WR450F 817,950円(6月30日発売)

★ヤマハ WR450F 車両解説

ヤマハのビッグ・エンデューロモデル、2012年版WR450Fの国内仕様を発売

’98年のヤマハモトクロッサーYZの4ストローク化に合わせて誕生したWR400Fを初代とする4ストローク・エンデューロレーサー。その後も、モトクロッサーYZと歩調を合わせて426cc、450ccへ発展してきている。

今回の’12年モデルでは、“Power Tuner”と呼ぶ簡易セッティングツールを採用し、パソコン無しでも簡単にF.I.セッティングを可能とするなど、より使い勝手の優れたマシンに仕上げている。

フレームも’12YZ250F用と同時開発したアルミ製の“バイラテラルビーム・フレーム”を採用。鍛造材、押し出し材、パネル材など合計約20個のアルミ材を相互に溶接するという凝った製造方法が特徴だ。フロントサスも’12YZ450Fと同タイプの新型となった。

4月26日から10月31日までの期間受注生産。

2012WR450Fの国内仕様を発売。カラーはディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)の1色。
フロントサス、タンクとシート形状が見直されている。

★YAMAHA プレスリリースより (2012年4月23日)

人気のレースに参戦できるエンデューロ(競技)専用モデル
WR450F 国内仕様を新発売

ヤマハ発動機株式会社は、450ccの水冷4ストロークDOHC・5バルブ・FIエンジンをアルミ製フレームに搭載し、優れた旋回性、走破性、セッティング容易性を備えるエンデューロ競技専用モデル「WR450F」の国内仕様を2012年6月30日より、予約期間限定(期間受注生産)にて発売します。

今回の「WR450F」は、をコンセプトに開発し、「扱い易いエンジン特性」「クイックな旋回性」「容易なセッティング」を具現化したモデルで高次元な走りのパフォーマンスを斬新なスタイルに集約しました。また、パソコン不要でポータブルタイプの“Power Tuner”を同梱、FIのセッティングをあらゆるシチュエーションで容易に楽しめます。本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて販売します。

<名称>
「WR450F」
<発売日>
2012年6月30日
<予約期間>
2012年4月26日~10月31日(期間受注生産)
<メーカー希望小売価格>
817,950円(本体価格779,000円、消費税38,950円)
<カラーリング>
■ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)

※WR450Fは国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
※保証(クレーム)の対象外製品となります。
主な特長
1)水冷DOHC・5バルブの450ccエンジン
エンデューロに求められるハイパワーと扱い易さを持ち味とする450ccの水冷4ストロークDOHC・5バルブエンジンを採用しました。低振動かつ扱い易さを引き出すため1次バランサーを採用、高強度コンロッドや高強度ピストン及びクランク慣性マスと調和させており、大排気量ならではの優れたパワーフィーリングを引き出しています。潤滑系は、クランクケース内部にオイルタンクをもつドライサンプ方式で、パイプ類がないシンプル設計により、マス集中に貢献しています。

2)“Power Tunner”対応FI
刻々と変化するエンデューロの走行環境でも、優れた性能を引き出すため燃料供給にFIを採用しました。YZ450Fと同タイプの小型燃料ポンプを使用するなど軽量化を図りました。このFI採用により外気温や湿度、標高の変化などに合せたエンジン調整は基本的に不要となります。

またコース状況や好みに応じ、FIセッティングを容易に出来る設計としました。付属の“Power Tuner”を使い、燃料噴射量マップと点火時期マップを調整できます。操作は車両とカプラーで接続するだけで、エンデューロコースにパソコンを持ち込む必要もなくセッティングを楽しめます

3)アルミ製フレームの採用
アルミ製のバイラテラルビーム・フレームを採用しました。2012年型「YZ250F」用フレームと同時開発したもので、鍛造材、押し出し材、パネル材など合計約20 個のアルミ材を相互に溶接したユニットとなっています。(「YZ250F」とはチューニングが異なります)

タンクレール部パイプは「3ボックス断面型」とするなどエンデューロに求められるしなやかな剛性・強度バランスを備えています。

4)YZ250F/450Fと同タイプのフロントサスペンション
フロントサスペンションは、2012年型YZ250F/450Fと同タイプを採用、減衰力特性の最適化など専用セッティングを施しています。

5)専用シートとフューエルタンク
シートは、ロングランでの快適性と良好なホールド感、などを照準に開発しました。タンクとシートの形状を作りこみ、よりスムーズな体重移動を支えます。
「WR450F」フィーチャーマップ
・デジタルスピードメーター
・プロテーパー製アルミハンドル
・YZタイプのフロントサスペンション(専用セッティング)
・優れた冷却性を確保する高強度ラジエター(YZ250Fタイプ)
・水冷4ストロークDOHC・5バルブF.I.エンジン
・専用レシオの5速ミッション
・セルフスターター&キック装備
・樹脂製エンジンガード
・樹脂タンク(7.5L容量)
・専用設計シート
・バイラテラルビーム・フレーム
・軽量アルミ製サイドスタンド
・専用セッティングリアサスペンション
・ワイドフットレスト

★主要諸元

車名型式 -
WR450F
発売日 2012年6月30日
全長×全幅×全高(m) 2.160×0.825×1.275
軸距(m) 1.465
最低地上高(m) 0.335
シート高(m) 0.960
車両重量(kg) 124
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 -
水冷4ストローク単気筒DOHC5バルブ
総排気量(cm3) 449
内径×行程(mm) 95.0×63.4
圧縮比 12.3
最高出力(kW[PS]/rpm) NA/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) NA/-
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式(キック併用)
点火方式 T.C.I.式(トランジスタ)
潤滑油方式 強制圧送ドライサンプ
潤滑油容量(L) 1.2
燃料タンク容量(L) 7.5
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.417
2速 1.733
3速 1.313
4速 1.050
5速 0.840
変速比 2.652~3.846
キャスター(度) 27°00′
トレール(mm) 117
タイヤサイズ 80/100-21 51M
120/90-18 65M
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム(リンク式)
フレーム形式 ダブルクレードル(バイラテラルビーム)