2019年7月30日 

■レース終盤まで続いた3チームのバトル、劇的ラストの鈴鹿8耐

カワサキに26年振りの優勝をもたらしたKRTのライダー。普段はスーパーバイク世界選手権を戦う(左より)レオン・ハスラム、ジョナサン・レイ、トプラック・ラズガットリオグル。

 メーカー直系3チームによる緊迫したバトルがレース終盤まで続いた今年の鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)は、これまで前例のないドラマを生んだ。トップを走る♯10カワサキ・レーシング・チーム(KRT)のジョナサン・レイが残り時間約2分の時点でコントロールラインを通過。無事に走り切ればゴールというラストラップのS字コーナーでオイルにのって転倒、直後に赤旗レース終了に。2位を走行していた♯21ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームが暫定優勝となるが、審議の結果、KRTが26年ぶりとなる二度目の優勝となった。3位は♯33レッドブル・ホンダ。

 また、世界耐久選手権(EWC)の2018-2019シーズンは、12位でチェッカーを受けた♯11チームSRCカワサキ・フランスがシリーズチャンピオンを獲得している(鈴鹿8耐の詳しいレポートは近日アップ予定)。

世界耐久選手権(EWC)2018-2019シリーズチャンピオンを獲得したTEAM SRC KAWASAKI FRANCEのジェレミー・ガルノニ、エルワン・ニゴン、デビッド・チェカ。

●鈴鹿8時間耐久ロードレース 最終結果(順位/№/チーム/ライダー/マシン/周回数)
1位 ♯10  Kawasaki Racing Team Suzuka 8H
ジョナサン・レイ/レオン・ハスラム/トプラック・ラズガットリオグル
Kawasaki ZX-10RR  216
    
2位 ♯21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファン・デル・マーク
YAMAHA YZF-R1  216
 
3位 ♯33 Red Bull Honda
高橋巧/清成龍一/ステファン・ブラドル     
Honda CBR1000RR SP2 216

●FIM世界耐久選手権(EWC)2018‐2019ランキング(順位/チーム/マシン/ポイント)
1位 TEAM SRC KAWASAKI FRANCE カワサキ 145.5

2位 F.C.C. TSR Honda France  ホンダ 137.5

3位 Suzuki Endurance Racing Team スズキ 127