2016年6月21日 

■Team 38、Ninja H2Rと共に再びボンネビルへ

 1975年に川崎重工の社員有志が集い、設立されたプライベートチーム「Team 38」。その名の由来は、カワサキのテストライダーが所属する実験技術部が明石工場内の第38工場を拠点としていることからだとか。Team 38にとってレースとは「自らが創った製品とあらためて向き合い見つめ直すことで、自らも成長することを目的」としている。レース活動で得たさまざまな経験は、次なるカワサキ製品に品質向上に活かされているという。

 そんなTeam 38、昨年は異常気象によってコースが水没、中止となってしまった世界で最も有名な最高速競技「ボンネビル・スピードウィーク」(アメリカ・ユタ州)への再挑戦を発表。Ninja H2Rのポテンシャルを解放し、その真価をはかる。

 昨年は代替レースとなった「モハヴェ・マイル」に参戦。Team 38のNinja H2Rは停止位置からフル加速を行い、1マイル(約1.6km)到達地点で348.2km/hをマークしている。ちなみにボンネビルのコースは全長5マイル(約8km)。長い加速区間により、Ninja H2Rの記録に期待がかかる。

 尚、今年の鈴鹿8耐・決勝日のオープニングセレモニーでは、昨年モハヴェを走ったNinja H2Rがデモランを行なうことも決定した。

「ボンネビル・スピードウィーク」概要
●日程:2016年8月13日~19日
●場所:ボンネビル・ソルトフラッツ・インターナショナル スピードウェイ(アメリカ・ユタ州)
●主催:サザンカリフォルニア・タイミングアソシエーション
●出場クラス:1000MPS-BF (1,000cc以下、風防つき、改造可、過給可)
●マシン:Ninja H2R (ボンネビル・スピードウィーク仕様)
●エンジン:スタンダード
●シャーシ: アッパーウイング&ロアウイング取り外し フロントカウル・フラットサーフェス化 フロントフェンダー大型化 チェーンカバー・レギュレーション対応 リアスプロケット変更 タイヤ変更(ダンロップGP-Aプロ)
●ライダー:山下 繁(カワサキテストライダー)