2016年9月7日 

■ヤマハが電動アシスト自転車のニューモデル「YPJ-C」を発売
スポーツ自転車の爽快な走りが楽しめる、クロスバイクシリーズの第二弾

 ヤマハ発動機は、スポーツ自転車の長所と電動アシスト機能のメリットを融合させたスポーツ自転車ブランド「YPJ(ワイピージェイ)」シリーズのニューモデル「YPJ-C」を、10月27日から発売すると発表した。

 この「YPJ-C」は、気軽に爽快感あふれるスポーツライドを楽しむことができる高い走行性能と機能を備えた“クロスバイク”タイプの電動アシスト自転車で、ヤマハの電動アシスト自転車「PAS」シリーズが「手軽で便利な日常の足」を目指していたのに対して「YPJ」シリーズは、「高性能なスポーツ自転車とアシスト機能のメリットのハイブリッド」というコンセプトを持った全く新しいアシスト自転車だ。

 すでに、’15年12月にその第一弾として「YPJ-R」を発売。ドライブユニットやバッテリーの存在感を最小化するデザインや、高い趣味性、スポーツ自転車としての高い走行性能を備え、電動アシスト自転車でありながら自転車本来の走りの楽しさを具現化しているということで、多くのロードバイクファンからも注目を集めているモデルだ。その第二弾として今回登場した「YPJ-C」は、スポーツライドを楽しみたいが本格的なロードバイクはちょっと、というユーザー層にも向けた“普及モデル”といえるもの。

 そのため、この「YPJ-C」は、フレーム基本形状や搭載ドライブユニット(PWユニット)こそ本格的なロードバイクの「YPJ-R」と共通ながら、より様々な走行シーンをカバーするためにギヤ比のワイドレンジ化、リラックスした乗車姿勢をとることのできるフラットバーハンドルとエルゴノミックグリップ、快適性を重視した太めのタイヤなどを装備し、ビギナーや女性などにも、より気軽にスポーツライドを楽しんでもらえる仕様となっている。価格も「YPJ-R」のメーカー希望小売価格248,400円に対して、199,800円と手ごろな設定にしている。

 ヤマハでは今後も「YPJ」シリーズのラインアップの拡充を図り、“走りを楽しむ”スポーツ電動アシスト自転車も「PAS」同様に普及を図っていくとしている。

ハンドル中央に様々なインフォメーションを表示してくれる液晶マルチファンクションディスプレイ(着脱式で主電源のロック機能も兼ねている)。そして左グリップの基部にスイッチユニットが(USBポート付)。こちらで走行モードの切り替えや設定の切り替えを行う。 メインフレームの上に載っている小さな黒い箱がリチウム電池ユニット。一充電で「ECO」モードなら48km、「STD」モードで22km、「HIGH」モードで14㎞のアシストが可能だ。充電時間は25.2V/2.4Ahで約1時間。
変速方式は外装18段で、前2速、後9速。ハンドル左右のチェンジレバーで切り替え。カラーはマットブラックとピュアホワイトの2色。 エンジンにあたる電動機形式はブラシレスDCモーターで定格出力240W。車体は身長164cm以上の方向けの「M」と154㎝以上の「XS」の2タイプが用意される。
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「YPJ-C」に乗ってみました。一番強く感じたのはアシストの自然なことでしょうか。1週約800mにセットされた試乗コースでしたが、どこまでが自分の力で、どれくらいモーターがアシストしてくれているのかがつかめないくらい自然に颯爽と走れてしまいました。コースの途中には勾配約14%という結構な坂道も設定されていました。明らかにモーターが助けてくれているなと感じられる「PAS」シリーズよりももっと自然で、なんだか自分の年が20も若くなったのか、という感じといえばお分かりになるでしょうか。14%の登り坂なのに低いギアに落とすのを忘れてしまうくらい力強くあっけなく登れてしまいました。お薦めとしては行きはノンアシストで“スポーツ”を楽しんで、帰りはアシストをお願いして楽々…。(小宮山幸雄)(撮影:依田 麗)

■YPJ スペシャルサイト | ヤマハ発動機株式会社 http://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/