tricker XG250 467,640円(9月20日発売)

★ヤマハ tricker XG250 解説

“フリーライドプレイバイク” tricker XG250が排出ガス対策を行って復活

2004年3月に“MBX感覚の雰囲気を楽しめる”新型スポーツとして登場したトリッカー。2008年1月にFI化された以外は基本的スタイル&メカニズムはそのままに発売されていた。2017年の生産終了、までは。

大きな変更はなくとも、カラーリングの変更は何回か行われた。2010年1月のカラーリングの変更では、新色として「マットブラック2」が採用され、継続モデルの「ビビットレッドメタリック2」と合わせて2色の設定に。2014年1月には新色の「ディープオレンジメタリック」と「マットブラック2」の組み合わせに変更された。trickerのイメージカラーといえるオレンジ系とブラックの組み合わせは基本的に変わらずだ。

そのtrickerも、同系エンジンを搭載するセロー250と同様、排出ガス規制(二輪車平成28年排出ガス規制)の影響で2017年に生産終了となってしまったのはご存知の通り。ただセロー250を中心に復活を求めるファンの声は大きく、一足先の8月31日、セロー250が復活。O2フィードバック制御FIの採用や蒸発ガソリンの大気放出を低減するキャニスターの設置などにより排出ガス規制をクリアしたという。ならば同系エンジンのtrikerも同様の対策で、という筋書きだ。trickerでも全く同様の対応策で規制クリアが図れたといっていいだろう。また、そうであればこれまた同系のエンジンを搭載し、同様に2017年に排出ガス規制により生産終了に追い込まれたXT250Xも復活? と期待してしまうが、それはヤマハさんの方針次第ということでしょうか。

それはともかくセロー250に続きまた1台、個性的なモデルが戻ってきてくれたことに感謝。

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tricker XG250。カラーは2色。「ディープオレンジメタリック7」(オレンジ)。
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tricker XG250。「マットブラック2」(マットブラック)。

★YAMAHA プレスリリースより (2018年8月28日)

排出ガス規制に適合、気軽に乗りこなせる扱いやすさを維持して復活
フリーライドプレイバイク 「TRICKER」を発売

ヤマハ発動機株式会社は、2017年に生産を終了した、乗り方のスタイルを選ばない“フリーライドプレイバイク”「tricker (トリッカー) XG250」を、排出ガス規制に適合させ9月20日より発売します。

「tricker XG250」は、「二輪車平成28年排出ガス規制」に適合させながら、コンパクトな車体サイズ、軽快な走行性、個性的なスタイルを継承し、気軽に乗りこなせる扱いやすさを維持しました。

新たな特徴は、1)優れた環境性能と燃費性を実現するO2フィードバック制御のFI、2)蒸発ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターなどです。

カラーリングは、トリッカーの代名詞ともいえるオレンジのタンクにホワイトのタンクカバーを組み合わせた「ディープオレンジメタリック7(オレンジ)」と、マットブラックのタンクとフレームにマットチタンのタンクカバーを組み合わせ、シンプルながらもストリートイメージを強調した「マットブラック2(マットブラック)」を従来モデルと同様に設定しました。

<名称>
tricker XG250
 
<発売日>
2018年9月20日
 
<メーカー希望小売価格>
467,640円(本体価格433,000円/消費税34,640円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
 
<カラーリング>
・ディープオレンジメタリック7(オレンジ)
・マットブラック2(マットブラック)
 
<販売計画>
(年間/国内)800台
「tricker XG250」フィーチャーマップ
・視認性に優れたハンドルスイッチ表示
・扱い易い48度のハンドル切れ角
・60/55Wハロゲンヘッドランプ
・異径2ポットキャリパー
・220㎜径ディスクブレーキ
・最低地上高280mm
・空冷4ストロークSOHC単気筒249cm3エンジン
(ニ輪車平成28年排出ガス規制対応)
・キャニスター
・7.0Lフューエルタンク
・足着き性に優れた810mmシート高
・ボトムリンク式リアサスペンション
 

★主要諸元

車名型式 2BK-DG32J
tricker XG250
発売日 2018年9月20日
全長×全幅×全高(m) 1.980×0.800×1.145
軸距(m) 1.330
最低地上高(m) 0.280
シート高(m) 0.810
車両重量(kg) 127
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 45.2(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
38.7(WMTCモード値 クラス2 サブクラス2-1 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 G3J9E
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 74.0×58.0
圧縮比 9.7
最高出力(kW[PS]/rpm) 14[20]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 20[2.1]/6,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 T.C.I.(トランジスタ)式
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 1.4
燃料タンク容量(L) 7.0
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.846
2速 1.812
3速 1.318
4速 1.035
5速 0.821
減速比1次/2次 3.083/3.000
キャスター(度) 25°10′
トレール(mm) 92
タイヤサイズ 80/100-19M/C 49P
120/90-16M/C 63P
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 セミダブルクレードル

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
 ※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。