2017年7月11日 

■40回記念大会の決勝まであと僅か! 真夏の祭典「“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」第1回公開テスト・レポート

 2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦になる「“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」の公開テストがスタートした。初日となった7月5日の4メーカー合同テストは、過ぎていった台風3号が梅雨前線を刺激して朝から雨が落ちてくるコンディション。強く降り続けてはいなかったが、走行1回目のコースはウェット。走行をしなかったチームもあった。2回目は1回目よりも路面は乾いてきたが、やはり時折ポツポツと落ちてくる状況。その中で、高橋 巧、中上貴晶、ジャック・ミラーの3人が揃って参加し#634、#635の2台走らせたMuSASHi RT HARC-PRO.Hondaの#635が5ラップ目に2分08秒782と早くも2分09秒を切ってきた。

JSBでは現在、3ポイント差でランキング3位の高橋 巧(#634 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)。

 3回目は、当日参加した全チームが走行。この回のトップもMuSASHi RT HARC-PRO.Honda。#635が2分09秒089。続いて30年ぶりにMOTULとタッグを組んだ、#12 ヨシムラ スズキ MOTUL レーシング(2分09秒638)のスズキGSX-R1000。3番手に#11 Kawasaki Team GREEN(2分09秒828)のカワサキZX-10RRが入った。この日の総合もこの順位である。

8耐と言えばヨシムラ。#12 ヨシムラ スズキ MOTUL レーシングも順調な仕上がりをみせている。

昨年はホンダで世界耐久に出場していた渡辺一馬は、今年からKawasaki Team GREENで参戦している。

 タイヤメーカー合同テストの2日目は、晴れ渡る空で、気温も路面温度もぐんぐん上がり本番を思わせる暑さとなった。前日より参加チームがぐんと増えピットは賑やかに。
 この日の総合1番時計は、津田拓也が2分07秒232と唯一07秒台に入れた#12R ヨシムラスズキ MOTUL レーシング。2番手には#635 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda。高橋 巧が2分08秒023。チームメイトの現役MotoGPライダー、ジャック・ミラーも初めての鈴鹿で、初めてのマシンながら2分08秒台。Moto2で活躍している中上貴晶もいつもと勝手が違う市販車ベースの大きなマシンにしっかりアジャストして同じく2分08秒台に入れている。3番手もヨシムラ。#12のシルバン・ギュントーリが2分08秒333。ヨシムラが安定した速さを見せた。



MotoGP参戦中のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、鈴鹿が初めてとは思えない走りで2分08秒台を出した。 35歳のベテラン、シルバン・ギュントーリは、さすがスーパーバイク世界選手権の元チャンピオン。2分08秒333を記録。

以下、
4番手は#11T Kawasaki Team GREEN 2分08秒333
5番手は#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2分08秒391
6番手は#12T ヨシムラ スズキMOTULレーシング 2分08秒431
7番手は#7 YART・YAMAHA 2分08秒795
8番手は#5 F.C.C. TSR Honda 2分08秒811
9番手#72T Honda Dream RT 桜井ホンダ。2分08秒938
(同じチームでもテストとしてTカーなど複数台走らせている)
 ここまでが08秒台に入れてきた。

WEC(世界耐久選手権)の有力チーム、YART・YAMAHAのライダーとして8耐に臨む野佐根航太。

コチラもWEC(世界耐久選手権)を戦ってきたF.C.C. TSR Honda。最終戦となる鈴鹿8耐に挑む。

 ホンダの有力チームであり、WEC(世界耐久選手権)を戦ってきたF.C.C. TSR Hondaは、ステファン・ブラドル、ドミニク・エガーターと一緒に走る3人目のライダーにMotoGPにも参戦していた実績のあるランディ・ドゥ・プニエの参戦を正式に発表。初日のテストから参加をしていた。3連覇の期待がかかっている#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMは初日、2日目とも参加していない。

 今年の大きな話題のひとつが、あのモリワキが9年ぶりに8耐に帰ってきたことだ。少数派であるピレリタイヤでの参戦ということにも注目。高橋裕紀と清成龍一の日本人コンビが精力的に走り込んでいた。清成龍一と並び鈴鹿8耐4勝経験者の鉄人、伊藤真一も、Team SuP Dream Hondaでグレッグ・ブラック、ジョシュ・フックという20歳以上若いライダーと組んで5勝目を目指す。



今年のトピックは9年ぶりの出場モリワキ。ライダーは高橋裕紀と清成龍一だ。 Team SuP Dream Hondaのエースライダーは伊藤真一選手。8耐では4勝しているレジェンド。若いグレッグ・ブラック、ジョシュ・フックと組む。

 7月11日(火)から13日(木)までの公開テストがあり、7月27日(木)から決勝ウィークを迎える。そして40回目の記念大会になるレースは30日の日曜日。どんなドラマが生まれるのだろう。

(写真:楠堂亜希)



今年はキラキラツナギのチームカガヤマ。 手の不自由なアズランのグローブをはめてあげるのも藤原コーチの仕事です。


山口辰也率いるTOHOレーシングは小山知良、あと一人は榎戸育寛と岩戸亮介のシート争奪戦。 昨年は2位になったTeam GREENのメンバー。 渡辺一樹はRSイトウ、柳川明は阪神ライディングスクール、レオン・ハスラムはKawasaki Team GREEN。


モトマップ・サプライで今年も参戦する青木宣篤。 EVA 初号機 WEBIKE TRICKSTARのルブランとニゴンはフランス人なので2人の会話は当然フランス語。


桜井Hondaはオハローランとスタファーと水野涼。「自分好みでガッチリ仕上げたので(笑)この仕様で行きたい!」 15年ぶりの復活、チーム阪神ライディングスクールの柳川 明と西島 修。


GPライダーの気負いもなくとってもフレンドリーなジャック・ミラーと高橋 巧。右はエスパルスで参戦のシュロッター。 au & テルル・Kohara RTにはMoto2参戦中の長島哲太が加わった。