FIMアジアロードレース選手権 (ARRC)参戦記  ナイトロ・ノリの「アジアはあぢ~でかんわ」第15回

FIMアジアロードレース選手権スーパースポーツ600クラスで2シーズンを戦ってきたナイトロ・ノリこと芳賀紀行。3シーズン目となる2017年、ノリの実の兄である芳賀健輔とともに立ち上げたK-max Racingからその戦いをスタートさせた。


●取材協力-K-max Racing
FIMアジアロードレース選手権 第一戦
3月31日~ 4月2日
ジョホール・サーキット(全長3.86km/コーナー数12)
K-max Racing #41 YAMAHA YZF-R6 (スーパースポーツ600㏄クラス)
予選=14番手 レース1=12位 レース2=6位  ポイントランキング=10番手

ナイトロ・ノリ選手

 みなさん、こんにちは、今年はおにぃ(芳賀健輔)と一緒に立ち上げたK-max RacingからFIMアジアロードレース選手権(ARRC)に参戦することになった芳賀です。K-max RacingはこのARRC参戦のために結成されたチームで、開幕の半月ほど前に開催された選手権主催の合同テスト(3月15〜16日)がチームの本格スタート。そのあとも、まぁいろいろとバタバタしていたけれど、4月最初の週末から、このアジアのシリーズも開幕し、チームもようやっと動き出したって感じですわ!

 まぁ、レース・ウィークの走り出しからじっくりと車両のセットアップを進めていったよ。初めてのヤマハYZF-R6、初めてのチーム、だからデータもないし、3回の練習走行セッションはもちろん、予選セッションも、決勝に向けたセッティングに時間を費やしていたんで、決勝のレース1もぶっつけ本番という形になってしまったわ。そこまでやったんで、レース1の車両はレース・ウィークで一番いい感じに仕上がっとったわ。で、レースは前半まではよかったんだけど、最後にタイヤが終わってしまって、結果はイマイチなところに収まってしまった。このセットに少し問題があったわけで、なかなか簡単にはいかないわなぁ。ただ、データも取れたし、レースで何が足りないのかをつかむことができたで…。

 だで、翌日の日曜日は決勝レース2に向けて、ウォームアップセッションでもセットを変えていった。そんだけど、いいところもあるけど悪いところもありって感じで、納得できるレベルには至らんかったわ。特にフロントのフィーリングが良くなくて、転倒してしまったし。それでクランクケースカバーが割れちゃってね。運よぉエンジン内部までは逝ってなくて、まずはひと安心。チームのみんなにはちょっとえれぇ思いをさせてしまったけれど、無事にレース2に出走できて良かったわ。

 で、レースマシンのセットアップはどうしたかっていうと、もう宗和さん(チームのアドバイザーとして関わっているタイガー宗和こと宗和孝宏さん)にお任せ。タイヤチョイスもお任せ。走り出せば何を履いているかはわかるけれど、なぁんも聞かずにスタートしたよ。

 スタートすると、やっぱりフロントのフィーリングが良くなくて、転ばないように踏ん張って、守りのレースとなってしまったわ。逆に思った以上にリアのフィーリングはよかったんやけど、ね。ラッキーなことに前方での転倒もあって、レース中盤はずっと5番手で走行。最後まで踏ん張りがきかずに終盤には6位になってしまったけれど、無事に完走できましたわ。

 ウィークを通して、ラッキーな部分もあったし、チーム初レースでしっかりポイントを獲ることもできて、この結果なら上出来だと思っとるよ。チームのみんなに感謝ですわ。

 続く第2戦は、この開幕戦の2週間後の4月14日〜15日に、タイのチャン・インターナショナルサーキットで開催。マシンはまだまだ改善の余地はあるけれど、時間がないから、まぁ、ほかのチームにちびっとでも追いつけるようチーム一丸となってくんで、皆さんK-max Racing 41号車の応援よろしくお願いしま〜〜す(^ー^)ノ



セットアップ作業


セットアップ作業
セットアップ作業はレース・ウイークを通して続けられ、予選セッションでのベストタイムは1分33秒216。決勝グリッドは14番手、5列目センターからのスタートとなった。タイムは決勝レース1そしてレース2とベストタイムはさらに更新していった。


決勝レース1


決勝レース1
決勝レース1では、合計7台による8番手争いのセカンドグループで競り合うものの、「タイヤが終わってしまった」ということで、終盤でペースダウンし、12位でレースを終える。

レース2


レース2


レース2
レース2では、序盤からの追い上げに、前車のコースアウトなどの幸運も重なって、一時5番手まで順位を上げる。最終盤に1台パスされたものの、見事6位でフィニッシュした。


非常にコンパクトなチーム


非常にコンパクトなチーム
他の大所帯のチームとは異なり、非常にコンパクトなチームだが、気心の知れる仲間と一緒になってやっているK-max Racing。ノリ選手の「乗っていて楽しい」というポジティブな気分が結果につながっているのかもしれない。


芳賀紀行(はがのりゆき)

1975年生まれ。ワールドスーパーバイクをメインに活躍してきた、世界戦43勝を誇るライダー。2013年~2016年にかけて鈴鹿8時間耐久レースでは4年連続3位表彰台(TEAM KAGAYAMAおよびヨシムラスズキ)を獲得している。FIMアジアロードレース選手権(ARRC)SS600クラスには2015年より参戦。ARRCでの最高位は2015年第3戦鈴鹿での3位。


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