2017年2月23日 

■星野一義、憧れの250cc6気筒マシンで鈴鹿デモラン!



星野一義:1947年7月1日生まれ。静岡県出身。レースキャリアのスタートはオートバイ。1968年にはカワサキワークスのライダーとして、全日本モトクロスの90cc・125ccで両クラスのチャンピオンを獲得。四輪に転向後、1980~90年代に様々なカテゴリーで圧倒的な勝利を重ね「日本一速い男」と勇名を馳せた。2002年に現役を引退した後も自らチームを率いてシーズンを戦う。 RC166:1964年イタリアGPでデビューした世界初の250cc/6気筒マシン(RC165)の発展型で1966年のマン島(イギリスGP)より参戦を開始。この年、マイク・ヘイルウッドのライディングにより、RC166の前モデル(3RC165)の8勝と合わせ11戦10勝と言う圧倒的な強さで250ccクラスを制覇し、グランプリ5クラス制覇の一翼を担った。

 先日お伝えした、3月4日(土)・5日(日)に三重県の鈴鹿サーキットにて開催される「2017モータースポーツファン感謝デー」。イベントのひとつ「Hondaロードレースの源流」(4日:15時15分~15時35分、5日:10時50分~11時10分)において、元・全日本モトクロスのチャンピオンであり“日本一速い男”の異名をもつ星野一義氏が1960年代の世界グランプリマシン・ホンダRC166でデモランすることが決定。日産ワークス時代の先輩であり、マシンと共に憧れの存在であった北野 元氏のRC164、高橋国光氏のRC142と共に鈴鹿サーキットを駆け抜ける!

北野 元:1941年1月1日生まれ。京都出身。元ホンダのGPライダーで、デイトナ(アメリカ)での優勝歴あり。四輪転向後は同じく二輪出身の高橋国光とともに草創期の日産ワークスドライバーとして活躍、1971年には全日本SⅡチャンピオンを獲得。1978年に第一線を引退したが、1987年に一時グループAツーリングカーに復帰、1989年には星野一義とのペアで優勝も果たしている。

RC164:1963年シリーズ終盤にRC163の発展型として投入されたトランジスタ点火を採用した250cc/4気筒マシン。この年、ライバルメーカーの台頭もあり、鈴鹿で行われた日本初のグランプリレース(シリーズ最終戦)はシリーズポイント同点という接戦の中で迎えたが、見事優勝を果たしホンダに同クラス3年連続となるタイトルをもたらした。

高橋国光:1940年1月29日生まれ。東京都出身。1958年に二輪レースでデビュー。ホンダのワークスライダーとして1960年から世界選手権に参戦、2年目となる翌1961年の西ドイツGPで日本人として初めて世界選手権での勝利を飾った。1965年からは四輪レースに転向し、北野 元とともに日産ワークスドライバーとして活躍する。1999年に現役を引退後「チーム国光」代表、監督に就任。

RC142:1959年、ホンダの夢であったマン島TTレース(イギリスGP)に初参戦する為に開発された125cc/2気筒マシン。決勝レースでは初参戦にもかかわらず6位入賞を含め7位/8位/11位の結果を残しメーカーチーム賞を獲得。グランプリレース参戦58年を経て通算700勝以上を記録したホンダが世界挑戦の第一歩を踏み出した記念すべきマシン。

星野一義氏のコメント
「中学生の頃、北野さんや国さんがマン島や世界選手権で活躍する姿をオートバイ雑誌で毎日のように眺めていた。僕にとってホンダは憧れの存在だった。生まれて初めて買ったバイクもホンダのベンリィ。毎日のように河川敷で練習したよ。その後カワサキワークスに入ったのでホンダはライバルだったけど、いつか乗ってみたいと思ってた。子供の頃からの夢は半世紀以上、ずっと持ち続けていたね。

今回、僕の夢を叶えてくれたホンダや北野さん、国さん、そしてこのデモランに賛同してくれた日産の心意気に心から感謝します。本当にありがとう。

当日は家族も呼んで、僕がRC166で走る姿を見てもらおうと思ってる。だって、子供の頃からの夢が叶う瞬間だからね」


宇川 徹

 また、ロードレース世界選手権の最高峰・MotoGPクラスで日本人初優勝、鈴鹿8時間耐久ロードレースでは歴代トップとなる優勝回数(5回)を誇り、ホンダの鈴鹿8耐10連覇(1997年~2006年)に貢献したライ ダーである宇川 徹氏が10年ぶりに鈴鹿サーキットでのイベントに出演、二輪走行イベントの開催も決定。「伝統の鈴鹿8耐 ドリームラン」では、自身が2000年の鈴鹿8耐で優勝を飾ったVTR1000SPWでデモランを行う。

「2017モータースポーツファン感謝デー」は無料で入場できる「特別ご招待券」が下記URLよりダウンロード可能。


2017モータースポーツファン感謝デー
http://www.suzukacircuit.jp/msfan_s/