2017年7月11日 

■FIM ジュニア モトクロス ワールドチャンピオンシップ Team JAPAN 出場!

 7月29~30日にエストニアで開催される「FIMジュニア モトクロス チャンピオンシップ」に出場する5人のライダーの壮行会が行われました。

 ジュニア モトクロス チャンピオンシップは子供達によるプロモトクロスの登竜門、過去にK・ロクスンやE・トマックもこのレースで優勝しチャンスをつかんでいます。

 今年はMXGP125に鴨田翔(かもだかける)選手、内藤龍星(ないとうりゅうせい)選手、MXGP85に袴田哲弥(はかまたてつや)選手、MXGP65に田中淳也選手、坂田大和(さかたやまと)選手と5名のライダーでTeamJAPANを結成! 監督は多くのキッズを輩出しているBOSSレーシングの元木龍幸氏。過去最多の参戦メンバーで、日本の威信をかけて戦います。



 壮行会では5名の選手が揃いの赤のジャージで登壇、レースに向けての思いを語りました。アライヘルメットからはTemm JAPANペイントの各選手名前入りヘルメットがプレゼントされました。協力スポンサーからの激励のスピーチあり、両親への手紙を読み上げる場面では、子供らしい素直なメッセージに涙する父親の姿も。

 ジュニア モトクロス ワールドチャンピオンシップでは、2014年に下田丈選手がMXGP65に出場、ヒート優勝を果たし総合2位を獲得し、昨年はアメリカのロレッタ・リンというキッズのビッグレースで優勝、現在はアメリカのジュニアチームで活躍しています。

 昨年出場した岸桐我(きしとうあ)選手はMXGPに併催されるEMX150(Honda 150 European Championship )に挑戦中と、この大会を機に大きく成長しています。


●各選手のコメント

MXGP125クラス出場 
鴨田翔 16歳 
全日本国際B級参戦中
「2015年にスペイン大会に、85クラスで出場しました。目標は1位ですが、125クラスは激戦なので、まずはトップ10に入れるように、エストニアのコースと似たような土質のコースで練習しています。前回の経験を生かして成長したところを見せたいです」

MXGP125クラス出場 
内藤龍星 16歳 
全日本国際B級に参戦中
「まだまだ自分のレベルが低いので、世界の選手達と走れることで勉強させてもらう気持ちが大きいですが、スタートは得意なので、集中してホールショットを狙いたいです! 自分の力を十分に発揮して、悔いの残らないレースにしたい」

MXGP85出場 
袴田哲弥 14歳 
ジュニアクロス参戦中 
「2年前のスペイン大会の時は、岸桐我選手と2人で65クラスで参戦しましたが、ケガをしてしまい何もできずに終わってしまいました。今年はそのリベンジです。エストニアのコースは、得意な路面だと思うので、しっかり走って胸を張って帰れるようにしたいです。目標とするライダーはライアン・ダンジーとバレンティーノロッシです。見ているだけで楽しくなる、そんなライダーになりたいです!」

MXGP65出場 田中淳也 11歳 
「サンドコースは得意なのでアクセル開け開けの練習をしています! レースも好きですが、タイムアタックが得意なので予選から狙っていきます。狙いは1位です、絶対勝ちます!」

MXGP65出場 坂田大和 11歳
「目標とする下田丈選手の様に、将来は海外で活躍できる選手になりたい。そのためにシーズンオフはアメリカでトレーニングしていました。狙うはベストテンです」

Team JAPAN 元木龍幸監督
「今年、モトクロス・オブ・ネイションズ(モトクロスの国別対抗戦)に、日本チームは参戦しないとのこと、本当に情けないなという思いを持っています。日本のモトクロスを真剣に考えたときに、子供達が夢を見て目標としているとこがなくなってしまうのではないかと。日本のモトクロスを背負って、世界で通用するライダーを作るためには、いち早く世界を見せないとダメになってしまう。そういう思いで、子供達を世界に送る役目をしています。『こんなことをやって何になるんだ』とか『何をしたいんだ』とか、いろいろ言われます。でも『やるしかない』んです! 子供達に世界を見せて、世界に通用するライダーを一人でも多く育てたいと真剣に考えています。世界は甘くないと思います、決して簡単にいくものではないですが、彼たちがそれを経験したのちにどうなっていくかの過程が大切です。みなさん、子供達がどう成長していくかをしっかりと見届けてください」

(レポート&撮影:楠堂亜希)

鴨田翔 内藤龍星 袴田哲弥
田中淳也 坂田大和 元木龍幸 監督