CBR250RR/CBR250RR<ABS> 756,000円~/806,760円~(5月12日発売)

★ホンダ CBR250RR/CBR250RR<ABS> 車両解説

直列2気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツCBR250RRを発売開始

シングル250スポーツ、CBR250Rが国内で発売開始されたのは2010年10月。タイで生産されていたフルカウルを持つシングル250スポーツ、CBR250Rを日本国内へも導入。ブームとなりつつあった250クラス隆盛の一翼を担うこととなった。その後の国内4メーカーや、海外勢も入り乱れての250スポーツモデルの隆盛ぶりはご存知の通り。そして趨勢は本格的ロードスポーツのツインエンジンモデルと、シンプルで軽快なシングルシリンダーエンジンモデルへと細分化が進んできている。

今回は発表されたCBR250RRは、シングルシリンダーモデルでありながら250クラスのロードスポーツ市場をけん引してきたCBR250Rから本格的なフルカウルロードスポーツの市場を受け継ぐべく登場した“真打”モデルといえる。

『CBR250RRは250ccクラスのスーパースポーツモデルとして、CBR“RR”シリーズの思想「トータルコントロール〜操る楽しみの最大化」を共通の背景としながら、「直感、体感、新世代“RR”」を開発コンセプトに、スタイリングデザイン、車体、パワーユニットのすべてを新設計しました』(ホンダのニュースリリースより)。

CBR250RRのツインエンジンは、低中回転域での力強さとスーパースポーツならではの高回転までシャープに吹けあがる特性を高次元で両立するとともに、高出力化を実現している。また、「CBR-RR」の名に恥じない「スロットル・バイ・ワイヤシステム」(スロットルグリップの開度を機械的にではなく電気信号を介して伝達する)を、250ccクラスで初めて採用するなど、先進システムも積極的に取り入れたモデルとなっている。

車体は、剛性としなやかさを両立した新設計の鋼管トラス構造フレームを採用。足周りではフロントに倒立タイプのサスを、リアには左右非対称形状のアルミ製スイングアームと路面追従性に優れたプロリンクサスペンションが組み合わされている。

CBR一族のDNAを象徴する低く構えたフロント周りから後方に向けて高く跳ね上がる先鋭的なデザインに、RRらしさを印象づけるLEDデュアルヘッドライト、LEDウインカー、LEDテールランプなども採用された。
 

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CBR250RR<ABS>。「ヴィクトリーレッド」。
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CBR250RR<ABS>。「マットガンパウダーブラックメタリック」。
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CBR250RR<ABS>。「ソードシルバーメタリック」。
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CBR250RR。「ソードシルバーメタリック」。
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CBR250RR。「マットガンパウダーブラックメタリック」。
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CBR250RR。「ヴィクトリーレッド」。

★Honda ニュースリリースより (2017年4月18日)

新型の軽二輪スーパースポーツモデル「CBR250RR」を発売

Hondaは、新設計の水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒250ccエンジンを搭載した軽二輪スーパースポーツモデル「CBR250RR」を5月12日(金)に発売します。

CBR250RRは250ccクラスのスーパースポーツモデルとして、CBR“RR”シリーズの思想「トータルコントロール~操る楽しみの最大化」を共通の背景としながら、「直感、体感、新世代“RR”」を開発コンセプトに、スタイリングデザイン、車体、パワーユニットのすべてを新設計しました。

エンジンは、低中回転域での力強さとスーパースポーツならではの高回転までシャープに吹けあがる特性を高次元で両立するとともに、高出力化を実現。スロットルグリップの開度を機械式ではなく電気信号を介して伝達する「スロットル・バイ・ワイヤシステム」を250ccクラスで初めて※1採用しています。

車体は、剛性としなやかさを両立した鋼管トラス構造フレームを新設計。フロントに倒立タイプのサスペンションを、リアには左右非対称形状のアルミ製スイングアームと路面追従性に優れたプロリンクサスペンションを採用するなど、卓越した動力性能を余すことなく引き出せる操縦性を実現しています。

スタイリングは、低く構えたフロント周りから後方に向けて高く跳ね上がる先鋭的なデザインで、力強さと速さを直感させる独自の存在感を表現。また、フューエルタンク後端部からシートへ繋がる部位の幅を大きく絞ることで足つき性の良さと取り回しやすさにも配慮しています。

灯火器類は、独特な存在感のあるデュアルヘッドライトをはじめ、ウインカー、テールランプなどすべてに高輝度のLEDを採用し、先進性を演出しています。

※1 Honda調べ(2017年4月現在)
 

●販売計画台数(国内・年間)
3,500台
 
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
CBR250RR(マットガンパウダーブラックメタリック、ソードシルバーメタリック) 756,000円(消費税抜き本体価格 700,000円)
CBR250RR(ヴィクトリーレッド) 777,600円(消費税抜き本体価格 720,000円)
CBR250RR<ABS>(マットガンパウダーブラックメタリック、ソードシルバーメタリック) 806,760円(消費税抜き本体価格 747,000円)
CBR250RR<ABS>(ヴィクトリーレッド) 828,360円(消費税抜き本体価格 767,000円)
 
※価格(リサイクル費用を含む)には、保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。

 

=CBR250RRの主な特徴=
●パワーユニット
「気持ちよく速さを体感できる出力特性とエキゾーストサウンド」を目標に、低中回転域での力強さと、スーパースポーツならではの高回転までシャープに吹けあがる特性を両立した、水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒250ccエンジンを新設計。ショートストローク化による高回転時の耐久性と静粛性両立のため、クランクシャフト、コンロッド、バランサーシャフトの各軸受にメタルベアリングを採用するとともに、カムチェーン張力を安定させるダブルピボットテンショナーを採用。車体前方から効率よく燃焼室に吸入空気を導入するダウンドラフト式吸気レイアウト、大径の吸・排気バルブとスロットルボアの採用などで高出力化を図るとともに、低中回転域に配慮したバルブタイミングを設定することで、低中回転域の力強さと高回転域の高出力を高次元で両立しています。
また、3室構造としたマフラーの2室と3室それぞれから排気管を設けた「デュアルテールパイプ」仕様により、低回転域は力強く、中高回転域は高揚感のあるエキゾーストサウンドとしています。
 
●車体
「優れた動力性能を安定して引き出せる操縦性」を目標に、剛性としなやかさを併せ持つ鋼管トラス構造のフレームを新設計。各部を構成するパイプの径、肉厚、材質やそれらの接合位置を最適化することで、耐久性、剛性バランス、振動特性、軽さなど、フレームボディーに求められる性能を高次元でバランスさせています。また、アルミ製のスイングアームは、右側アームを「への字」形状とすることでエキゾーストパイプの外側への張り出しを抑え、車体のスリム化とバンク角の確保に寄与しています。
フロントサスペンションはバネ下重量の軽減による高い路面追従性を実現する倒立タイプを、リアサスペンションは路面追従性と乗り心地に優れ、5段階のプリロード調整が可能なプロリンクサスペンションを組み合わせるとともに、前後タイヤはより接地感に優れたラジアルタイヤを採用しています。
 
●制御・電装
「スタイリングや走りとシンクロした先進性」を目標に、250ccクラスで初となる「スロットル・バイ・ワイヤシステム」を採用。スロットルグリップの操作に対して、より緻密なスロットルバルブの制御を図ることで、上質で安定感のある加速フィーリングを実現しています。また、3種類のライディングモードの設定により、ライダーの好みに合った出力特性を選択可能にしています。
デュアルヘッドライトをはじめとする全灯火器類には高輝度のLEDを採用。また、ギアポジション、ラップタイマー、ライディングモード表示、REVインジケーターなどを備え、豊富な情報をライダーに瞬時に伝えるフルデジタルメーターを採用しています。
 
●スタイリング
「力強さと速さを直感させる独自の存在感」を目標に、低く構えたフロント周辺から高く跳ね上げたテールにわたる先鋭的なウェッジシェイプとしたほか、硬質で塊感のある面構成で「力強さ」を、各部のエッジにより「速さ」を表現しています。
 
●カラーバリエーション
落ち着きのあるブラックをベースに、ダクト部分などに高彩度のレッドを施すことで高い動力性能を表現した「マットガンパウダーブラックメタリック」と、洗練されたイメージのシルバーをベースに、カウルのエッジ部や入り組んだ部分に高彩度のイエローを施すことで独自の存在感を表現した「ソードシルバーメタリック」のほか、HondaのレーシングDNAをイメージさせる「ヴィクトリーレッド」の3タイプを設定。CBR250RRの特徴や魅力をより引き出すカラーバリエーションとしています。
 

 

★主要諸元

車名型式 2BK-MC51
CBR250RR〈CBR250RR<ABS>〉
発売日 2017年5月12日
全長×全幅×全高(m) 2.065×0.725×1.095
軸距(m) 1.390
最低地上高(m)★ 0.145
シート高(m)★ 0.790
車両重量(kg) 165〈167〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※2 40.1(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※3
26.7(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★※4
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 2.9
エンジン型式 MC51E
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 62.0×41.3
圧縮比★ 11.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 28[38]/12,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 23[2.3]/11,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式★ セルフ式
点火方式★ フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★ 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.272
2速 2.187
3速 1.727
4速 1.421
5速 1.222
6速 1.068
減速比1次/2次★ 2.781/2.928
キャスター(度)★ 24°30′
トレール(mm)★ 92
タイヤサイズ 110/70R17M/C 54H
140/70R17M/C 66H
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立タイプ)
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

※〈 〉内はCBR250RR<ABS>のデータ
 ■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
 ※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※3 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
 ※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます