カワサキモータース

4月某日AM6:00

 おはよ~ございま~す!
中尾「おはよう! 今日は天気も大丈夫そうだし、頑張って回ろうかね~」
 御意。では早速今回の相棒を拝見……。

今回の旅の相棒はカワサキ・ニンジャ400R(http://www.kawasaki-motors.com/model/ninja400r/)。濃紺の車体に黒の革ジャン(クロムハーツだぜぃ)なのだ。ワイルドだろ? なのに、ヒョーキンな部分も併せ持つカリスマてんちょ~なんだぜぃ。
とゆーわけで込山秀規さんである。東京は世田谷区弦巻にある『焼き肉コソット』のてんちょ~だ。雑誌やテレビでも紹介され、“東京23区で一番旨い肉を喰わせる店”ランキング1位になったこともある。是非&大至急行ってみるべし喰ってみるべし。電話:03-5426-0350 URL:http://www.cossotte.jp/

 うぉっ!? こ、これはっ!
中尾「そう、ニンジャ400Rでっせ。ヒデ君世代でしょ」
 ええ、間違いなく。これは楽しそうですなぁ~。

ヨースケ「わ、カッケー! 乗りてえ~!」
 ……2分前まで爆睡してた輩が何を言ってるんだ。つ~か洋輔(焼き肉コソットのバイト君)、中尾さんのサポートしっかりしろよ!

中尾「うん、とりあえずヨースケ君は運転だな、談合坂まで」
ヨースケ「いやあの……僕、免許持ってませんけど」
 あれ? 言ってませんでしたっけ?

中尾「ええっーん!? じゃ、何しに来たの?」
 お! さすが良いトコに気がつきましたね! いやぁ僕もねぇ、さっき考えてたんですよ。
 昨晩は店の営業終わりが2時過ぎてしまったんで、目覚まし時計だけじゃ不安ってのもあって、ヨースケもウチに泊っちゃえってことになったんすよ。

中尾「ああ、目覚まし時計代りになるってことね」
 ええ。でもね、いざ僕が寝る段になってみたら、なんだか嫌な予感がしてきて眠れなくなっちゃったんですね。
 結論から言うと、まぁ、軽く予感的中ですよ。待ち合わせ10分前に……。

「ヨースケっ! 朝だぞっ! 中尾さん来てるぞっ!」
「う~ん……zzz」
 てなやり取りを何度か繰り返し……。

「おいっ! いい加減にしろっ! 行かないんだな? 本当に置いて行くぞっ!」
「うん、行かない……zzz」
 ……と、ここで僕の黄金の左足が炸裂したって話ですよ。

ヨースケ「本当にごめんなさい、運転はできないですけど、デジカメ昨日買ってきたんで撮影と食べる事は任せて下さいっ!」
中尾「おおっ! いい一眼持ってるじゃん! 高そうじゃん!」
 そうなんすよ、パチンコで負け知らずなんですと。しかし勝ったお金でしっかり実用的な買い物をするあたり、我々世代とのギャップを感じますが(笑)。

 さて、エンジンも暖まったことだし、ゆるりと出発しましょうか。

 カワサキ・ニンジャ400R。
 エンジンをかけた瞬間からイメージしていたものとはちょっと違った。
 というのも、てっきりマルチだと思っていたのだが、なんとツイン。20年以上前に親友が乗っていたそれとは明らかに違う。

 で、乗った。環八から首都高、そして中央フリーウェイへ──。
 うん、乗りやすい。400ccとは思えない軽さが市街地走行を楽にしてくれる。
 高速道路。昔のツインエンジンのように振動が手に伝わって痺れることもなく、快適。
 だけど、このフォルムでヨンパツのニンジャも欲しいなぁ……と。

こちらで動画を見られない方は、YOUTUBEのサイト「http://youtu.be/oCvZ_2-f3-c」で直接ご覧ください。  昔はブイブイ言わせた(らしい)てんちょ~なのだ。アチラの峠コチラの峠を攻めていた(らしい)。 

 今の若い子は速くなくていいらしい、フォルムが気に入れば。
 ふ~ん、と納得しそうになったが、果たして本当にそうなの?
 二輪って、こう、よく分からないけど跨ってみて、五感を刺激する“何か”があって“おおおっ! コレだっ! これが俺の分身だっ!”←オオゲサ? ってなって、ガッコそっちのけでアルバイトを始めるってことじゃないのか? オイラもそうだった。
 男カワサキのヨンパツがあったら、昭和のオッサンは大喜びなんですよ、多分。
 オイラも、買います、多分……。

 そう、万人が美味しいと思わなくったっていいっ!
 これがウチの味なんだっ!
 ……ということじゃないですかね。
 実は、そんな素敵な店や御主人を探す食べ歩き企画なんですよ、コレ。
 お? 珍しく良い感じにまとまった?

 そんなこんなで一発目に到着。
中尾「ここはトイレ休憩だかんねっ!」
 ……えっ!?


ソウルフードNo.01 【談合坂SAのパン】

パンである。これが山梨県民のソウルフードかどーか、とゆーと甚だ疑問のあるところだが……。パンいろいろ喰った。○に“談”のアンパンをついつい買っちゃったのは中尾でした。

 中央道大月JCTで河口湖線に。この辺りから富士山の存在感がグッと増して来る。
 交通量も少なく、ここはニンジャと富士山のツーショットや! と、後ろの撮影クルーをチラ見して動画撮影アピールしとこか。

 ……しかし助手席のヨースケは運転中の中尾さんにもたれ掛かる勢いで熟睡中(怒)。
 こいつめ、峠に入ったらタンデムで撮影を強要することに決めた。
 つ~ことで、富士山入り動画(なんか変だな)はしばしお待ちを。

 都留I・Cで降りて139号線を河口湖方面に。
 富士急ハイランドを左手に見ながら、そろそろ河口湖、くらいのところにあったあった。


ソウルフードNo.02 【吉田うどんの店 たけ川】

 この飾り気のない感じが逆に期待させますねぇ~。
 早速お邪魔しま~す!
 おお……中は意外と広く、すべて小上がり席。東京にも昔は結構あったなぁ、こんな雰囲気の定食屋さん。
“ちょっと前までお姉さん”の3人がホールを切盛りしているのだが、皆さんチャキチャキしていて気持ち良い。
 我々は“かけうどん”“肉うどん”“わかめうどん”を注文。

ヨースケ「お疲れ様です~」
 です~、ぢゃねーよ! またお前寝てたろっ!
 ……と、説教くれてる間もなく、うどんが勢揃い。同時にお勘定。

中尾「い、1分くらいだよね?」
 一同、この店の仕事の速さに感動。
 いただきますっ!

吉田うどんの有名店、たけ川です。隣のスナックは閉店してました。 肉うどん、かけうどん、わかめうどんが並ぶ。キャベツが甘くて旨いのだった。

 うー!! これこれ! この麺不揃い加減とこのコシったら……関西方面では受け入れ難いのも何となくわかる。
 しかし、これが吉田うどんなのだ。美味いっ!
 うどん、というよりすいとんに近い堅さ。そして何故かキャベツがデフォルトなのだが、これがまた薄めの出汁に合うんだな。
 お好みで辛い“すりだね”と入れ放題の“天かす”を投入。
 これで一杯300円(肉うどん400円)は安すぎる。
 ご馳走様でしたっ!

 むぅ~、大盛りにしとけばよかったかな、なんて思いつつ店をあとにして、ここから10分、河口湖畔に出る手前に本日3食目の店が待っていた。【お惣菜の店 ふるや】である。

 ……どうだろう、この佇まい。ちょっと見では営業しているのかすら分からない。
 ショーケースと思われるところには……。
 ……シュールだ(笑)。
 おそるおそる引戸を開けてみると、そこには間違いなく“昭和のコロッケ屋”があった。

国道137号を河口湖方面へ向かい船津三叉路信号のちょいと手前にふるやはある。一見すると「エッ?」って感じなのだが……。 表のショーケースの中にふるやの看板? ミョーに新しいのだった。

 こんにちは~! えっと……コロッケとハムカツを3つずつくださ~い。

 惣菜店のお父さん「あいよ、3個ずつね、今食べてく?」
 はい、お願いしまーす! 一見話しにくい感じの方かと思ったけど、実は気さくなお父さん。というか、厨房の奥でせっせとタネを作っているお婆ちゃんの息子さんだった。

出来上がりを待つ間、店内に所狭しと貼られた地元の子供たちの感謝状やメッセージを読んでみる。
中尾さん「これは……美味しいんだろうね」
ええ、こんなに地元に愛されてるって素晴らしいですよね~。

お父さん「はい、お待たせ!」


ソウルフードNo.03&04 【ふるやのコロッケ&ハムかつ】

 な、なんだこのほぼジャガイモだけなのにこの深い旨味わっ!

ヨースケ「ハムカツ、ヤバいんですけど、マジヤバいんですけどっ!」
 お前は若者かっ!……ああ、若者か。
 ほ、ホントだ。多分生涯イチ美味しいハムカツだ。

 そうそう、実は今回から『B級グルメ』という言葉を使わないコトにしたんだよね。
 地元の人々のココロに響く、ってことで『ソウルフード』にした。

 前回までは使っていたんだけど、いやいや、B級なんて言ったら申し訳ない店が沢山あったから。
 ふるやさんなんて昭和41年創業ですよ、老舗中の老舗ですよ。
 こんな青二才が語っちゃいけませんて話ですよ。

昭和41年に開店。もう80歳を越えたおばーちゃんが、45年以上コロッケを揚げている。 ハッキリ言って、今まで喰ったコロッケの中で一番旨かった! ダントツで旨かった、と断言するぜぃ。

お父さん「ウチの味はね、近所の子供たちが作ったようなものなんだよ」
 と、言いますと?

お父さん「ほら、子供達がいつでも来てその場で食べられるように、ソースもかけずに食べられるようにって、だからそういう味を作ったのは子供達ってことさ、フッ」
 ……なんていい話なんだ(涙)。
 そんな素晴らしいコロッケ屋さんは、この話を聞いている間にも地元の会社員の方や、奥様方が次々と入ってくる繁盛店だったのだ。
 またいつか再訪することを誓い(←誰にだ)店を後にした。今晩のおやつとして追加で揚げてもらったハムカツと共に。

近くの子供達に愛されたふるやのコロッケなのだ。「子供達が、この味を作ったのです」と、おばーちゃんを手伝う息子さんが言った。 近くの小学生が、社会科実習でふるやを手伝うこともあるという。その時の感想&感謝のお手紙も。 「冷めてもベチャベチョにはならないよ」と言われ、夜食用にコロッケ、ハムカツ、あじフライを買った。夜、食べた。マジヤバ旨いんですけど。

 さて、少し腹ごなしをしなくては。
 河口湖を見ながら137号線“御坂みち”を北上。
 そして御坂トンネル手前で旧道に。そう、御坂峠を目指すのだ。

 この旧道、入るなり低速コーナーが延々と山頂まで続くバイク乗りには素敵な道。
 高校時代には毎週来ていた時期もあった。
 昔は転ぶのも全然怖くなかったんだけどね~……今は無理(笑)。

 ……しかしタンデムの撮影部隊ヨースケ@早稲田大学4年生がキャーキャー煩い。しっかり撮ってくれてるだろうか……。
 そしてっ! 頂上に到着するとそこは……。


ソウルフードNo.05&06 【天下茶屋の山椒味噌おでん&いもだんご】

 うん、言葉はいらねぇすなぁ~。
 天下茶屋という峠のお茶屋さん。太宰治さんがここに暫く滞在して執筆していたという。
『富士には、月見草がよく似合ふ』との言葉を残した名所なのだ。

 いましばらく、文豪に思いを馳せ……。
 ……させてくれるハズも無く。

天下茶屋の前は絶好の富士山ビューポイント。時間を忘れるのだ。※写真をクリックすると、“やりがち”なショットが見られます。 御坂峠にある天下茶屋。由緒正しき佇まいが旅人の心を和ませてくれる。

中尾「ゴルァァァッ! 時間ねぇんだ、早く喰わんかいっ!」
 峠の茶屋、河口湖越しにそびえ立つ富士山、こんなロケーションで美味しくないワケがないっつ~の。

味噌おでんは、山椒がピリッと効いて美味なり。 あっつ熱のいもだんごは、バターとのマッチングがメッチャ良くて美味なり。 2階には太宰治先生のお部屋がそのままになっている。

 さて、ここからは長い道のりを一気に走ることに。
 一旦河口湖まで戻り、139号線を西へ。樹海の脇を抜け、逆さ富士で有名な本栖湖。さらに西へ。牧歌的な風景が続く300号線。そして52号線、身延山。この間77km。
 そこから今度は北上すること50km。樹齢二千年の桜に会いに行くのだ。
 次回、『二千年の彼方へ』お楽しみにっ!(ソウルフルに次回へと続く!)

●カリスマてんちょ~のソウルフードの旅
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