CBR1000RR/<ABS>/CBR1000RR SP 1,468,800円~/1,674,000円/2,030,400円(11月27日/12月11日発売)

★ホンダ CBR1000RR/<ABS>/CBR1000RR SP 車両解説

CBR1000RRがカラーバリエーション、CBR1000RR SPがカラーリングを変更

CBR954RRの後継モデルとして2004年4月に発売されたスーパースポーツ、CBR1000RR。2002年、2003年と2年連続でMotoGPチャンピオンマシンとなったRC211Vの先進技術を取り入れて新開発された水冷4ストロークDOHCエンジン、ユニット・プロリンクサスペンション、センター・アップ・エキゾーストシステム、電子制御油圧式ロータリーダンパー、HESD(ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー)など当時のホンダの先進技術の粋を集めたマシンだった。

その後、2006年2月には、車両重量を4kg軽量化、カウル表面積を約13%縮小するなどの改良が行われた。エンジンもシリンダーヘッドの形状やサイズを見直し、バルブ形状、燃焼室形状を含めての改良で、足回りではフロントディスクの径の拡大、キャスター角、トレール量を変更するなどにより、より軽快な操縦性とマスの集中をはかっていた。

2008年9月には「オール・ザ・ベスト・イン・スーパースポーツ」をキーワードに初のフルモデルチェンジが行われた。更なる運動性能の向上を図るため、空力性能の向上とマスの集中化が行われ、よりコンパクトなフォルムのボディデザインに変更されている。スタイリング上の特長でもあったセンターアップ・マフラーは、キャタライザーを内蔵する特徴的なデザインの角張ったサイド・マフラー形式となった。

エンジン面ではシリンダーヘッドが小型化され、各パーツの徹底的な軽量化と合わせて、エンジン単体で約2.5kgの軽量化とコンパクト化を達成している。継続して採用されたPGM-FIと新採用の触媒により平成19年国内二輪車排出ガス規制をクリア。

2011年12月には、足回りを中心に大幅な見直しが行われた。操縦性に大きく左右する前・後サスペンション及び前・後ホイール形状を変更。ブレーキング時の安心感と立ち上がりのトラクション性能を向上させ、スポーツライディング時の扱いやすさをさらに向上させた。その他、メーターは視認性の高いフル液晶画面を採用、新たにギアポジションインジケーター、サーキットでのスポーツ走行に役立つラップタイマー、REVインジケーターを設定し、スポーツライディングにふさわしい装備としていた。

外観では、空力性能の向上とマスの集中化を図ったコンパクトなフォルムを引き継ぎながら、「スピード感と躍動感あるダイナミック」をキーワードに、ウェッジシェイプを基調にしたシャープでスピード感あふれる造形とされた。また、フロントのノーズカウル下には、空気の流れをコントロールし、ハンドリングの向上に貢献するチンスポイラーを新たに装備していた。

2012年11月のモデルチェンジでは、ロスホワイトとグラファイトブラックの2色を新たに設定したのみで2013年モデルとして発売された。また、同時にMotoGPで活躍する“Repsol Honda Team”カラーを施したCBR1000RR Special Editionを11月12日から2013年1月7日までの受注期間限定で発売している。

2014年2月、エンジンの吸排気ポート形状を変更することなどで、4kWのパワーアップが行われたのを始め、新形状のウインドスクリーンを採用するなど、各部の見直し、熟成が図られた。また、オーリンズ社製前後サス、ブレーキキャリパーにはブレンボ社製を採用するなど、より特別な仕様とした「CBR1000RR SP」タイプもラインナップに加わっている。

2015年1月には、このCBR1000RR SPモデルをベースにRepsol Honda Teamカラーを施した“チャンピオン獲得記念モデル”をラインナップ。CBR1000RR SP Champion Specialとして、1月22日から3月8日までの期間限定で200台が発売された。

今回は、CBR1000RRのカラーバリエーションを変更するとともに、CBR1000RR SPのカラーリングを変更している。
 

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CBR1000RR。「パールグレアホワイト」。                     
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CBR1000RR。「マットバリスティックブラックメタリック」。
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CBR1000RR<ABS>。
CBR1000RR。トリコロールイメージの「ロスホワイト」。ストライプの色調を変更、ゴールドのラインを追加した。
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CBR1000RR SP。カラーはトリコロールイメージの「ロスホワイト」1色。                       
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CBR1000RR SP。車体側面のストライプにゴールドのラインを追加、アンダーカウルをレッドに、ホイールのピンストライプもデザイン変更。

★HONDA プレスリリースより (2015年11月26日)

「CBR1000RR」のカラーバリエーションを変更するとともに、
「CBR1000RR SP」のカラーリングを変更し発売

Hondaは、大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR」のカラーバリエーションを変更し、マットバリスティックブラックメタリック、パールグレアホワイトは11月27日(金)に、ロスホワイトを12月11日(金)に発売します。また、「CBR1000RR SP」※1はカラーリングを変更し、12月11日(金)に発売します。

CBR1000RRのカラーバリエーションは、新たに精悍なイメージのマットバリスティックブラックメタリックを採用。「トリコロール」イメージのロスホワイトは車体側面にデザインされたストライプの色調を一部変更し、ゴールドのラインを追加。さらに、ウインドスクリーン下部に施されたカラーリングの色調を変更するとともに、アンダーカウルをレッドとすることで、上質感とスポーティーなイメージを一段と強調しています。そのほか、継続色となるパールグレアホワイトを合わせ、全3色のバリエーションとしています。CBR1000RRは、スーパースポーツモデル用として世界で初めて※2電子制御式「コンバインドABS」を搭載したABS仕様車もタイプ設定しています。

CBR1000RR SPは、トリコロールイメージのロスホワイトのカラーリングを変更。車体側面のストライプにゴールドのラインを追加し、アンダーカウルをレッドとしたほか、ホイールに施されたピンストライプのデザインを変更することで、よりアグレッシブなカラーリングとしています。CBR1000RR SPは、“The Edge of CBR”を開発のキーワードに、スポーツライディングの楽しみを追求した一人乗り専用設計のモデルで、オーリンズ社製の前・後サスペンション、ブレンボ社製フロントブレーキキャリパーを採用しています。また、車体の挙動をより感じられる専用シートや軽量化したシートレールなど、各部を特別な仕様としています。なお、電子制御式コンバインドABSを標準装備しています。

※1 CBR1000RR SPは受注生産車
 ※2 Honda調べ

●販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計 400台
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
CBR1000RR マットバリスティックブラックメタリック、パールグレアホワイト 1,468,800円(消費税抜き本体価格 1,360,000円)
CBR1000RR ロスホワイト 1,501,200円(消費税抜き本体価格 1,390,000円)
CBR1000RR<ABS> ロスホワイト 1,674,000円(消費税抜き本体価格 1,550,000円)
CBR1000RR SP ロスホワイト 2,030,400円(消費税抜き本体価格 1,880,000円)
 
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

★主要諸元

車名型式 EBL-SC59
CBR1000RR 〈CBR1000RR<ABS>〉《CBR1000RR SP》
発売日 2015年12月11日/11月27日(白と黒カラー)
全長×全幅×全高(m) 2.075×0.720×1.135
軸距(m) 1.410
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.820
車両重量(kg) 202〈212〉《211》
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2《1》
燃費消費率(km/L)※3 25.1《26.1》(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名《1名》乗車時)
17.3(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※4
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.3
エンジン型式 SC59E
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 999
内径×行程(mm) 76.0×55.1
圧縮比 12.3
最高出力(kW[PS]/rpm) 91[123]/9,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 97[9.9]/8,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-DSFI]
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 17
クラッチ形式 湿式多板ダイヤフラムスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.285
2速 1.777
3速 1.500
4速 1.333
5速 1.214
6速 1.137
減速比1次/2次 1.717×2.625
キャスター(度) 23°30′
トレール(mm) 96
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/50ZR17M/C 73W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 倒立テレスコピック式
スイングアーム式(ユニットプロリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

※〈 〉はABS仕様、《 》は、CBR1000RR SP。
 ※3 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます