THE444・水冷編 Vol.6 THE444、最後の輝きの時代、そして現代へ Kawasaki

名車FXの名で登場したニューネイキッド
1985年10月
FX400R(E1)

 空冷のGPz400FⅡの後継モデルとしてカワサキ初の444である往年の名車、Z400FXの名を受け継いで登場したカワサキとしては初となる水冷444ノンカウルスポーツモデル。ネイキッドという言葉が生まれる前であり、ノンカウルモデルであっても動力性能や装備はレプリカと遜色ないもので、GPZ400R系のエンジンをGPZ600Rと同様な角パイプの鉄フレームに搭載し、前後16インチホイール、フロントにアンチノーズダイブシステムAVDS(オートマチック・バリアブル・ダンピング・システム)、リアはユニトラックサスを装備した。登場時のカラーはエボニーのみ。



FX400R(E1) エボニー
FX400R(E1) エボニー
●エンジン型式︰水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量︰398cc ●内径×行程︰56×40.4mm ●最高出力︰59PS/12000rpm ●最大トルク︰3.6kg-m/10500rpm ●圧縮比:11.0 ●変速機︰6段リターン ●全長×全幅×全高︰2080×675×1030mm ●軸距離︰1425mm ●燃料タンク容量︰18L ●乾燥重量︰170kg ●タイヤ前・後︰100/90-16 54H・130/90-16 67H ●車体色:エボニー ●発売当時価格:559000円

グラフィックを変更
1987年3月
FX400R(E2)

 グラフィックを変更すると共に、新色のパールアルペンホワイトが加わり2色のラインアップに。主要諸元に変更はないが、価格は564000円にアップ。


FX400R(E2) エボニー

FX400R(E2) パールアルペンホワイト
FX400R(E2) エボニー FX400R(E2) パールアルペンホワイト

精悍なニューカラーに
1987年10月
FX400R(E3)

 黒一色に金文字の精悍なイメージへと早くもカラーを変更。主要諸元、価格共に変更なし。



FX400R(E3)
FX400R(E3) エボニー

外装は同じでもエンジンなどを大幅改良
1989年5月
FX400R(E4)

 一見すると1988年モデルから変更がないように見えるが、ニューモデルであるGPX400Rと共通のシリンダーヘッド、ピストン、ピストンリングに変更され、点火時期をデジタル制御するD.C.I.Sを新たに装備。最高出力は57馬力にダウンしたが、エキパイの1-4、2-3を連結するなどによって中低速域での性能向上をおこなった。騒音規制対応のため、サイレンサー内部構造も変更され、外観上ではマフラー出口が1988年モデルと異なっているのが見分けるポイントのひとつ。メーター盤も白から黒になり、ウインカースイッチはプッシュキャンセル式など細部も改良されている。価格は3万円もダウンしたが、FX400Rはこれが最終型となった。



FX400R(E4)
FX400R(E4) エボニー
●エンジン型式︰水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量︰398cc ●内径×行程︰56×40.4mm ●最高出力︰57PS/12000rpm ●最大トルク︰3.6kg-m/10500rpm ●圧縮比:11.4 ●変速機︰6段リターン ●全長×全幅×全高︰2080×675×1030mm ●軸距離︰1425mm ●燃料タンク容量︰18L ●乾燥重量︰173kg ●タイヤ前・後︰110/90-16 54H・130/90-16 67H ●車体色:エボニー ●発売当時価格:529000円

4スト版マッハ誕生
1992年4月
XANTHUS

「個性的で斬新なスタイル、卓越した運動性能」という、かつて一世を風靡した名車マッハⅢのコンセプトをトレースし、「音速伝説」のキャッチコピーで登場したのが、ニュー水冷444ネイキッドモデルのザンザス。アルミプレスのテーパーツインチューブを使用し斬新なフレームワークのダイヤモンドフレーム、右2本出しマフラー、横長のワンピースレンズながらデュアルバルブのヘッドライトなど、超個性的なデザインの車体に、レーサーレプリカZXR400系をベースにピストン形状、カム形状などを大幅に変更し、エキパイも1と4、2と3を連結することによって中低速域のトルクをアップしたエンジンを搭載し、コンセプト通りの個性派ネイキッドに仕上がった。


XANTHUS キャンディワインレッド

XANTHUS ブラックパール
XANTHUS キャンディワインレッド XANTHUS ブラックパール
●エンジン型式︰水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量︰398cc ●内径×行程︰57×39mm ●最高出力︰53PS/11500rpm ●最大トルク︰3.7kg-m/9500rpm ●圧縮比:11.2 ●変速機︰6段リターン ●全長×全幅×全高︰2030×745×1070mm ●軸距離︰1380mm ●燃料タンク容量︰14L ●乾燥重量︰168kg ●タイヤ前・後︰110/70 R17 54H・160/60 R17 69H ●車体色:キャンディワインレッド、ブラックパール ●発売当時価格:629000円

車体色を変更
1995年3月
XANTHUS

 ブラックパールがポーラホワイトに変更され、キャンディワインレッドは継続。価格、主要諸元は変更なし。高い注目を集めたザンザスだったが、個性的すぎたデザインからか前評判ほど販売は伸びなかったようで、早くもこれが最終型となってしまった。現代の目で見れば、それほど尖ったデザインには見えないが、当時は斬新すぎて異端児扱いされてしまった。速すぎたネイキッドはまた、登場も早すぎたといえようか。



XANTHUS ポーラホワイト
XANTHUS ポーラホワイト

ゼファーの正統派後継ネイキッド
1994年2月 
ZRX(ZR400-E1)

 ゼファーでネイキッドブームを巻き起こしたカワサキが、より走りへのこだわりを持つハイパフォーマンスモデルとして送り出した自信作がZRX。「走る喜び・楽しさの追求」「フレンドリーの具現化」「機能美の実現」を開発趣旨とし、ZZR400系の水冷4気筒をベースに、街乗りを重視して中低速域を重視したセッティングとしたエンジンを新設計のダブルクレードルフレームに搭載、直線と角で構成されたシャープなフォルムは、カワサキの真骨頂である角系Zらしさを上手く具現化し、大好評を持って受け入れられた。



ZRX(ZR400-E1) メタリックグレーストーン
ZRX(ZR400-E1) メタリックグレーストーン

ZRX(ZR400-E1) キャンディカーディナルレッド

ZRX(ZR400-E1) キャンディサファイアブルー
ZRX(ZR400-E1) キャンディカーディナルレッド ZRX(ZR400-E1) キャンディサファイアブルー
●エンジン型式︰水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量︰399cc ●内径×行程︰57.5×38.5mm ●最高出力︰53PS/11000rpm ●最大トルク︰3.8kg-m/9000rpm ●圧縮比:11.2 ●変速機︰6段リターン ●全長×全幅×全高︰2095×745×1130mm ●軸距離︰1450mm ●燃料タンク容量︰16L ●乾燥重量︰185kg ●タイヤ前・後︰110/80-17 57H・150/70-18 70H ●車体色:メタリックグレーストーン、キャンディカーディナルレッド、キャンディサファイアブルー ●発売当時価格︰599000円

カラーを変更
1994年7月
ZRX(ZR400-E1)

 発売から5ヶ月の7月にはメタリックグレーストーンに代わって精悍なブラックパールが追加された。このためメタリックグレーストーンの初期型はかなりの稀少色。ちなみにZ400FXの初期型でも同じようにすぐにカラーチェンジが行われている。


ZRX(ZR400-E1) ブラックパール
ZRX(ZR400-E1) ブラックパール

ノンカウルモデルも登場
1995年1月
ZRXⅡ(ZR400-F1)

 ZRXが登場した翌年に追加されたのが、丸目ヘッドライトのノンカウルバージョンになるZRXⅡ。メーターカバーはクロームメッキ仕上げの砲弾型で、ホイール、シリンダーフィンは磨き処理が施された。


ZRXⅡ(ZR400-F1) キャンディパーシモンレッド

ZRXⅡ(ZR400-F1) ブラックパール
ZRXⅡ(ZR400-F1) キャンディパーシモンレッド ZRXⅡ(ZR400-F1) ブラックパール
●エンジン型式︰水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量︰399cc ●内径×行程︰57.5×38.5mm ●最高出力︰53PS/11000rpm ●最大トルク︰3.8kg-m/9000rpm ●圧縮比:11.2 ●変速機︰6段リターン ●全長×全幅×全高︰2095×745×1080mm ●軸距離︰1450mm ●燃料タンク容量︰16L ●車両重量︰185kg ●タイヤ前・後︰110/80-17 57H・150/70-18 70H ●車体色:キャンディパーシモンレッド、ブラックパール ●発売当時価格︰589000円

エンジンをブラックで統一
1995年3月
ZRX(ZR400-E2)

 エンジンカバー類をブラックに統一、フィンは磨き処理としてより精悍なイメージに変身。車体色はキャンディカーディナルレッドが、落ち着きのあるファイアクラッカーレッドに変更された。キャンディサファイアブルーとブラックパールは継続。主要諸元、価格に変更なし。当初は2月に発売が予定されていたが、この年の1月17日に発生した阪神淡路大震災の影響によって3月に変更されている。


ZRX(ZR400-E2) ファイアクラッカーレッド

ZRX(ZR400-E2) キャンディサファイアブルー

ZRX(ZR400-E2) ブラックパール
ZRX(ZR400-E2) ファイアクラッカーレッド ZRX(ZR400-E2) キャンディサファイアブルー ZRX(ZR400-E2) ブラックパール

マフラーをクロームに
1996年2月
ZRXⅡ(ZR400-F2)

 マフラーをブラック塗装からクロームメッキとし、リアサスのカラーも変更。車体色はキャンディパーシモンレッド、ブラックパールに加えて新色のビビットパープルマイカが加わり3色のラインアップに。主要諸元、価格は変更なし。


ZRXⅡ(ZR400-F2) キャンディパーシモンレッド

ZRXⅡ(ZR400-F2) ブラックパール

ZRXⅡ(ZR400-F2) ビビットパープルマイカ
ZRXⅡ(ZR400-F2) キャンディパーシモンレッド ZRXⅡ(ZR400-F2) ブラックパール ZRXⅡ(ZR400-F2) ビビットパープルマイカ

グラフィックが入ったニューカラー
1996年2月
ZRX(ZR400-E3)

 グラフィックのない単色がある意味ZRXの特徴であったが、2本の太いラインが入った新グラフィックとなり、車体色もパールブラック、メタリックセレシトシルバーへと一新されよりスポーティなイメージへと変身した。主要諸元に変更はないが、価格は1万円アップの609000円となった。


ZRX(ZR400-E3) パールブラック

ZRX(ZR400-E3) メタリックセレシトシルバー
ZRX(ZR400-E3) パールブラック ZRX(ZR400-E3) メタリックセレシトシルバー

カラーを変更
1997年2月
ZRXⅡ(ZR400-F3)

 ビビットパープルマイカがメタリックセレシトシルバーに変更された。キャンディパーシモンレッド、ブラックパールは継続。主要諸元、価格は変更なし。


ZRXⅡ(ZR400-F3) メタリックセレシトシルバー
ZRXⅡ(ZR400-F3) メタリックセレシトシルバー


※2005年2月以降の価格はすべて税抜きの車両本体価格です。

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