NC750X/NC750X Dual Clutch Transmission/NC750S/NC750S Dual Clutch Transmission 884,520円/950,400円/745,200円~/811,080円~(11月22日)

★ホンダ NC750X/NC750X Dual Clutch Transmission/NC750S/NC750S Dual Clutch Transmission 車両解説

NC750Xの仕様充実と、NC750X、NC750SにETC2.0を標準装備して発売

並列2気筒のシリンダー前傾角を62度と深くすることで全高を下げ、車体のレイアウトに自由度が得られる軽量コンパクトな新型700ccエンジンをゼロから開発。それに合わせて、低い位置にメインパイプ配置することが可能となったローフレームと組み合わせることにより誕生した“ニューミッドコンセプト”シリーズ。

2012年2月のNC700X、4月のNC700S、インテグラの発売以降多くのファンを獲得したが、わずか2年足らずの2014年1月に、排気量アップで750シリーズに発展している。それは好調な販売ばかりでなく、未だ残にる日本独自の規格といえる“ナナハン”を試験車両とする大型自動二輪免許の存在も背景にあったといわれていた。スタート時のNCシリーズは、排気量669cm3であり、実質650クラスだった。教習車両、試験車両に使われるかどうかは、潜在ユーザー層となる教習生へのアピールの面からも重要なことだろう。ただ排気量アップの要因はもちろんそれだけではなく、生み出された余裕を排出ガス規制や騒音規制対策、はたまた好燃費化にも貢献させていた。

750となっても、共通のプラットフォームを使い回すことでより多様なニーズに合わせたモデル群を展開する、というNCシリーズの基本戦略は変わらず。“オン・オフ”モデルとして開発されたNC750Xと、“ネイキッド・スポーツ”のNC750Sを一足早く1月24日に発売。前モデルは海外でトップバッターデビューを飾った“スクーティング・モーターサイクル”のインテグラのみ若干遅れて2月7日発売となった。NC750X、NC750Sに用意される“デュアル・クラッチ・トランスミッション”仕様、NC750Xのローシート“TypeLD”仕様(NC750X)、そして“ABS”仕様の各仕様はすべて発売開始日に合わせてラインナップされていた。

750シリーズのエンジンは、ボアを4mm拡大して77mmに、ストロークは80mmとし、総排気量745cm3から低中回転域での力強い走りを実現。ピストンに樹脂コーティングを施すとともに、摩擦を低減するローラー式ロッカーアームにアルミ材を採用するなどの特徴的なメカニズムは踏襲されたが、従来の一軸バランサーは、さらなる低振動化の実現を図るため二軸式へと変更された。トランスミッションのハイレシオ化も行われ、デュアル・クラッチ・トランスミッションも新エンジンに合わせて変速特性が見直された。

車体面では基本構造に変化はないのでほぼ同一といえるが、インテグラではリアのスイングアームがアルミ化されたほか、フロントカウルとシート形状も変更。また、スポーティなストライプの採用やゴールドカラーの前後ホイールを装着したインテグラSタイプも追加されるなど新型NCシリーズでは一番変更点の多いモデルとなった。

NC750Xでは、よりオフイメージのパターンを持つタイヤが装着されたことと、ニューCBシリーズなどで採用されている瞬間燃費、および平均燃費などが表示できる機能を持つ燃費計が新たに装備された。また、シート表皮の変更、アジャストタイプのブレーキレバーも採用されていた。

また2014年4月には、新たにタイプ設定された“E Package”仕様が登場している。CB400SF/SBやCB1300SF/SBシリーズなどで導入が始まった、ETCとグリップヒーターを標準装備する仕様で、NC750Xでは、DCT搭載車のノーマル仕様とローダウン仕様にタイプ設定された。ETC車載器と5段階に温度調節が可能で装着の目立たない“スポーツグリップヒーター”、そして足でのギアチェンジ操作も可能とする“DTCチェンジペダル”を装備するモデルだ。

2016年1月26日には、750シリーズになって初のモデルチェンジが行われ、NC750Xではフロントフェアリングを中心にスタイリングを一新。視認性に優れた配光パターンを持つLEDヘッドラインプの採用や、導光タイプのポジションランプをヘッドライト輪郭に配置するなどより個性的なフェイスに仕上げている。足周りではフロントサスに“デュアルベンディングバルブ”を採用、乗り心地の向上と制動時のノーズダイブを軽減、リアではプリロード調整機構を追加することで路面追従性の向上も図っている。またDCT搭載モデルでは、「Sモード」に3種類のレベルを設定できる機能を追加するなどDCTをさらに進化、熟成している。

NC750Xの「デュアル・クラッチ・トランスミッション(以下DCT)」搭載車にETCとグリップヒーターを装着した「Eパッケージタイプ」のみ2月19日に発売。また、NC750X、NC750X<ABS>、NC750X デュアル・クラッチ・トランスミッション<ABS>には、それぞれローダウンシート仕様の「Type LD」もラインナップ。

直近では2017年2月に、新色「キャンディープロミネンスレッド」を各タイプに追加設定、従来からの3色と合わせて全4色のカラーバリエーションになっている。

今回は、NC750XにABS、Hondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)、そしてグリップヒーターを標準装備するとともにカラーバリエーションを変更。また、NC750XとともにNC750Sの全タイプにETC2.0車載器が標準装備された。
 

NC750X Dual Clutch Transmission。「キャンディークロモスフィアレッド」。
NC750X Dual Clutch Transmission。「パールグレアホワイト」。
NC750S。「グラファイトブラック(ツートーン)」。
NC750S。「キャンディークロモスフィアレッド」。

★HONDA ニュースリリースより (2018年11月19日)

「NC750X」の仕様充実とカラーバリエーションを変更するとともに
「NC750X」「NC750S」にETC2.0車載器を標準装備し発売

Hondaは、力強いトルク特性で扱いやすく燃費性能に優れた直列2気筒750ccエンジンを搭載した、「NC750X」の全タイプにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、グリップヒーター、Hondaセレクタブル トルク コントロール(HSTC)※1を標準装備するとともに、カラーバリエーションを変更。また、「NC750X」「NC750S」の全タイプにETC2.0車載器※2を標準装備し、Honda Dreamより11月22日(木)に発売します。

クロスオーバースタイルのNC750Xに標準装備したHSTC は、滑りやすい路面状況などでECU(エンジン・コントロール・ユニット)が後輪のスリップ率を検知演算し、燃料噴射量を制御。エンジントルクを最適化することで後輪の駆動t力を抑制します。また、2段階のトルクコントロール介入レベルの選択、およびトルクコントロールを必要としない状態が選択できるなど、走行状況に応じた制御を行うことでライダーの快適な走りに寄与します。

NC750X、NC750Sの全タイプに標準装備したグリップヒーターは、実用的かつ操作性に優れたスポーツ・グリップヒーターとして、Hondaスポーツモデルユーザーの快適性の向上に寄与しています。また、NC750X、NC750Sの全タイプに標準装備したETC2.0車載器は、今後もさまざまな情報提供などが予定されています。

NC750Xのカラーリングは、アグレッシブな印象の「マットバリスティックブラックメタリック」を新しく採用し、従来色のキャンディークロモスフィアレッド、パールグレアホワイトと合わせて全3色としました。NC750S は、ピリオンシートにブルーの表皮を採用するなど、各部に専用のカラーリングを施したグラファイトブラック(ツートーン)とキャンディークロモスフィアレッドの全2色としています。

NC750X、NC750S は、大容量のラゲッジスペースの採用や、オートマチックトランスミッションの操作性とマニュアルトランスミッションの優れた伝達効率を高次元で融合した、Honda独自の二輪車用「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」をタイプ設定するなど、利便性と快適性を追求し、お客様から支持をいただいております。

※1 Hondaセレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがってHondaセレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません

※2 ETC2.0を使用するにあたり、セットアップ、セットアップ費用および決済用のETC カードが必要となります

●販売計画台数(国内・年間)
NC750X/NC750X Dual Clutch Transmission 900台
NC750S/NC750S Dual Clutch Transmission 360台
 
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
NC750X 884,520円(消費税抜き本体価格 819,000円)
NC750X Dual Clutch Transmission 950,400円(消費税抜き本体価格 880,000円)
NC750S グラファイトブラック(ツートーン)761,400円(消費税抜き本体価格 705,000円)
NC750S キャンディークロモスフィアレッド 745,200円(消費税抜き本体価格 690,000円)
NC750X Dual Clutch Transmission グラファイトブラック(ツートーン) 827,280円(消費税抜き本体価格 766,000円)
 
NC750X Dual Clutch Transmission キャンディークロモスフィアレッド 811,080円(消費税抜き本体価格 751,000円)
 
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

 

★主要諸元

車名型式 2BL-RC90
NC750X〈NC750X Dual Clutch Transmission〉
発売日 2018年11月22日
全長×全幅×全高(m) 2.215×0.845×1.320
軸距(m) 1.520
最低地上高(m)★ 0.140
シート高(m)★ 0.800
車両重量(kg) 221〈231〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※3 42.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※4
28.3(WMTCモード値★ クラス3-2 1名乗車時)※5
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.0
エンジン型式 RC88E
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 745
内径×行程(mm) 77.0×80.0
圧縮比 10.7
最高出力(kW[PS]/rpm) 40[54]/6,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 68[6.9]/4,750
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式★ セルフ式
点火方式★ フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★ 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン【電子式6段変速(DCT)】
変速比 1速 2.812〈2.666〉
2速 1.894〈1.904〉
3速 1.454
4速 1.200
5速 1.033
6速 0.837〈0.864〉
減速比1次/2次 1.731×2.529〈1.921×2.294〉
キャスター(度)★ 27°00′
トレール(mm)★ 110
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
160/60ZR17M/C 69W
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

〈 〉内はデュアル・クラッチ・トランスミッション・モデル
 ■道路運送⾞両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda 公表諸元)■製造事業者/本田技研工業株式会社
※3燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※4定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5WMTCモード値は、発進、加速、停⽌などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
 

★主要諸元

車名型式 2BL-RC88
NC750S〈NC750S Dual Clutch Transmission〉
発売日 2018年11月22日
全長×全幅×全高(m) 2.215×0.775×1.130
軸距(m) 1.520
最低地上高(m)★ 0.140
シート高(m)★ 0.790
車両重量(kg) 218〈228〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※6 42.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※7
28.3(WMTCモード値★ クラス3-2 1名乗車時)※8
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.0
エンジン型式 RC88E
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 745
内径×行程(mm) 77.0×80.0
圧縮比 10.7
最高出力(kW[PS]/rpm) 40[54]/6,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 68[6.9]/4,750
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式★ セルフ式
点火方式★ フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★ 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン【電子式6段変速(DCT)】
変速比 1速 2.812〈2.666〉
2速 1.894〈1.904〉
3速 1.454
4速 1.200
5速 1.033
6速 0.837〈0.864〉
減速比1次/2次 1.731×2.529〈1.921×2.294〉
キャスター(度)★ 27°00′
トレール(mm)★ 110
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
160/60ZR17M/C 69W
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

〈 〉内はデュアル・クラッチ・トランスミッション・モデル
 ■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)■製造事業者/本田技研工業株式会社
※6燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※7定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※8WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます