隼(ハヤブサ) 1,609,200円(2月24日発売)

★ハヤブサ 車両解説

スズキの旗艦モデル「隼(ハヤブサ)」の車体色とデカール色を変更し発売

スズキの“ウルティメットスポーツ”「HAYABUSA」が国内でも販売開始されたのは2014年2月。1,339cm3、水冷4ストローク直列4気筒エンジンは、輸出モデルとまったく同じ最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)のスペックをもっての登場だった。

年配のライダーならご記憶されているだろう、’70年代後半から’80年代へかけての一大バイクブーム、そしてそれによる過激なスーパースポーツモデルによる事故多発をうけて、国内で発売されるバイクはクラスごとに一定の最大馬力値におさめるように規制が行われることになってしまったことを。ちなみに、50ccが7.2馬力、125ccが22馬力、250ccが45馬力、400ccが59馬力、750ccが77馬力、1000cc超が100馬力以下というもので、この規制は、国内メーカーによる団体である日本自動車工業界によって定められたことから“馬力自主規制”と呼ばれ、以来、国内のスポーツモデルユーザーにとっては“不完全燃焼”の状態が長らく続くことになった。

しかしその後、1996年9月の大型自動二輪免許制度の導入により、教習所で誰もが比較的簡単に大型バイクに乗れる免許が取れるようになったことや、販売体制の確立により輸入モデルの購入が簡単になったこと、などから、国内モデルのみに課していた“馬力自主規制”の存在意義がそのものが薄れ、2007年7月、ついにこのバイクの“馬力自主規制”は廃止されることになった。

ただ、だからといって国内二輪メーカー各社がすぐに、いわゆるフルパワーモデルを国内発売したわけではないのはご存じの通り。“馬力自主規制”の撤廃によりできた余裕は、国内の厳しい排ガス規制や騒音規制に対処するために回されたのだ。ちなみに“馬力自主規制”撤廃後に登場した国内仕様での最大馬力モデルは、ヤマハのVMAXで、111kW(151PS)/7,500 rpmというものだったが、これは極めて特殊な例といえるだろう。メーカー自体もビッグバイク、ハイパワーモデルは逆輸入車で対応できている、という姿勢だったからだ。

こういった背景の中での「HAYABUSA」の日本仕様は発売された。具体的な海外仕様との違いは、ETC車載器の標準装備と、メーター内でETCの動作状況の確認が可能できるインジケーターが設置されたこと、そしてスピードリミッター程度で、「Hayabusa 1300」の数々の“ウルティメット”な部分はそっくり引き継がれていた。

2015年に2月に、車体色の設定が変更された2015年モデルが発売されているが、今回もメカニズム、主要諸元等に変更がなく、赤×銀の新色の追加とデカール色が変更され、前後ホイールにピンストライプテープが追加されて2016年モデルとなっている。メーカー希望小売価格にも変更無し。

20160224_GSX1300RAL6_A9Z_1.jpg
「隼」。カラー設定は3色。新色は赤/銀 「キャンディダーリングレッド/ミスティックシルバーメタリック」。
20160224_GSX1300RAL6_ARA_2.jpg
「隼」。2015年モデルで新採用された白×銀「パールブレーシングホワイト/ミスティックシルバーメタリック」とグレー×黒の「サンダーグレーメタリック/グラススパークルブラック」は継続。
20160224_GSX1300RAL6_AA3_2.jpg
「隼」。グレー×黒の「サンダーグレーメタリック/グラススパークルブラック」。

★SUZUKI プレスリリースより (2016年2月15日)

スズキのフラッグシップモデル「隼(ハヤブサ)」
車体色およびデカール色を変更して発売

スズキ株式会社は、全世界で人気の大型ロード・スポーツ・バイク「隼(ハヤブサ)」の車体色およびデカール色を変更して、2月24日(水)より発売する。

「隼(ハヤブサ)」は、「究極のスポーツバイク」を構想に開発され、高い空力特性を持つ独特のデザインと優れた走行性能が特長のスズキが誇る旗艦機種として、世界中で好評を得ているモデルである。

●主な変更点
・車体色の変更およびデカール色を変更した。
 車体色は、白/銀「パールブレーシングホワイト/ミスティックシルバーメタリック」、グレー/黒「サンダーグレーメタリック/グラススパークルブラック」のほか、 新色の赤/銀 「キャンディダーリングレッド/ミスティックシルバーメタリック」の3色設定とした。
・前後ホイールリムにピンストライプテープを追加した。
※主要諸元、メーカー希望小売価格に変更は無い。
 
●主な機能と装備
・「鎧兜」をモチーフに、風洞実験を繰り返すことで、高い空力特性とライダーへの防風効果を徹底的に追求した、独特のデザイン。
・欧州仕様と同じ最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)を発揮する、1,339cm3水冷4サイクル直列4気筒エンジン。
・日本仕様独自のETC車載器は、メーターパネル内の表示で動作状況の確認が可能。
・前輪ブレーキには、高い制動力を発揮するブレンボ社製のモノブロック・ラジアルマウント・キャリパーを採用し、前後輪ABSを装備。
・高速クルージングと混雑路走行時で異なるマップを使用するなど、ライダーの好みに応じて出力特性を3つの中から選択できるS-DMS(スズキ・ドライブモードセレクター)を搭載。
商品名
隼(ハヤブサ)(GSX1300RAL6)
 
メーカー希望小売価格
1,609,200円(消費税抜き1,490,000円)
 
発売日
2016年2月24日
 
車体色(3色)
パールブレーシングホワイト/ミスティックシルバーメタリック(ARA)、サンダーグレーメタリック/グラススパークルブラック(AA3)、キャンディダーリングレッド/ミスティックシルバーメタリック(A9Z)
 
※ 価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
※ メーカー希望小売価格(消費税込み)は、消費税率の変更により変更される。