2017年2月15日 

■ホンダ、2017年のモータースポーツ活動計画を発表

 創業以来、世界の頂点を目指し様々なモータースポーツに挑戦、自らの技術を試し、磨き、証明し成長してきたホンダ。2017年もコーポレートスローガンである「The Power of Dreams」のもと、世界中で二輪と四輪のモータースポーツ活動を展開、常に勝ちにこだわって挑戦を続けていく。


主な二輪モータースポーツ活動

ワークスチームのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサ。MotoGPクラスは昨シーズンと同様の5台体制でライダーズおよびコンストラクターズ、チームのタイトル三冠獲得を目指す。

【ロードレース】
●FIMロードレース世界選手権(MotoGP)
最高峰であるMotoGPクラスは連覇を目指し、昨年同様ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から2016年チャンピオンのマルク・マルケス、MotoGPクラス参戦12年目となるダニ・ペドロサの2名が2017年型のワークスマシン「RC213V」で参戦。「エルシーアール・ホンダ(LCR Honda)」からカル・クラッチロー、「エストレーリャ・ガリシア・ゼロ・ポイント・ゼロ・マーク・ブイディーエス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)」からジャック・ミラー、ティト・ラバトが参戦。Moto3クラスには、2017年型のワークスマシン「NSF250RW」を15台投入し、8チーム体制でチャンピオン奪還を目指す。

●FIMスーパーバイク世界選手権(WSB)
ホンダの英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが支援する「レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム(Red Bull Honda World Superbike Team)」から、2006年のMotoGP世界チャンピオンであるニッキー・ヘイデンとステファン・ブラドルが新型「CBR1000RR SP2」をベースにしたマシンで参戦。

2017年、ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームはレッドブルをチームのタイトルパートナーとして戦うことに。

●FIM世界耐久選手権(EWC)鈴鹿8時間耐久ロードレース
2017年から、FIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦となり、同時に40周年を迎える鈴鹿8耐。au&Teluru ・コハラレーシングチーム 、F.C.C. TSR ホンダ 、ホンダ・チーム・アジア 、ホンダ・ドリーム・レーシング 、MuSASHi RT ハルク・プロ 、モリワキ・モチュール・レーシング の他、世界選手権および各地域の選手権にホンダから参戦しているライダーを選定、優勝を目指す。

2017年のトピックは、モリワキ・レーシングが鈴鹿8耐に戻ってくること。また、鈴鹿8耐最多優勝(5勝)まであと1勝に迫った清成龍一がモリワキから久々の全日本参戦も見どころ。マシンは新型「CBR1000RR SP2」を投入。

●FIMアジアロードレース選手権(ARRC)
SS600クラスには、6年連続でのチーム・個人タイトルを狙うムサシ・ブンシュウ・ホンダ・レーシング(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)より、2016年チャンピオンのザクワン・ザイディと名越哲平が参戦。AP250クラスには、アストラ・ホンダ・レーシング・チーム(Astra Honda Racing Team)よりゲリー・サリム、レーザー・ダニカ・アーレンズ、アーウィン・サンジャヤが新型「CBR250RR」で参戦する。

●MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)
JSB1000クラスには、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)のテスト契約ライダーである高橋巧が「ムサシ・アールティ・ハルク・プロ(MuSASHi RT ハルク・プロ)」から、「エーユーアンドテルル・コハラ・レーシングチーム(au&Teluru・Kohara RT)」からは秋吉耕佑が参戦。さらに、ホンダ・ドリーム・レーシング(Honda Dream Racing)および、トーホー・レーシング(TOHO Racing)からは山口辰也が参戦し、「モリワキ・モチュール・レーシング(MORIWAKI MOTUL RACING)」からは高橋裕紀に加え、鈴鹿8時間耐久レースなどで優勝経験を持つ清成龍一が参戦する。各ライダーとも新型「CBR1000RR SP2」をベースにしたマシンで参戦。


【モトクロス】
●FIMモトクロス世界選手権(MXGP)
最高峰クラスのMXGP(450cc)クラスに、ワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から、昨年ルーキーイヤーながらチャンピオンを獲得したティム・ガイザーが、ランキング5位のイブジェニー・ボブリシェフとともに参戦。両ライダーとも2017年型のワークスマシン「CRF450RW」を駆りクラス連覇を目指す。MX2クラスには、昨シーズンに全日本モトクロス選手権のIA2(250cc)クラスでチャンピオンを獲得した能塚智寛が、ミケーレ・セルベリンとともに「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」からワークスマシン「CRF250RW」で参戦しタイトル獲得を目指す。

●AMAスーパークロス世界選手権シリーズ(450SX)
450SX(450cc)クラスには、ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターの運営するワークスチーム「チーム・ホンダ・エイチアールシー(Team Honda HRC)」から、新たにチームの一員となったケン・ロクスンと、2年目となるコール・シーリーが2017年型「CRF450R」で参戦しチャンピオン獲得を目指す。

●MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)
IA1(450cc)クラスには、2016年シーズンのチャンピオンで、これまでに11回のチャンピオンを獲得した成田亮に加え、2012年のIA2(250cc)クラスチャンピオンで、2016年シーズンにモトクロス世界選手権シリーズMXGPクラスへの参戦経験を持つ山本鯨がワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から、ワークスマシン「CRF450RW」で参戦し、同クラスでの連覇を狙う。


【トライアル】
●FIMトライアル世界選手権(WCT)
ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から、10年連続チャンピオンのトニー・ボウ、昨年、参戦22年目にして、通算300戦を迎えた藤波貴久、昨シーズンランキング6位で若手のハイメ・ブストがワークスマシン「COTA4RT」で参戦。トニー・ボウは個人タイトル11連覇を狙う。

●MFJ全日本トライアル選手権(JTR)
IASクラスでは、昨年、自身6度目のチャンピオンを獲得したHRCのテスト契約ライダーである小川友幸が「RTL300R」を駆って「エイチアールシー・クラブ・ミタニ(HRC CLUB MITANI)」から参戦。



Team HRCのオフロードライダー、(左から)世界へ羽ばたく能塚智寛、世界から帰ってきた山本 鯨、そして“絶対王者”成田 亮。全日本IA1クラスへは再び2名体制となった。 2016年は40歳にして4年連続チャンピオンを獲得した “GATTI”こと小川友幸 はもちろん、5年連続通算7度目のチャンピオン獲得を目指す。


 四輪、その他詳細は「2017年Hondaモータースポーツ活動計画の概要」にて。