。そんなはずはないだろう!ツクバのコース1000はけっこう得意だよ?  …勝負の行方と勝利の真相は「アンダー400」にて読んでみて下さい(笑)

 

画像の号がそれら記事が載ってる号ですが、「アンダー400」は隔月刊だからそろそろ品薄のハズ。偶数月の6日発売だって。ということは次の号がそろそろ出てくるってことですね。BG共々、楽しめる雑誌と思います。良かったらどうぞ。

 

そのBGですが、次号の編集作業が佳境に入っております。ご期待ください。

 

(ノア)

2014年10月21日 

ミスターバイクBG 11月号

- Noah Sellen @ 11:24 AM

前回は遅れて先月号の話をしましたが、発売後1週間ほどたった最新11月号について紹介しましょうか!

 

今月号をすでに手に取っていただいた方はご存知、巻頭特集は2ストロークです。

まぁこれもね(笑)、定期的にやる特集ですけどね、でもたまに乗りたくなるのですよ2ストローク。

 

とはいえBG含めて旧めのバイクを扱う雑誌では、テーマとして良く出てくる2ストローク。他と違う、そして過去にやったものとは違う視点で、ということになります。

 

最初の発案時は「レプリカじゃない2スト」というアイディアがありました。

僕の思い入れで言えばMVX250Fなのだけど、他で言えばRZ250RとかNS250F、もう少し新しいので言えばR1-Zとかウルフかな? 要はレプリカではなくて、サーキットを意識することなく、ポジションもきつくなく、タンデムもできちゃったりする、普通に楽しめる2ストロークっていいじゃない? というものだったのです。

 

が、これまたけっこう狭いカテゴリーだし、そういったバイクの撮影用車両を見つけるのは至難の業。そして2ストといえば空冷鉄フェンダー時代のファンが多いのもBGの特徴でしょう。結局は巻頭特集を2本立てにして、空冷組と、久しくやっていなかったビッグ2ストになりました。

 

空冷組は千葉県と茨城県の境目にある佐原で撮影。こういう旧いバイクを走らせていると興味を持ってくれる人が多くてね。都内で撮影していると怒られることが多いのに、ちょっと地方に行くと声をかけられるんだから嬉しい。

 

この撮影時もおじさんが声をかけてくれ、昔乗っていたバイクの写真をわざわざ持ってきて見せてくれたりした。

 

旧い写真を見る渡辺編集長と鈴木カメラマン。左が声をかけてくれたおじさん。

 

かつてはCB72だったかに乗っていたけど、今はもう旧いのはさすがに厳しい。けれどバイクに乗りたい。「CB400SSってやつで、タンクが昔のCBの色してるのがあるじゃない。水色と白が上下で塗り分けられてるヤツ。あれが良いなぁ!」なんておっしゃるから、「良いバイクですよ!最初の頃のはキックしかないから、セル付のを選んだ方がイイでしょう」なんて申し上げました。

 

 

これっす。後から調べたらこのカラーのはセルがついてましたね。

 

この撮影で僕が担当したのはRD400。このバイク、本当にカッコイイね!大好きです。低回転トルクがあるおかげか、街中で乗ってるぶんには僕はRZ350よりも速く感じてしまってます。そう言うと「そんなはずはない」とみんなに笑われますが、今回のRDも非常に手入れが行き届いていた車両のおかげで、本当に気持ちのいい試乗になりました。うん、いいなRD!!

 

(ノア)

2014年10月14日 

ごーぶたーさーしてますね。

- Noah Sellen @ 9:45 AM

 

9月22日に腕時計を修理に出したら、すぐ後に電話がかかってきて見積もりを知らされ「じゃそれでお願いします」って言ったのにいまだに帰ってこないし連絡もない。「そろそろ1か月経っちゃうじゃないか」と思ったけど、このブログは1か月どころじゃなかったよすみませんね!

 

ま、最新号が出たってことはこの話は古いんだけど、10月号についてもちょっと書きましょうか。

 

巻頭特集のテーマは「キテレツバイク」。

いわゆる迷車特集的なものですね。定期的にやると喜んでもらえるけれど、大ハズシの危険性もある特集だから編集部としてもおっかなびっくりやることが多いんです。でもZCBばっかりやってても面白くないし読者の皆さんもたまには違うものが見たいでしょうからってことで。

 

これで出したかったのがGR650

このバイク、本当に侮れないんだから!高速道路は得意ではないけれど、それ以外の道では楽しいし速いしで本当に欲しくなったバイク。幸い誌面で乗ったのは友達が所有してるからいつでも乗れる一台。また借りたくなったなぁ。

 

あと驚いたのはF6Cのスポーツ性能。

あの巨体で速い速い!! しかも高速道路とか広いワインディングだけじゃなくて、細かな舗装林道的な所でも速いんだ。笑っちゃう。

バイク的にアウトインアウトできれいにコーナーをクリアしていくって感じじゃなくて、ある意味四輪的に前輪をオラッとインに寄せて、19インチのフロントは絶対に滑る気がせず、あとは鬼トルクでグバッと立ち上がる。インインインのラインが走れて、いやマジで、速いっす!腕に覚えのある人ならばスポーツバイクと同じ速度感覚でコーナリングを楽しめますよ。素直に感動した。

 

他にもレアバイクが登場しましたが、ま、そんな巻頭特集もたまには楽しんでもらえたらな、なんてね。

 

他のページでは、ナンディさんと僕がそれぞれZ2CB550フォアをレストアしていた「TLC」というページがひと段落しました。ナンディさんはまだ熟成させるみたいだけど、僕が担当した550は走り出すことができて一応連載終了とします。

 

誌面にも書いたけど、なんと総レストア費用12万円弱! 安いなー(笑)

タンククリーナーを「使ってみてよ」と何も言わずに送ってきてくれた「花咲かG」と、集合管を買いに行ったら倉庫で眠っていた純正マフラーをタダでくれた「ミスティ」以外は、タイアップや部品提供など一切ないから、一般の読者さんがやってもこのぐらいでできるってことですね。

でも後から考えたら他にもお金がかかってたな。プラグなんかの純正部品以外の部品もあるし、雑費として計上した1万円も18カ月を振り返るとあまりに少ないでしょう。でも何本も使ったパーツクリーナーとか缶スプレーとか、汎用品を買った燃料ホースやブリーザーパイプなど含めても、ま、せいぜい15万円ぐらいかな。

自分が満足できる程度のレストアだったらこんぐらいでやれる可能性もあるよ、という例としてとらえていただければ幸いです。あ、ちなみに写真に撮るととてもきれいに見えちゃうけど、実際は「それなり」ですよ。11月2日の日光絶版車祭でお披露目できればと思ってますので、良かったら見に来て下さい。ブレーキが甘くて走らせるのは怖いんだけど、もしかしたらちょっと走るかも。昨日エンジンかけてみたらオーバーフローしてたのがちょっと心配ですが…。

磨きも終えて満足の親子。茨城の庭は広くていいなぁ。読者さんが送ってくれたオリジナルTシャツを着用。ゴンゴーのイメージにぴったりで素敵なデザインに思いました。センスあるなー!

 

新連載は113ページのVTZのおじい様。

安生さんのお友達らしく僕はよく知らないんだけど、素敵な話なんだ!

そしてVTZは僕も学生時代に乗ってて、そのころは目立たない実用バイクって感じだったけど、その後サーキットで乗るようになったら「こんな超絶バランスのバイクがあるのか!」と完全に見直しました。250ccレースではスパーダがもてはやされてるみたいだけど、たぶんVTZの方がイイと思う。このおじい様がさらなる幸せなバイクライフを続けていくことを願って、連載を楽しみにしたいですな。

 

155ページからはイギリスのグッドウッドフェスティバルの様子。

本来だったら僕が年に一度はヨーロッパに行ってこういったイベントを紹介したいと思っていたんだけど、今年は行けてないんだ…残念。

 

僕が担当してる新車のページ「1TGG」(ワンタンク現行車ガイド)は、ドゥカティのムルチストラーダにしてみました。これがなかなかすごいバイクでしたよ。ただ本国仕様のフルパワーに乗りたいなぁ!

 

そしてオフロードクラブ。272ページ~でしたね。

これがひどい話でね、サポートするって言ったらエントリーされちゃってた… やだよそんな、こんなに暑い中バイクに乗って8時間もエンデューロ!? 正気じゃないぜ!

その顛末は今日出た号に渡って2回レポートしてるから読んでみて下さい。「ヒドイ目にあった」と言っても、ふた月も経過するとそのひどさを忘れて「また出ようか」なんて思っちゃうエンデューロレースの不思議……

 

で、276ページからはもてぎで突発的に行われた80sミーティングの様子が。

いやはや、本当に暑い日だったのに多くの読者さんが来てくれてね、頭が下がりました。みなさんバイクを愛してて素敵でしたよ!

 

と、そんな感じの10月号でしたが、発売されたのが9月14、作ってたのは8月の話なのでもうずいぶん前のような気持ちで、撮影裏話や小話も忘れちゃったのが正直な所。

 

今日発売の11月号は2ストの特集ですね。どんな出来事があったか忘れる前に更新しようと思います。

 

おまけ

ゴンゴーのレストアプロジェクトは茨城の奥地の実家でやってたのだけど、セミが殻から出てくるのがたまたま見れました。素敵! 翌朝には茶色くなってて「大丈夫かな?」とチョンとさわってみたら元気に飛んでいきました。

(ノア)

2014年8月28日 

90年代のNK4仕様スーパーフォア

- Noah Sellen @ 2:14 PM

今出ている号は久しぶりに第2特集、第3特集と盛りだくさんでした。

 

その第2特集の「もういいだろうスーパーフォア」を担当したのが僕です。

スーパーフォアなんて絶版車じゃないじゃあん!というアナタは、どういう意味で「もういいだろう」というタイトルをつけたかを知るために本編をお読みくださいな!

 

で、その中で取材させていただいたショップの一つが、「レーシングチームハニービー」で知られるオートショップスガハラさん。当時のスーパーフォアでNKレースに参戦していた話を伺いました。

 

NKは改造範囲がとても限られていたから、エンジン本体へのチューニングもほぼ不可能。普通だったらエギゾーストポートとエキパイの段差をなくすためにポートを削るところだけれどそれも許されないから、ハニービーではアルミのカラーを製作してそこの段差をなくしたりしてたそう。改造範囲が狭くても、その狭い中で少しでもパフォーマンスアップを狙って重箱の隅をつま楊枝でほじくるわけですね。色々と面白いお話が聞けましたが、誌面では1ページしか確保できず心苦しい限り。

 

そんなハニービーでは、せっかく取材のために当時のレーサーを出してきていただいたので、9/10までの限定で店内に飾っておいてくれるそう。あ、懐かしいなぁ!という人や、いまスーパーフォアでレースをやってる人など、一見の価値はありますよ!また当時のチューニングパーツも、在庫しての販売こそしていないものの図面が残ってるものだったら制作も相談に乗ってくれるそう!最近では90年代のレプリカモデルを中心に400ccクラスを見直す動きがあって、社長さんも嬉しそうでした。

 

ちなみにハニービーは東京の北区、王子というところにあります。

http://www.as-sugahara.com/

水曜定休お気をつけて。

 

そんな名門レーシングチームながら、今年は8耐には出なかったですね。

 

で、その8耐ですが。

 

とっくに終わってる話じゃないか!ってことは知ってるんです。でもね、行けなかっただけでも残念なのに、紙媒体の仕事をしていることもあって、ネットで結果を見て「はいはい、そうだったんだ」と言いたくはなかった。

だからライディングスポーツの8耐特集が出るのを待って、まわりで8耐の話をしてたらギュッと耳をつぶってきた。

 

今日、その特集号を買ってきて、やっと結果を知りました。ハルク2連覇かぁ!そしてスズキ、スズキ。ヤマハは惜しかったなぁ。あれ、マン島のTTレジェンズチームは出てなかったんだね。ひゃー、カッコ良い写真。あ、この人が撮ってんだ。

…これからゆっくり読みたいと思います。やっぱりさ、雑誌っていいよね(笑)

 

(ノア)

 

 

2014年8月19日 

(追加情報あり)8月21日開催、ミスター・バイクBG「仁斬る・仁クリ読者感謝祭in白糸」(丸ごと市川 仁デー)ご参加予定の皆様へ「お知らせとお願い」

- mrbike_news @ 8:05 PM

 皆様こんにちは! 8月21日(木)「仁斬る仁クリ読者感謝祭」へご来場予定の皆様、早速に沢山のご参加表明を編集部へ頂き感謝至極でございます! 楽しんで頂けるよう、レクチャー内容も解りやすく、お役に立てて頂けるよう頑張ります! よろしくお願いいたします。

 さて、ご参加予定の皆様へお知らせです。

 会場となる白糸スピードランドは、ドリンクの自販機はございますが、食べ物の販売がありませんので、ご参加の皆様各自でご用意頂きますようお願いいたします。

 当日はご厚意で場所をお貸し頂いておりますので、ゴミも各自お持ち帰り頂けますよう、お恐れ入りますがご協力のほど宜しくお願いいたします。

 また、現地は完全な屋外になりますので、晴天時は日除けの帽子など、雨の場合は屋根のある場所はありませんので、カッパや傘など雨をしのぐためのご準備も各自でお願い致します。

 なお、基本的に雨天でも開催予定ですが、豪雨、強風などの荒天が予想される場合は、前日20日の夕方18:00時点で開催の有無を決定させて頂き、市川 仁FBニュースフィード上と、WEB Mr.Bike上、メールにて編集部へご参加表明頂きました皆様へはメールにてご連絡させて頂くように致します。

 いよいよ明後日となりましたが、当日はどうかお気を付けてお越し下さいね。皆様とお会い出来る事を楽しみに、白糸スピードランドにてお待ちしております!

Mr.Bike BG 
特約ライター・国際ライダー
市川 仁

(8月20日・追加情報)
予定通り、開催いたします。よろしくお願いいたします!

2014年8月12日 

ミスターバイクBG 最新9月号が発売

- Noah Sellen @ 10:23 AM

 

 

皆さんこんにちは。

台風が過ぎて「よし、台風一過に違いない!」と思ってツーリングを計画しました。静岡方面の細かな県道ワインディングをひたすら繋ぐ、「吐くまでワインディングツー」と銘打って楽しみにしてたのですが、なんだよ、雨じゃんか。一緒に行く人から「リスケしましょう」と朝5時にメール。リスケってなんだ?? あ、リ・スケジュールか…。というわけで今日は突然暇になっちゃったよ。

 

そんな暇なお盆時期は、読書ですな!

ミスターバイクBG最新号が明日だか明後日だかに発売されますよ。

 

今月号の巻頭特集はゼファー。

BGでゼファーをやるのはもうすでに何回目かだけれど、ま、Zと一緒で定期的にやると喜んでいただける企画なのと、4本出しマフラーなど新たなカスタムパーツも出てきてたりして、ね。

 

巻頭で乗らせていただいたのは、ドレミコレクション東京店が製作した750ベースカスタムと、そしてムーンフィールドと新垣選手が作り上げた、筑波で1分を切ったあの1100

 

ドレミの750は公道でも楽しく乗れるような親しみやすいセットだったけれど、いやあ、あの1100は半端じゃねぇですよ。やっぱり職業レーサーの方が筑波を走る専用にセットアップしたマシンはなかなか極端で、僕のウデがてんで足りないことも大いに関係してるんだけど、おいしい所を味わうまでには行けなかったなぁ。あのレーサーに乗ったのは僕を含めてたった4人ですって。そんな光栄な経験を活かせない自分が恨めしい。こりゃSSマシンでも買ってちゃんとサーキットを走り込まなきゃダメかな??(←なんてことは定期的に思うんだけど、フラフラと林道遊びしてる方が楽しくて結局やらない)

 

第2特集としてCB400スーパーフォアを取り上げました。

BG的、もしくは絶版車的、ではないかもしれないけれど、撮影車両を探してて気づかされたのは初期のNC31型スーパーフォアってあんなにあったはずなのにもう全然タマが無いの!ビックリしました。ま、何が伝えたかったかは誌面にて読んでいただければ幸いです。

 

第3特集では丸Z3機種のイッキ乗り。

おー、すげーな、第3特集まであるんだ!

Z1Z900Z1000を乗り比べましたよ。

 

あとはまぁ、レギュラーページ関係はいつもの感じです。

ご賞味くださいませ。

 

ノア

 

 

2014年7月24日 

ヤマハのここが好き!

- Noah Sellen @ 8:49 PM

 

写真がどこかわかりますか?

スロットルのグリップと、スイッチボックスの間です。写真ではSRですね。

ヤマハ車ではとっても高い確率でここにプラスチックの円盤が挟まっています。そうとう旧いのはわからないけれど、少なくとも普段接することができる程度の年式の中古車から、現在も売られている現行車まで、コレがついてない機種が思いつかない。

 

これはねぇ、まかり間違ってゴムが伸びたり引っ張られたり膨張したりしたとしても、スイッチボックスと擦れちゃってアクセルが戻らなくなることを防いでくれる機能なんです。

 

そんなことあるかい? と思うかもしれないけれど、バイクを車に積んだ時にグリップ部から引っ張っちゃったりするとスイッチボックスの方にグリップのゴムが寄っちゃったりするし、へんなケミカルをこぼしたりするとグリップがブヨブヨになったりする。さらにはオフ車でドロドロ遊びをするとここに泥や砂利が入り込んでアクセルが戻りづらくなることがままある。

 

ヤマハでは「これは危ないよね」と認識し、それを防ぐためにこの円盤を入れてるわけだ。このコストカットの時代に「大丈夫だよ!そんなのレアケースじゃん。他のメーカーもやってないし」なんつって省略されてしまいそうなパーツなのに、なくならない。

ヤマハの良心を感じるなぁ!

 

うん、素晴らしい。ヤマハさん、僕は見ています!やめないで下さいね。

 

つぶやきでした。          (ノア)

2014年7月7日 

倒立フォークを信じていない…

- Noah Sellen @ 11:26 AM

 

ふぅうぅ、やっと次号の編集作業を終えてひと段落。僕は比較的ギリギリまでズレ込ませないタイプだけど、今月は巻頭特集に加えて絶版車運動会の記事展開や、さらにいつものレギュラー関係がドッチャリあった林さんが、編集部の椅子に座ったまま3度ほど召されました。が、今日の編集会議には元気な姿を見せてくれる、はず。

 

次号で何をやろうか、っていう編集会議は、ま、本来は編集者だけでやるんだろうけど、もう最近は編集者だったりライターだったりカメラマンだったりというくくりがあんまりなくなっちゃっててね、みんながみんな「何でも屋」みたいになってるので、僕みたいにBGと近しいフリーの連中も集まってアーダコーダと言うわけです。

 

次号は何がやりたいかなぁ。世の中は何が見たいかなぁ。こんな提案がしたいなぁ。何て事を妄想するのが楽しい、会議前の数日間です。

 

巻頭特集をどうするかってのはだいたい5時間ぐらいかかって議論・討論・振出しに戻る・議論・口論・諦め・休憩・議論・討論のルーティンを経て決まるのだけど、それ以外のレギュラーページについては普段から妄想を巡らせてるわけです。

 

というのもね、レギュラーページっていつしかマンネリになることもあるわけで、じゃあなんか新しいのをやりたいなって思うわけ。

 

僕が最近盛り上がってるのは、倒立フォークを気持ちよく乗る方法。

 

実は僕は倒立フォークを信じてません(なぁんていうバッサリした言い方すると編集長に後から怒られますが)。レースだったらいいのよ。サーキットだったり、スッゲースピードが出てる、もしくはスンゴイ負荷をかけることができる場面だといいのだけど、特に大型バイクにおいては公道ではそのバイクが持てるポテンシャルの限界に近づくことすら稀だから、倒立フォークってなんだか硬質に感じて、場合によってはフロントタイヤからのインフォメーションを得にくいと感じたりする。

 

ところがだ。

 

先日CBR1000RR-SPに乗る機会を得ました。そしたらね、ぜーんぜん硬質感がないの!そんなことってある!?

 

振り返れば、以前に1年間連載していた「日本車新時代」のFZ-1フェーザー、これはすごくガッチリしたバイクで、高速道路を気持ちよく飛ばしてると最高に良かった。だけど細かな峠道に行ったりすると、あれれ? XJRの方が自信を持ってイケるぞ?ってことになったりするんだ。ネック周りがバイクのバンク角に対して魚の尾びれのようにしなりながらついてくる感じが、XJRのほうがあるんだよね。不思議。

もちろん、倒立・正立フォークの違いだけじゃないと思いますよ。履いてるタイヤとか、鉄フレーム・アルミフレームだったりとか、ま、色々あるでしょう。だけど佐藤信哉さんを招いてXJRFZ-1で峠を走り回ったあの回は、2人で「日本の細かな峠道ではXJRだな」と言いあったのであります。

 

でもこの前乗ったCBRSPは、たぶん細かな峠道でもXJRみたいにイケちゃう気がする。そのぐらいフロント周りからインフォメーションがあって、自信が持てた。これはオーリンズのサスペンションによるところもあるかもしれないけど、SPについて読むと「フロント周りの締め付けトルクを特別丁寧に管理してる」って書いてある。

 

そんな経験に前後して、ある全日本に出てるライダーともこんな話をした。そしたらね、フォーククランプはメーカーの指定値よりもスッゲーユルユルに締めてるってんだよね!全日本でさえ!へぇ!

 

じゃぁさ、FZ-1もフロント周りの締め付けトルクを一通り全部見直したら、CBR-SPみたいになるかしら!(←いや、さすがにならないだろう・笑)

 

でも締め付けトルクだけでなく、ハンドル位置や素材、タイヤの選択肢、アクスルの締め付けなど総合的に取り組めば、フィーリング向上は見込めるんじゃないかと最近盛り上がっています。

 

なんだかバイカーズステーションみたいになっちゃうね! いや、そうだ!やってみていい結果が得られたら、それこそバイカーズステーションの佐藤編集長に乗ってみてもらったらいいじゃないか!名案だ!

 

そんなわけで、現在は編集部で新製品チェックやタイヤチェックの実験車両、はたまた取材の移動として活躍しているFZ-1フェーザー、改めて「最近のバイクだって良くなるんでないの?」とイジってみたいな。そんな連載を6か月ぐらいでやりたいな、と思ってます。どう?興味持ってくれるかなぁ。僕は最近のハイパワー大型車をより気持ちよく走らせるコツやヒントや裏技に出会えるんじゃないかと思ってますが。

 

 

長くなっちゃいました。

次号の発売は来週ですよ~!ちょっとバラすと表紙は350SSですが、特集の内容はお楽しみに!

 

(ノア)

 

 

2014年6月27日 

メーター読みこそ真実!

- Noah Sellen @ 9:19 AM

写真はCBR1000RRのしかもSPのメーターです。

かっちょいーなー!!

こういった頂点スポーツモデルのメーターは、ちょっと前のモトGPマシンみたいになってますよ、最近は。

 

それとは別に。

スピードについてね、どうも実速にこだわる人が最近増えているように思って。

多分ナビとかスマホとかのGPSで、スピードメーターより低い実際のスピードを知ることが多くなったんでしょうね。

 

その昔ブラックバードやハヤブサで「300キロ出るか!」なんてやってた時は、雑誌企画でも「メーターではとっくに300を超えてるのに、スピードガンで計るとなかなか超えない」なんてやってたのを覚えています。

 

でもさ、メーターの速度が本当の速度ってことで良くないかい? 別に普段から最高速付近を走るわけにはいかないんだし、実際の速度よりも「出した感」の方が大切なんじゃないかって思ったりするんです。

 

最近、スズキのVストローム1000が発売されました。前のVストローム1000と比べても、今の650と比べてもなかなかカッコ良い! 機会があれば乗ってみて下さいな。スズキのVストローム1000サイトの動画に僕も登場しているのでそれも良かったら見てね(←宣伝)。

 

で、自分では650を所有してるし、1000はその動画なんかでちょっと関わらせていただいたこともあって、テストコースで乗ったりする機会もあったわけです。

 

650の輸出仕様は国内とほとんど変わらなくてリミッターがついてないだけなんだけど、あんなに体が起きたポジションなのにそのまま190キロぐらいまでは出ます。そこから先はちょっと伏せたりして、ゆっくりとまだ増速して僕が確認したのでメーター214キロが最高。

 

対する1000(こちらも輸出仕様のリミッターなし)は200までスグだけど、そこから先は徐々に加速が鈍って、メーター223まで確認したと思う。

 

なんだよー、650とあんまり変わらないじゃーん! と650オーナーとしては嬉々としてスズキの方に申し上げたら、「650は200を超えてからのメーター誤差がかなりありますよ。1000は200を超えてもほとんど誤差ありませんが」ですって。

 

やめてー! そんなこと言わないで! せっかくいい気になってたのに(笑)。

 

そんなことは知らない方が幸せだったわけですよ(笑)。

実速では200も出てなくても、

「俺の650、214キロでるもんね」

と思っておきたかった。

 

真実は知らない方が幸せだったりも……。

 

ちなみにメーター誤差はスピードが上がるほどに大きくなりますので、公道で走ってる速度域では正確(と必ずしも言わないけれど目安として十分)な表示になってます。

 

そもそもメーターはちょっと甘いぐらいが安全でしょ。高速道路100キロだと思ってたら、実際は94キロぐらいしか出てないんだったら、免許も命もマージンが生まれるってもんです。

 

さらに言えばね、最近はメーターがデジタルじゃないですか。

あれも「出した感」で言えばちょっと物足りない。

 

その昔CBX750Fで筑波TOTを走ってた時、2ヘアから立ち上がって最終の手前でスピードメーターが180を振り切ってるのを見た時には興奮したね!

メーターを振り切る! これは気持ちのいいことですよ。だからデジタルも良いけれど、あえてそのバイクの最高速よりちょっと少ない所で終わってるアナログスピードメーターに人情味があるような気がします。

だってさ、180を振り切った後は自分でいくらでも尾ひれ背びれを付けたらいいんだもん。

「180を振り切って真下ぐらいまで行ってたから、うーん、220ぐらいかな!」なんてフカしてるぐらいが楽しくないかい??

 

ということで、今日からメーター読みが本当の速度、ってことに決めましょう! GPSなんかで真実を知っちゃうと寂しくなることがあるよ(笑)

 

(公道で無理は禁物ですよ・ノア)

2014年6月13日 

CTX700!!

- Noah Sellen @ 10:26 PM

 

ミスター・バイクBGにて、カタナに関する様々なことを書き連ねるコラムの長期連載をしている大野団長をご存知の方、は、だいぶBGを読み込んでるんだろうなぁ。

ご存じない方のために簡単に言いますと、むかーしはBG誌面にもよく登場し、若い腕自慢的な、え? そんな言い方したら失礼? いやすみません、当時のことは僕もあんまり知らないんですけどね。

 

僕がBGに関わるようになった時にはすでに「カタナの人」で、テイストとかに出ててさ、すでにショップも持ってたから全てにおいてとってもしっかりしているお方で、僕がいろんな適当な整備をしてたりすると怒られたり、軽い気持ちでヘラヘラとレースに参戦するとやっぱり怒られたり、ちょっとしたカミナリオヤジ的な、そんなお方。…で合ってるのかなぁ(笑)

 

ともかく、この大野団長は「おらぁ!」とか「くるぅあぁ!」とか「オス!」とか「テメコノヤロ!」とか、そういったイメージの人で、だからこそ団長なんでしょう。サーキットでのバイクの乗り方もなかなか強引で、「スムーズ」とか「セルフステア」とかそういう概念が吹っ飛ぶパワフルライディング。いやいや、いい意味で(??)、ですよ。

 

そんな大野団長からお電話。

 

「おおぅ! ノアぁ! おめちゃんとメシ食ってっかぁ!?!?!? がははは! ところでよぉ、館山にメシ食いに行くんだけどよぉ、CTX700ってすげーよさそうじゃねぇか!?」

 

うぷぷ(笑) あの大野団長がCTXかぁ!

 

「最高っすよ!」 と即答。

 

「だぁるぅおおおぉ!! やっぱりな! あれは良いと思ったんだ! やっぱよ、趣味の絶版車を持ってるんなら2台目は新車だな! おう!」 

 

…と切られた。

 

ふふふ、面白い。サーキットではあんな激烈ライディングなのに、確か以前も公道ではマジェスティかなんかに乗ってたなぁ。

サーキットで存分にスピードは出すから、公道までシャカリキに飛ばさなくていいんだよ、と言ってたっけ。

 

で、改めてCTX。

これがあんまり街で見ないんだ……。

実はすっごくいいバイクなんですよ。プレス向け試乗会の後にインプレを書いた時にも同じ表現をしたけれど、NCエンジンここに極まれり! といった感じ。

最初は普通のスポーツモデルであるNCシリーズに搭載されたこのエンジンは、ディーゼルターボみたいに低回転がとても力強い代わりに高回転域は回らない設計。これに違和感を覚える人はやっぱり少なからずいたりして。

個人的にはそんなに嫌じゃなくて、公道では本当に想像以上に速いしスッゲー燃費良いし、ラゲッジスペースあるし「いいじゃない!」と思ってはいたけれど、サーキット走行会とかにもっていって楽しい類のバイクではないし、ま、パキーン!とぶっ飛んでいく突き抜け感というか、そういう感覚は確かに少ないもののどちらかというと好きな方。

 

ところがCTXになるとこのエンジンの良いトコロばかりを感じることができるんですよ。足を投げ出すクルーザースタイルだからか、低回転モリモリエンジンが凄く「らしい」し、クルーザースタイルにもかかわらず意外に高いレベルでスポーツもできちゃう。ブレーキもよく効くし、そして何より快適。

 

大野団長に即答した「最高っすよ!」は、本心です。

普段はサーキットで暴力的な乗り方をしている人が、週末にはタンデムでツーリング&ランチ、なんていうにはこの上ないでしょう。それでいてクルーザーモデルに見られることもある、操る楽しさの犠牲がCTXでは、ない。

 

 

NM4という目を引くモデルが出ちゃったこともあって、もともと目立ってなかったCTXはさらに隠れちゃったけれど、こういうバイクに乗ることで幸せなバイクライフが開ける人はけっこういるように思います。大野団長には本当に買ってほしい。そしてBG誌面で「すげーイイ新車、買い増した」と報告してほしいなぁ!

 

 

 

(ノア)