2018年11月16日 

■カワサキの連覇を止めるか!? MotoGPマシン譲りのドゥカティV4がサーキットデビュー

 “市販車世界最速決定戦”ことスーパーバイク世界選手権(SBK)で、伝統のV(L)ツインから来シーズンよりV4エンジンにスイッチするドゥカティ。そのニューマシン「パニガーレV4 R」のSBK仕様が11月14日スペインのアラゴンに登場、テストが行われた。

 ライディングを担当したAruba.it Racing の チャズ・デイビスは全61周を走行、ベストラップは1分51秒180 だった(参考までに今シーズン、アラゴンで開催された第3戦のファステストラップはレース1でドゥカティのマルコ・メランドリが記録した1分50秒663)。

 次回は来シーズンから同チームより参戦するアルバロ・バウティスタも加わり、11月26・27日にスペインのヘレスで開催される合同テストに参加予定。


チャズ・デイビスのコメント
「パニガーレV4 Rで初めてサーキットを走って、本当にエキサイティングな時間を過ごすことができた。まるで、クリスマスに新しいおもちゃを買ってもらって夢中になっている子供のような気分だった。いつもなら、新しいマシンに慣れて、その特性を理解するのに少し時間がかかるのだが、今回はまったく逆だった。このマシンには何の違和感もなくすぐに乗ることができた。最初のラップを走っただけで、すぐにハードにプッシュしたくなった。本当に素晴らしいマシンだ。今日は非常に収穫の多い1日となった。マシンの開発も大きく前進したし、ライディング・ポジションの調整もほとんど終了した。今後、解析して処理するための、たくさんのデータも集めることができた。今日の目標は、バイクの特性に徐々に慣れることと、僕たちのニーズに合わせてマシンを調整することだった。明日は、今日と同じアプローチを繰り返して、ハードにプッシュする前に、基本的な設定やファインチューンを行って、このマシンのフル・ポテンシャルを少しでも理解できるようにしたい」

マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・コルセ・オントラック・テクニカル・コーディネーター)のコメント
「初日のテストは、非常に順調だった。予定していたプログラムをすべて完了して、最初のラップタイムを計測し、パワー・デリバリーと新しいエンジンのレブ・リミットに関して、非常に貴重なデータを得ることができた。このデータをもとに開発を進め、ここアラゴンと次のへレスでベース・セットアップを煮詰める予定だ。へレスでは、アルバロ・バウティスタもテストに参加する」