バンディット1250S ABS 1,112,400円(2月24日発売)

★スズキ バンディット1250S ABS 車両解説

ハーフカウル版バンディット1250S ABSが2016年モデルに

1995年1月発売のGSF1200を出発点とするスズキのビッグ・スポーツモデル。翌年2月にはハーフカウルが採用されたGSF1200S、11月にはABSを装備するモデルが追加されている。そして2000年3月のフルモデルチェンジを期に、現在へと続くニューフレームのスタイルとなっている。

スズキ独自の油冷エンジンを搭載するモデルとしてのバンディット・シリーズは、2006年9月の“油冷ファイナル・エディション”の発売がラストとなり、翌2007年3月には、現行モデルと同じ水冷エンジンを搭載するモデルにバトンタッチしている。

油冷から水冷へと変わったエンジンは、排気量も1,156cm3から1,254cm3へと排気量アップが行われたが、エンジンサイズを極力コンパクトに抑えたことで搭載スペースはほとんど変わらず、外観でもフィンが無くなってスッキリした、という程度のイメージの変化だった。車体周りにはほとんど変更がなかったので、いわゆる“バンディット・スタイル”を守り通したモデル・チェンジだったといえる。

ただ中身は大きく進化しており、動力性能の向上はもちろん、静粛性も大幅に向上し、平成19年国内新排出ガス規制に対応している。そしてネイキッド版のバンディット1250とハーフカウルのバンディット1250S、両車に電子制御式ABSが標準で装備されることになった。

1250になってからのトピックスとしては、2010年4月にフルカルを装備したバンディット1250F ABSがラインナップに追加されたことが上げられる。

このバンディット1250F ABSは、2010年7月にパールミラージュホワイトの車体色が追加設定されたのに引き続き、2011年3月にオールトグレーメタリックという新色が追加された。そして2011年9月、ハーフカウルの方のバンディット1250S ABSがカラーチェンジを受け、バンディット1250Fと共通の既存色、パールネブラーブラックをそのまま継続、新色のサンダーグレーメタリックを採用して2色の設定となった。それまでの暖色系のグリームグレーメタリックからスッキリした寒色系のグレーに変更された。2012年7月にはフレームカラーをグレーに、ウインカーも変更された。カラー設定はグラスブラッシュホワイトとグラススパークルブラック、そしてアルバブルーメタリックの3色に。

2013年11月には、車体色を新色2色と、継続色の1色、合わせて3色のラインナップとするとともに、フレームカバーとスイングアームの色をブラックに、ホイールカラーもシルバーに統一、タンク両側にある「Sエンブレム」の意匠を変更した。

2015年1月のマイナーチェンジでは、カラーリングの変更のみにとどまらず、フェアリング周りのデザイン変更も行われた。ヘッドランプ下から新しいデザインとなり、ラジエターサイドへかけてフェアリングを延長、より高速時の快適性を高めたという。また、バンディット1250Fと同様、フレームをブラックに、ハンドルホルダーも黒色塗装とし、ハンドルバー自体はマットシルバーへと変更している。

カラーリングは、バンディット1250Sと同一の変更で、キャンディダーリングレッドという新色に、グラススパークルブラック、パールグレッシャーホワイト継続色2色で計3色のラインナップだった。

今回は、メカニズム、諸元はもとより、カラー設定にも変更がなく2016年モデルとなった。

バンディット1250S ABS。継続色「キャンディダーリングレッド(YYG)」。
バンディット1250S ABS。継続色「グラススパークルブラック(YVB)」。
バンディット1250S ABS。継続色「パールグレッシャーホワイト(YWW)」。

★SUZUKI プレスリリースより (2016年2月15日)

大型スポーツバイク「バンディット1250S ABS」
2016年モデル発売

スズキ株式会社は、大型スポーツバイク「バンディット1250S ABS」の2016年モデルを2月24日(水)より発売する。

「バンディット1250S ABS」は2000年に「バンディット1200」として発売以来、コンパクトな車体やトルクフルで扱いやすいエンジンなどでご好評いただいている、大型スポーツバイクのロングセラーモデルである。ハーフカウルの形状により空気抵抗の低減を図ったことで、高速走行時の快適性を高めた。また、黒色のフレーム及びホイールを採用し、全体的に引き締まった印象とした。

●主な変更点
 なし
 
●主な機能と装備
・風洞実験を重ねて開発されたハーフカウルは、コンパクトでシャープな造形としながら、高いウインドプロテクションを実現。ライダーとパッセンジャーの快適性を高い次元で確保している。
・中低速からの力強いトルク感と扱いやすさに加え、高い動力性能と静粛性を実現した水冷4気筒エンジン。
・6速トランスミッションを採用し、高速巡航時の快適性を高めている。
・ライダーの体格に合わせてシート高を二段階(790mmと810mm)に手動調節できる可変シート高機構。
・過度なブレーキングによるホイールのロックを一定範囲内で回避する電子制御式ABSを標準装備。
・ドライブチェーンの調整、日常のメンテナンスなどに便利なセンタースタンドを標準装備。
商品名
バンディット1250S ABS(GSF1250SAL6)
 
メーカー希望小売価格
1,112,400円(消費税抜き 1,030,000円)
 
発売日
2016年2月24日
 
車体色(3色)
キャンディダーリングレッド(YYG)、グラススパークルブラック(YVB)、パールグレッシャーホワイト(YWW)
 
※価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
※メーカー希望小売価格(消費税込み)は、消費税率の変更により変更される。