2016年3月28日 

■ピアッジオグループジャパンが、ApriliaおよびMOTO GUZZOの2016年モデルを発表

 まずは2016年モデルのハイライト、MOTO GUZZIのシリーズ拡大を図るニューモデル、V9の登場だ。新たに開発された850㏄のユーロ4規制に対応する縦置きV型2気筒エンジンを搭載するモデルで、カスタマイズされた「V9 ROAMER」と「V9 BOBBER」でラインナップをスタートさせた。

 V9 Roamerは、モト・グッツィのコスモポリタン的カスタム・モデルで、20年以上もの時を超えて、製品レンジに残りながらも伝説となっているNevada 750の遺産を受け継ぎつつ、いくつかのアップデートが加えられたモデルといえる。モト・グッツィの全モデルと同じく、グラマラスで、運転しやすく、便利で乗りがいのあるカスタムバイクとして仕上げられている。

 V9 Bobberは、モト・グッツィが新たなセグメントを創出するためのモデルで、“Bobber”という名前からくるデザインの純粋性、そしてオリジナルのスポーティーさ、といったコンセプトを彷彿とさせ、それがオールマットブラックの仕上げによって強調されている。Bobberが誕生した第二次世界大戦後のアメリカでは、ダートを速く走るという目的のために、あらゆるディテールをそぎ落とし、オーバーサイズのタイヤや、幅広のフットプリントをつけるなど独特のスタイルを持っていたが、V9 Bobberもクロームメッキやグロス仕上げをすべてなくして、マットブラックのディテールを採用。サイドカバーと燃料タンクもピッチブラックとし、イエローまたはマットレッドでグラフィックディテールを少しだけ施し、排気ユニット、ミラー、前後の金属製フェンダーにもダークマット塗装を採用している。

マンデッロ・デル・ラルゴのモト・グッツィ工場で生産される90°V型2気筒縦置き空冷エンジンは、トルクと弾性を最大限に高めるという明確な目的をもって開発され、ライディングの喜びと路上での楽しさを確実に得るための要となっている。エンジン底部の新しいアルミ製クランクケースは、中心部の剛性を高めており、新設計のオイルパンとクランクシャフトが組みこまれている。潤滑装置は性能と燃費両立の為に、高い冷却効果を得て出力の低減を抑えるように設計。また、オイルポンプはポンピングによる出力の損失を減らす様に油圧が下げられているという。

■V9 Bobber〈Roamer〉 主要諸元
全長×全幅×全高:2,185〈2,240〉×840〈865〉×1,160〈1,165〉mm、ホイールベース:1,465mm、シート高:780〈785〉mm、重量:199kg。エンジン:空冷4ストローク90度V型2気筒OHV2バルブ、853cc、最高出力:40.44kW(55HP)/6,250rpm、最大トルク:62Nm/3,000rpm。トランスミッション:6速リターン、タイヤ(前×後):100/90-19×150/80-16、燃料タンク容量:15L。

 2016年のV7 IIシリーズの注目モデルは、新バージョン「V7 II STORNELLO」(ストルネッロ)だ。、1960年代から’70年代にかけてレースシーンの常連であったモト・グッツィの当時の姿をベースに、スクランブラーとして現代に再現したモデルで、右サイドに配置された 2IN1のアップマフラー、オフロード志向のタイヤ、赤いフレームとのコントラストが美しいホワイトのタンクなどで個性を引き立てている。インジェクターカバーやサイドパネル、ゼッケンプレート、フェンダーなど、多くの部品に軽量なアルミニウムを採用。さらに、オフロード用フットレスト・キット、森や林などのツーリングでフロントフォークを保護するフォークブーツなど、完璧なスクランブラースタイル仕上げている。このStornello、全世界で1000台限定のシリアルNo.付き生産となっている。

■V7 II Stornello 主要諸元
全長×全幅×全高:2,185×800×1,115mm、ホイールベース:1,435mm、シート高:798mm、重量:190kg。エンジン:空冷4ストローク90度V型2気筒OHV2バルブ、744cc、最高出力:48HP(35.0kW)/6,700rpm、最大トルク:60Nm/3,250rpm。トランスミッション:6速リターン、タイヤ(前×後):100/90-18×130/80-17、燃料タンク容量:22L。6月入荷予定、希望小売価格1,398,000円(消費税込み)

特長的なボディ右側に沿って走る車検対応の2イン1のヒートシールド付きArrow製エグゾーストパイプユニット、クッション性の高いフォームを使用したシートには刺繍のロゴがあしらわれ、アルミ製リムを採用したスポークホイールには、オフロードタイヤを履かせ、どんな路面でも理想的な走りができるよう考えられている。また、燃料タンクにはラバーパッドを取り付けている。

 アプリリアの2016年モデル情報は、究極のスーパースポーツを誇る「RSV4 RF」の受注を全国のアプリリア正規販売店にて開始。メーカー希望小売価格は2,638,000円(消費税込み)で、入荷時期は7月を予定。アプリリアのフラッグシップモデルであるRSV4シリーズは、2009年のデビュー以来、ワールドスーパーバイク選手権において7つものワールドタイトル獲得し、RSV4 RFデビューイヤーの2015年にはスーパーストック1000のチャンピオンにも輝くなど、スーパースポーツバイクとして着実に実績を残してきたモデルだ。

■RSV4 RF 主要諸元
全長×全幅×全高:2,040×735×1,120mm、ホイールベース:1,420mm、シート高:845mm、重量:180kg。エンジン:水冷4ストローク65度V型4気筒DOHC4バルブ、899cc、最高出力(本国仕様):201HP(148kW)/13,000rpm、最大トルク(本国仕様):115Nm/10,500rpm。トランスミッション:6速リターン、タイヤ(前×後):120/70ZR17×200/55ZR17、燃料タンク容量:18.5L。7月入荷予定、希望小売価格2,638,000円(消費税込み)

アプリリア RSV4 RFには、最新式のマルチメディアプラットフォームが標準装備され、バイクをスマートフォンにつなぐことでウェブ接続を可能としている。アップルストアまたはGoogle Playからダウンロード可能なこのアプリケーションを使うことで、自分のスマートフォン(iPhoneまたはAndroid)から高度で多機能なオンボードコンピュータそして車体とインターネットをつなぐことが可能になっている。

 RSV4の外観を忠実に再現し、クラスを超えたボディーサイズと装備のスーパースポーツモデルのRS4 125及びRS4 50にアグレッシブなグラフィックが印象的なReplica(レプリカ)バージョンが加わった。

■RS4 125〈RS4 50〉 主要諸元
全長×全幅×全高:1,968×760×1,135mm、ホイールベース:1,353mm、シート高:820mm、重量:145〈132〉kg。エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ〈水冷2ストローク単気筒クランクケースリードバルブ〉、124〈49.9〉cc、最高出力:15HP/10,500rpm〈N/A〉。トランスミッション:6速リターン、タイヤ(前×後):100/80-17×130/70-17、燃料タンク容量:14.5L。7月入荷予定、希望小売価格2,638,000円(消費税込み)

 ラストは50ccスクーターでありながらアプリリアのレーシングDNAを受け継ぐ「SR 50 R」の受注スタートのニュース。メーカー希望小売価格2698,000円(消費税込み)で全国のアプリリア正規販売店にて受注が開始された。パワー向上と軽量化を実現したエンジン、バランスとアグレッシブさを増した車体、V4-MPレーシングテレメトリーも進化している2016年モデルの登場だ。

■ピアッジオコール TEL03-3453-3903
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