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2015年11月11日 

■ホンダ、パキスタンで二輪車工場の生産能力を拡大

 総人口約1億9000万人に対し、直近の数年は130万台前後で推移していたパキスタンの二輪車市場だが、今年に入り急速なペースで成長しているという。今後も人口増加などにより、さらなる成長が期待される同国の二輪車市場だが、ヤマハ発動機は現地企業との合弁事業を解消後に単独で再進出、今年4月に完成した二輪車工場で稼動を開始している。

 一方ホンダは、パキスタンにおける二輪車生産・販売合弁会社であるアトラスホンダ・リミテッド(以下AHL)が稼動中の工場の生産能力を今後3年間で現行の60万台から120万台まで拡大する計画を発表。

 AHLは現在、パキスタン南部カラチ市に年間生産能力15万台、北東部シェクプラ市に年間生産能力60万台の生産工場をもっている。このうちシェクプラ工場で1ラインを増設、2016年10月の稼動開始を目指し、その後段階的に能力の拡大を図るという。

 尚、生産ラインの増設と体質強化などを含めた3年間の総投資額は約5,000万USドル、新規雇用約1,800名を予定。能力拡大により、AHLの年間総生産能力は合計135万台となる見込みだ。

アトラスホンダ・リミテッド(Atlas Honda Ltd.)概要
設立:1992年
資本金:10億3,406万6,130パキスタンルピー
出資比率:本田技研工業(株) 35%、アトラスグループ 55%、一般 10%
所在地:パキスタン・カラチ市 (本社、工場)、シェクプラ市(工場)
代表者:社長 サケブ・シラジ
事業内容:二輪車の生産・販売
従業員数:約3,900名(2015年10月末時点)
生産能力:カラチ工場 15万台/年  シェクプラ工場 60万台/年
生産車種:CD70(カラチ工場)、CD70、CD Dream、Pridor、CG125、CG Dream、Deluxe(シェクプラ工場)

CD70 CD Dream Pridor
CG125 CG Dream Deluxe

2015年11月10日 

■250cc市販車ベースのレース激化!? ロードレース「JP250」クラスが来年よりスタート

今年からアジア選手権で始まった「AP250」(アジアプロダクション250)。ヤマハはインドネシアとタイから2チーム、オーストラリア、韓国、香港から 1 チームの計 7 チーム 13 名のライダーを支援、YZF-R25で参戦している

 Ninja250、CBR250R、YZF-R25など、250ccクラスのロードスポーツが若者を中心に人気を博していることのみならず、「ST250」といった地方選手権や「もて耐」といったレースでも台数を増やしている。

 一方で、アジア選手権では今年より「AP250」(アジアプロダクション250)を開催。スーパーバイク世界選手権でも同様のカテゴリーを近い将来追加することを検討しているなど、世界的に市販車ベースの250ccクラスの重要性が高まっているという。

 こういった背景により、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は来年より今までのST250クラスを発展させた「JP250」(ジャパンプロダクション250)クラスをスタートすることが決定した。

 JP250は参戦車両の価格が安いため年齢に関わらず、初心者がロードレースの世界に入りやすいことが特徴。ロードレースの底辺拡大並びに新規参入者の増加を図りつつ、キッズバイク、ミニバイクへとステップアップしてきたサーキットスポーツを志す若きライダーたちの次の参戦クラスとしての役割も担っている。

 2016年より地方選手権の正式種目として採用されることで、JP250は国際ライセンスの昇格を目指すことが可能に。また、同クラスの参加者が同じ車両でステップアップするフィールドが必要であることから、全日本選手権と併催する「MFJカップシリーズ」も開催されることになった。

 街中を走っている最も身近なバイクによるレースは観戦する者にとっても楽しみが多い。来年はレース業界のみならず、バイク業界全体の盛り上がりにも期待したいところ。

●参加可能車両
単気筒:201~300cc
2気筒:201~250cc

●規定最低重量(車両重量と完全装備のライダー重量を合計したトータル重量)
単気筒・201~250cc:190kg
単気筒・251~300cc:200kg
2気筒・201~250cc:200kg
※重量調整はガソリンタンクへの燃料の補給またはダミーウェイト追加

●2016MFJカップ暫定日程
第1戦:4月9・10日(全日本 第1戦・筑波大会)
第2戦:5月28・29日(全日本 第3戦・もてぎ大会)
第3戦:6月11・12日(全日本 第4戦・オートポリス大会)
第4戦:6月25・26日(全日本 第5戦・SUGO大会)
第5戦:9月24・25日(全日本 第8戦・岡山国際大会)
第6戦:11月5・6日(全日本 第9戦・MFJグランプリ鈴鹿)

日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
http://www.mfj.or.jp/

2015年11月9日 

■Hondaが「NC750S」と「CB500F」をモデルチェンジしEICMA2015で世界初公開

 Hondaは、ミドルクラスのネイキッドロードスポーツモデル「NC750S」と「CB500F」をモデルチェンジし、11月19日(木)から11月22日(日)までイタリア・ミラノで開催されるEICMA2015(ミラノショー)で、ワールドプレミアすると発表した。

 NC750SとCB500Fは、ともにLEDのヘッドライトとテールランプなどの採用により、さらにスタイリッシュな外観へと変更。また、新たに採用した異型断面のマフラーにより、ライダーに心地よいエキゾーストサウンドを提供するなど、各部の熟成を図ったという。

 NC750Sの主な特長としては、「マスフォワードプロポーションの深化とスポーツ感向上」をスタイリングコンセプトに掲げ、LEDをヘッドライトとテールランプに採用することで、よりスタイリッシュなボディスタイルを実現。新たにデザインしたコンパクトな異型断面マフラーを採用。「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」には、新たなプログラムを設定している。ちなみにこのNC750Sは、欧州と日本での発売を計画しているという。LEDは日本仕様車に標準装備、欧州向けにはタイプ設定となった。

 CB500Fの主な特長は、「メカニカル&アグレッシブ」をスタイリングコンセプトに、LEDヘッドライトとテールランプを採用し、精悍なイメージをさらに高めたスタイリングを実現。新たにデザインしたコンパクトな異型断面マフラーを採用している。こちらCB500Fは、欧州とアメリカでの発売を計画している。

■ホンダ http://www.honda.co.jp/motor/

2015年11月9日 

■Hondaが「インテグラ」をモデルチェンジしEICMA2015で世界初公開

 Hondaの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、水冷4ストロークSOHC4バルブ直列2気筒745cm3エンジンを搭載した「インテグラ」をモデルチェンジし、11月19日(木)から11月22日(日)までイタリア・ミラノで開催されるEICMA2015(ミラノショー)に、ワールドプレミアとして出品すると発表した。

 インテグラは、モーターサイクルの走りとスクーターの利便性を融合した新しいコンセプト「SCOOTING MOTORCYCLE(スクーティング モーターサイクル)」として、2012年から販売を開始したモデルで、今回は、LEDヘッドライトを採用して精悍なフロントフェイスへと変身させている(欧州仕様車に標準装備、一部の販売国を除く)。また、新たに採用した異型断面のマフラーにより、ライダーに心地よいエキゾーストサウンドを提供するなど、各部の熟成を図ったという。また、「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」も、プログラムの設定を新しいものに変更し、より扱いやすくしたとしている。

■ホンダ http://www.honda.co.jp/motor/

2015年11月9日 

■世界チャンピオンが多数参加! モータースポーツファン感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY 2015」

 12月6日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)にて開催。時間は8時から17時。雨天決行。

 国内外で活躍している二輪・四輪カテゴリーの選手が一堂に会し、歴代マシンなどによるパフォーマンスや同乗走行など、ホンダならではのプログラムが用意された、今年で8回目となるモータースポーツファンに向けた感謝イベントだ。

 年間を通して展開されている二輪・四輪の市販車を使用したワンメイクレースも併催。「CBR250R ドリームカップ DUNLOP杯 ビギナーチャンピオンシップ 2015」では、MotoGPライダーのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサが出場予定となっている。

 入場料金は大人2,500円(前売り2,000円)、子ども(中学生以下)は大人同伴に限り無料。駐車券は四輪2,000円(前売り1,000円)、二輪1,000円(同500円)。

●主な開催プログラム(予定)
・全参加選手、チーム監督によるオープニングセレモニー
・Hondaスポーツカーおよび歴代マシンなどによるデモンストレーション走行
・世界トップカテゴリーで活躍するライダー・ドライバーによるトークショー
・サーキット同乗体験(HSV-010 GTなどを予定)
・トライアルバイクショー
・参加ライダー・ドライバーによるレーシングカート大会
・参加ライダー・ドライバーサイン会
・N-ONE OWNER’S CUP FINAL(市販車両N-ONEを使用したワンメイクレース)
・CBR250R ドリームカップ DUNLOP杯 ビギナーチャンピオンシップ 2015(市販車両CBR250Rを使用したワンメイクレース)
・NSF100 HRCトロフィー グランドチャンピオンシップ 2015(レース専用車両NSF100を使用したワンメイクレース)

●主なイベント参加者(予定)
ライダー
【FIMロードレース世界選手権】マルク・マルケス/ダニ・ペドロサ
【FIMトライアル世界選手権】トニー・ボウ/藤波貴久/ハイメ・ブスト
【MFJ全日本ロードレース選手権】高橋 巧/秋吉耕佑
【HRCテストライダー】青山博一
【HRCアドバイザー】伊藤真一
【MFJ全日本トライアル選手権】小川友幸
【トライアルデモンストレーター】小林直樹

ドライバー
【FIAフォーミュラ・ワン世界選手権】フェルナンド・アロンソ
【インディカー・シリーズ】佐藤琢磨
【SUPER GTシリーズ(GT500クラス)】松浦孝亮/野尻智紀/小暮卓史/オリバー・ターベイ/塚越広大/武藤英紀/中嶋大祐/ベルトラン・バゲット/山本尚貴/伊沢拓也
【SUPER GTシリーズ(GT300クラス)】高木真一/小林崇志

Honda Racing THANKS DAY 2015
http://www.honda.co.jp/enjoyhonda/hrtd/2015/

2015年11月5日 

■ラリースト・三橋 淳が再び二輪でダカール・ラリー参戦へ!

三橋 淳

 世界一過酷なラリーと言われる「ダカール・ラリー」でこれまで日産、トヨタのマシンで挑戦、5度の市販車クラス優勝を誇る世界的クロスカントリー・ドライバーである三橋 淳。2015年の四輪市販車クラス・チャンピオンでもある彼が2016年は二輪車でダカール・ラリーに参戦することとなった。

 2001~2003年にはアフリカが舞台だった頃のダカール・ラリーに二輪で参戦していた経歴をもつ三橋だが、過去、四輪で成功したドライバーが二輪に挑戦して成功した例は皆無。舞台が南米に移ってから過酷さが増したダカール・ラリーで、まずは日本人ライダーとして初完走を目指す。

 参戦マシンはダカール・ラリー14年連続優勝を誇るKTMファクトリーマシンの市販型「450 Rally Replica」。「Orlen Team」ことKTMワルシャワラリーチームが彼をサポートする。

 四輪プロドライバーでありながら、その地位に甘んじることなく向かう“新たなる挑戦”には、当然のことながら多額な資金が必要であるのも事実。今回の挑戦では、三橋 淳を応援する仲間から資金を募り、“その思いを共に連れて南米のステージに持ち込もう”というクラウドファンディング・プロジェクトも同時に立ち上げられた。サポーターには特別なリターンも用意されているというこのプロジェクトの詳細は下記にて。

三橋淳とダカールを走ろう!現役王者による二輪部門への誰もなしえなかった挑戦。
https://www.makuake.com/project/paridaka/

四輪王者とは言え、10年以上二輪での実績の無かった三橋は10月初旬、急遽「メルズーガ・ラリー」に参戦。スポンサーデカールの無い真っ白なマシンで14位、ノーペナルティの完走を果たした。

2015年11月4日 

■高校生のアイデアが活かされたメニュー、東北道SA・6ヶ所で限定販売!

 栃木県内及び近郊の高校に通う生徒を対象に、 学校法人三友学園(栃木県宇都宮市)が主催するコンテスト「グランシェフ・オブ・ハイスクール高校生によるオリジナルメニューコンクール」。その第4回大会の決勝を勝ち抜いた各部門(調理・栄養・製菓)のグランプリ及び優秀賞の作品の中からNEXCO東日本・東北自動車道のサービスエリア(SA)で働くプロの料理長がアレンジ。限定コラボメニューとして12月31日(木)まで販売される。

 限定コラボメニューの販売は、SA利用者に地元・栃木県の生徒が考案したメニューを楽しんでもらうとともに生徒の夢を叶えることを目的に、NEXCO東日本がCSR(企業の社会的責任)の一環として昨年に引き続き実施。

 8月5日に行なわれたコンテスト決勝大会では、レシピ審査などによる一次審査を通過した28作品がプロの料理人らによる審査員の前で作成。審査の結果選ばれたグランプリ3作品及び 入賞作品3品の計6品が今回のコラボメニューとなった。

 販売場所は東北道・佐野SA、上河内SA、那須高原SAの各上り線、下り線。販売日時などの詳細は下記WEBサイトにて。

NEXCO東日本「入賞メニューinSA」  
http://www.driveplaza.com/sapa/event_campaign/detail/highschoolmenu201510.html

佐野SA(上り線)「カラフル生春巻き~食べておどろき和・洋・中3色ソース~」1,134円(税込) 佐野SA(下り線)「霧降高原牛サーロイン&ベジタブルのゴージャスパスタ」1.296円(税込) 上河内SA(上り線)「ハッピー!ヘルシー!ライスバーガー!!」850円(税込)
上河内SA(下り線)「やしおみその黒豆パウンドケーキ」380円(税込)コーヒーセット 480円(税込) 那須高原SA(上り線)「苺とさつまいものカップケーキ」400円(税込) ドリンクセット(1ドリンク)500円(税込) ドリンクセット(2ドリンク)600円(税込) 那須高原SA(下り線)「高校生が考えた『元気さっぱりおしゃれプレート』」1,200円(税込)

2015年11月3日 

■“GATTI”が39歳で3年連続・5度目のチャンピオン獲得!

 全日本トライアル選手権の2015年シーズン最終戦が11月1日、スポーツランドSUGOで開催された。今回はギャラリーがほとんど移動せずに観戦できるよう、トライアル場のみにセクションが集められたラウンドに。

 ランキングトップのディフェンディングチャンピオン、“GATTI”こと小川友幸(ホンダ)と 同2位・黒山健一(ヤマハ)が6ポイント差で迎えたチャンピオン争い、黒山は自身が勝って小川が4位以下であれば逆転チャンピオンの可能性が残されていた。

黒山健一 野崎史高 小川友幸


野崎史高が今季初優勝。2ストロークマシン・TY300Rにも初勝利をもたらした。

 易しめのセッション設定に、オールクリーンを目指さなければ勝利はないと読んだ小川は、1ラップにあわや転倒という勝利やチャンピオンも危うくなるミスを冒す。対する黒山は減点0のパーフェクトの走り。2ラップを接戦の1位・黒山、2位・野崎史高 (ヤマハ)、3位・小川という順位で終え、迎えた3ラップ。黒山は転倒により痛恨の減点5、優勝争いから脱落。

 結果、野崎が今季初勝利を獲得。今シーズンより新たに投入された2ストロークエンジンを搭載するTY300Rに初の勝利ももたらした。そして2位となった小川は最年長チャンピオン記録を更新(39歳)し3連覇を達成。自身5度目の全日本チャンピオンとなった。


小川友幸(IAスーパークラスチャンピオン)のコメント
「第2セクションにして1点減点をしてしまったときには、これはまずいと思いました。今日はもうダメだと思ったほどです。しかしその後、減点をせずに3ラップを走り終えたのは、自分でもよくやったと思います。SSは3人ともクリーンするのではないかと思っていたのですが、SS第1で黒山選手が失敗してしまいました。SS第2では、野崎選手が1点をついていましたから、同じ1点なら優勝ができたのですが、ここはクリーンをしてやろうと思って、フロントを上げたままタイヤを通過しようとしたところ、滑って落ちてしまいました。最後に勝利ができなかったのは残念といえば残念ですが、でもチャンピオンをとれて、3連覇ができて、今はほっとしています。1シーズン、応援ありがとうございました!」

●2015全日本トライアル選手権シリーズランキング
IAスーパークラス
1位 小川友幸(ホンダ)129 ポイント
2位 黒山健一(ヤマハ)121 ポイント
3位 野崎史高(ヤマハ)108ポイント

2015年11月2日 

■中須賀、史上初の最高峰クラス4連覇&6度目のチャンピオン獲得

 11月1日、鈴鹿サーキットで開催された全日本ロードレース選手権の第9戦「第47回MFJグランプリ」。最高峰クラスのJSB1000では王座に王手をかけていた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が、ヤマハ発動機60周年記念カラーが施された新型YZF-R1を駆り2レースをポール・トゥ・フィニッシュで完全勝利。今シーズン、開幕戦の2位を除いて全て優勝(8戦中7勝)という圧倒的強さでチャンピオンを獲得した。

 これにより中須賀は平 忠彦氏、藤原儀彦氏、そして自身がもつ国内最高峰クラス3連覇の記録を塗り替え、全日本ロードレース史上初となる4連覇、6度目のチャンピオンを達成したことに。今シーズンは鈴鹿8耐でも19年ぶり5度目の優勝をもたらすなど、ヤマハ60周年の年に相応しい大活躍であった。

JSB1000クラスチャンピオン:中須賀克行+ヤマハYZF-R1(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

中須賀克行(JSB1000クラスチャンピオン)のコメント
「ヤマハ発動機の創立60 周年という記念イヤーに、全日本ロードレース史上初の4 連覇を達成できたことは本当にうれしいし、ヤマハの一員であることを誇りに思います。今年は、自分にとって初めてのファクトリーチームでの戦いとなり、マシンも新型のYZF-R1、しかも60 周年という節目の年で、さまざまなプレッシャーを感じながらのシーズンインとなりました。その開幕戦では優勝できませんでしたが、続く第2 戦オートポリスから、終わってみれば7 戦連続でポール&ウィンを達成し、4 連覇を実現することができました。これは本当にチーム力のおかげだと思っています。チームスタッフをはじめ、応援していただいたファンの皆さま、そして関係者の皆さまに心から感謝します。本当にありがとうございました」

吉川和多留YAMAHA FACTORYRACING TEAM 監督のコメント
「レース1 は、中須賀選手はもちろん、チーム全員がいつも以上に集中して臨み、ここで優勝してチャンピオンを決められたのが本当に大きかったと思います。レース2 は路面温度が下がって難しい状況でしたが、レース1 でチャンピオンを決定し余裕を持って臨むことができたのが勝因です。今年は、YAMAHA FACTORYRACING TEAM の監督としてチームを率いましたが、常に高い意識を持ってレースに臨み、開幕前には全勝チャンピオンを掲げました。しかし、それは開幕戦で逃すこととなりましたが、この高い意識があったからこそ今回のチャンピオンがあると思います。1 年間、応援していただいたファンの皆さま、関係者の皆さまには、4連覇達成という最高の形で、その期待に応えることができました。しかし、我々の戦いはまだまだ続きます。これからもいっそうの応援をよろしくお願いします。本当にありがとうございました」


 MFJグランプリは2015年シーズンを締めくくるべく全クラスのレースを開催。J-GP2クラスは高橋裕紀(MORIWAKI RACING) がポール・トゥ・フィニッシュ。全6戦中5勝の強さで2連覇を達成した。またST600クラスは横江竜司(ヤマハ)が、J-GP3クラスは水野 涼(ホンダ)がチャンピオンを獲得している。

J-GP2クラスチャンピオン:高橋裕紀+モリワキMD600(MORIWAKI RACING)
ST600クラスチャンピオン:横江竜司+ヤマハYZF-R6(ヤマハタイランド Racing Team)
J-GP3クラスチャンピオン:水野 涼+ホンダNSF250R(MuSASHi RTハルク・プロ)

●2015全日本ロードレース選手権シリーズランキング
JSB1000クラス
1位 中須賀克行(ヤマハ)203 ポイント
2位 高橋 巧(ホンダ)149 ポイント
3位 渡辺一樹 (カワサキ)135 ポイント

J-GP2クラス
1位 高橋裕紀(MORIWAKI )128 ポイント
2位 生形秀之(スズキ)121 ポイント
3位 関口太郎(HARC-Pro)100 ポイント

ST600クラス
1位 横江竜司(ヤマハ)104 ポイント
2位 D.クライサルト(ヤマハ)97 ポイント
3位 大久保 光 (ホンダ)81 ポイント

J-GP3クラス
1位 水野 涼(ホンダ)115 ポイント
2位 真崎一輝(ホンダ)111 ポイント
3位 栗原佳祐(ホンダ)98 ポイント

2015年11月2日 

■TriumphがBonnevilleシリーズを一新、2016年モデルに

“より美しく、よりパワフルに、そして、より機能的に”。
 このたび、トライアンフモーターサイクルズは、英国ヒンクレーに1,200人以上の世界各国のディーラーを集め、水冷エンジンプラットフォームを搭載してフルモデルチェンジを果たした、次世代Bonnevilleシリーズ5機種の発表会を行った。ちなみに今年は、トライアンフが再出発して25年の節目の年にあたる。

 詳細なスペックや価格、発売時期は、11月19日のEICMA(ミラノショー)での発表までお預けということだが、公開されたのは、Street Twin、Bonneville T120、T120 Black、Thruxton、Thruxton Rの全5機種で、日本国内には、そのうち3機種が導入されることが決定しているという。その3機種とは、Street Twin、Bonneville T120、Thruxton Rの3モデル。搭載されるエンジンはすべて一新された新型エンジンで、トルクの大幅なアップ、よりクイックでエキサイティングな出力特性、そしてサウンドもより厚みを増して心地よいものになっているという。

 それぞれのシャシーとサスも新設計となり、魅力的なハンドリングと快適さ、そして操縦性を生み出している。スタイリングにおいても、Bonnevilleの象徴的な美しさは保ちつつより進化させ、引き締まった巧みなスタイリングへと変身。

 ちなみに“Bonneville”は、Triumphが1956年にモーターサイクルの地上速度記録を打ち立てたユタ州のSalt Flatsに由来する名称で、ブリティッシュ・スーパーバイクの元祖であり、真のモーターサイクルのシンボルとして世界中で認知されているブランド名だ。

Street Twin

 新Bonnevilleシリーズの各モデルを紹介すると、まずはStreet Twin。Bonnevilleシリーズの歴史の中で最も現代的で、楽しく、親しみやすいモデルで、すべてにわたって新開発された高トルク型900ccエンジンが搭載された。そのユニークな性格、個性的なサウンド、無駄を削ぎ落としたスタイリング、ダイナミックなライディング体験などにより、この新型Street Twinは、今日のライダーにとって最高のBonnevilleで、より個性的にカスタムするための最高のスタート地点といえるという。

Bonneville T120 / Bonneville T120 Black

 Bonneville T120 / Bonneville T120 Black(Blackの方は日本導入予定無し)は、1959年式のオリジナルボンネビルが持つ、時を超えた普遍的なスタイルと伝統的な個性を、上品で正統派のBonneville T120とBonneville T120 Blackとして蘇らせたモデルだ。最高水準の品質、仕上げで作り上げられ、本物のモダンクラシックがもつ機能とパフォーマンスにマッチしている。新しく開発されたBonneville 1200cc高トルク型エンジンを搭載し、燃料供給は美しくデザインされた正統派スタイルのツインスロットルボディを介して行われる。

Thruxton / Thruxton R

 Thruxton(日本導入予定無し)/ Thruxton Rは、新しい1200ccエンジンを搭載し、落ち着いた威厳、パワーとパフォーマンスを兼ね備えており、究極のモダンクラシック・カフェレーサーといえるモデル。印象的で正統的なスタイリングをもつと同時に、その伝説的名称に恥じないパワー、パフォーマンス、ハンドリング、ブレーキングを実現している。

 新型Bonnevilleは、すべてのモデルで新しいエンジンを搭載している。一つ目が、900ccの高トルク型エンジンで、新型Street Twinに搭載。3,200rpmという低い回転数でピークトルクの80Nmを発生する。低回転から回転域全体にまでわたってスムーズにトルクが発生し、従来のエンジンに比べ、18%のトルクアップを実現した。

 1,200ccの高トルク型エンジンは、新型Bonneville T120用だ。モダンクラシックのライディングスタイルを念頭に置いて作られたこのエンジンは、前世代のT100に比べて54%も高い105Nmという大きなピークトルクを3,100rpmという低い回転数で発生する。

 最後は、1,200ccハイパワーエンジンで、新型Thruxton/R用だ。スロットルを開ければ、間髪を入れずに立ち上がるエキサイティングなパワーと、4,950rpmで112Nmという従来のエンジンに比べて、なんと62%も強化されたピークトルク性能を持っているという。

 この他、全車にピンポイントの正確さと瞬時のスロットルレスポンスを生むTriumphの新世代ライドバイワイヤ式燃料噴射システムを採用、Street Twinでは36%の燃費向上と大きく改善された水冷システムの採用など、数々の新技術が導入されている。また、1,200ccモデルにはすべてライダーモードが装備され、操縦性がさらに強化され、新世代のBonnevilleにふさわしい走行性能を獲得しているという。

■トライアンフコール TEL03-6809-5233 http://www.triumphmotorcycles.jp/