2015年11月11日 

■ホンダ、パキスタンで二輪車工場の生産能力を拡大

 総人口約1億9000万人に対し、直近の数年は130万台前後で推移していたパキスタンの二輪車市場だが、今年に入り急速なペースで成長しているという。今後も人口増加などにより、さらなる成長が期待される同国の二輪車市場だが、ヤマハ発動機は現地企業との合弁事業を解消後に単独で再進出、今年4月に完成した二輪車工場で稼動を開始している。

 一方ホンダは、パキスタンにおける二輪車生産・販売合弁会社であるアトラスホンダ・リミテッド(以下AHL)が稼動中の工場の生産能力を今後3年間で現行の60万台から120万台まで拡大する計画を発表。

 AHLは現在、パキスタン南部カラチ市に年間生産能力15万台、北東部シェクプラ市に年間生産能力60万台の生産工場をもっている。このうちシェクプラ工場で1ラインを増設、2016年10月の稼動開始を目指し、その後段階的に能力の拡大を図るという。

 尚、生産ラインの増設と体質強化などを含めた3年間の総投資額は約5,000万USドル、新規雇用約1,800名を予定。能力拡大により、AHLの年間総生産能力は合計135万台となる見込みだ。

アトラスホンダ・リミテッド(Atlas Honda Ltd.)概要
設立:1992年
資本金:10億3,406万6,130パキスタンルピー
出資比率:本田技研工業(株) 35%、アトラスグループ 55%、一般 10%
所在地:パキスタン・カラチ市 (本社、工場)、シェクプラ市(工場)
代表者:社長 サケブ・シラジ
事業内容:二輪車の生産・販売
従業員数:約3,900名(2015年10月末時点)
生産能力:カラチ工場 15万台/年  シェクプラ工場 60万台/年
生産車種:CD70(カラチ工場)、CD70、CD Dream、Pridor、CG125、CG Dream、Deluxe(シェクプラ工場)

CD70 CD Dream Pridor
CG125 CG Dream Deluxe