GSR250 438,900円(7月30日発売)

★スズキ GSR250 車両解説

中国ではスズキのフラッグシップ、欧州、日本ではエントリーモデルという
グローバルスポーツモデル、GSR250を国内発売

スズキと中国の江門市大長江集団有限公司との合弁会社である中国の常州豪爵鈴木摩托車有限公司で生産する“グローバルスポーツモデル”がいよいよ国内でも発売される。

昨年の第42回東京モーターショーでデビューした“GW250”がそれで、中国では“GW250”の名称のままですでに発売されており、今回は日本国内向けに、新たに“GSR”の名が冠され、“GSR250”として7月30日から発売開始されることになった。(ちなみにヨーロッパでは“INAZUMA”の名称が使用されている)

GW250として登場したときには、それほど意識しなかったが、名称がGSRとなり、そしてB-KING由来のスタイリングをイメージしているというプロモーションが展開されると、あらためて個性的なネイキッドスタイルを身に纏っていることを再認識させられる。B-KING、GSR400、そしてGSR250のラインで「Next Style Naked」をキーワードととしたシリーズが構成されるという。

GSR250の開発コンセプトは4つ。トップははやはりデザインだ。フロントウインカーをビルトインしたフューエルタンクカバーと小顔ながら強烈なイメージの異型ヘッドライト、そしてフロントからリヤにかけて跳ね上がるようなイメージを描くキャラクターラインと、B-KINGの「唯一無二」のスタイリングを彷彿させる。ちなみに設計開発は日本国内だ。

次に完全新開発のエンジン。水冷2気筒エンジンは中低速域を重視することからロングストローク設定とされ、4気筒並の低振動を実現すべく、180度位相クランクを採用し、さらに偶力バランサーも装備。当然ながらF.I.採用だが、そのコントロール部分にGSX1300R用を発展させた32ビットECUを採用、ツインとは思えないスロットルレスポンスを実現しているという。

三番目は、ボリューム感のあるボディサイズ。高剛性セミダブルクレードルとオーソドックスながら、ディメンジョンは250というより、400クラスの余裕を持って作られている。「安定感とゆとりのあるライディング」を実現するためだ。国内やヨーロッパの道を走るだけならさほど“余裕”は必要ないが、荒れた舗装路や未舗装路までをカバーしなくてはならないグローバルモデル、よほどの懐の深さがなければつとまらないというもの。フロントフォークにはφ37mmのKWT社製(KYBの中国子会社だそうだ)、リアはモノサス+7段階調整可能なプリロードアジャスターを装備。

そしてラストが機能部品。ギアポジションインジケーター、エンジン回転インジケーターなど、機能性、視認性に優れた上質感のある多機能デジタルメーターを採用。また、日常の使い勝手やメンテナンス性を向上させるメインスタンドの標準装備など。

ちなみに、今回の日本国内販売計画台数は2,000台。中国では7,200台、欧州が2,800台、そしてインドネシアに4,000台を予定している。

カラーは3色。キャンディカーディナルレッド(PDD)ほか、サンダーグレーメタリック(YLF)、パールネブラーブラック(YAY)。
サンダーグレーメタリック(YLF)。
パールネブラーブラック(YAY)。

★SUZUKI プレスリリースより (2012年7月18日)

スズキ、新型ロードスポーツバイク「GSR250」を発売

スズキ株式会社は、精悍で存在感のあるスタイリングと扱いやすいエンジン特性を特長とする新型ロードスポーツバイク「GSR250」を7月18日に発表、30日より発売する。

「GSR250」は、小型でシャープな印象のヘッドライトカウルや、ボリューム感のある燃料タンクとタンクカバー、エッジを効かせたリヤカウルを採用し、フロントからリヤにかけて跳ね上がるようなウェッジシェイプの造形を採り入れた。また左右2本出しのマフラーやダブルレンズのリヤコンビネーションランプを採用するなど、精悍で存在感のあるスタイリングとした。

エンジンは、新開発のロングストローク型248cm3水冷2気筒エンジンを採用した。低振動で静粛性が高く、日常生活で多用する低中速域での扱いやすさを重視した。またフューエルインジェクションシステム(燃料噴射装置)を採用することで、高い燃費性能や良好な始動性を実現した。

さらに、バイクに初めてお乗りになるお客様でも扱いやすく、街乗りからツーリングまで幅広くお使いいただくことを想定し、乗りやすさとお求めやすい価格にこだわった。

「GSR250」の主な特長
デザイン
・ボリューム感のある燃料タンクとタンクカバーからリヤカウルにかけて、跳ね上がるようなウェッジシェイプの造形を採り入れることで、精悍な印象のデザインとした。
・ヘッドライト周りには、小型でシャープなデザインのカウルを装備した。
・フロントターンシグナルランプは、燃料タンクカバーに埋め込むことで、車体と一体感のあるデザインとした。
・赤いレンズの外側をクリアレンズで覆う、ダブルレンズのリヤコンビネーションランプを採用した。
・後方へ向かって広がるデザインの左右2本出しマフラーを採用した。
・車体色は、赤(キャンディカーディナルレッド)、黒(パールネブラーブラック)、灰(サンダーグレーメタリック)の全3色を設定した。
エンジン
・街乗りやツーリングで多用する中低速の扱いやすさを重視した、ロングストローク型の248cm3水冷2気筒エンジンを採用した。
・エンジン回転による振動を抑えるため、180度クランクと偶力バランサーを装備することで、全域で低振動を実現した。
・フューエルインジェクションシステム(燃料噴射装置)を採用し、高い燃費性能をはじめ、良好な始動性を実現した。
多機能デジタルメーター
・メーターパネルには、消費電力の少ないLEDインジケータを採用した。
・日常のメンテナンス等に便利なセンタースタンドを標準装備。
・大型液晶ディスプレイには、速度計をはじめ、燃料計、オドメーター、ツイントリップメーター、時計の表示を可能にすることで利便性を高めた。
・トランスミッションと連動し、何速に入っているかを表示するギヤポジションインジケータを採用した。
・変速のタイミングをランプの点滅・点灯で示す、エンジン回転インジケータを採用した。モードを切り替えることで、経済的な運転の補助を行う。
・オイル交換時期をお知らせする、メンテナンスインジケータを採用した。
便利で使いやすい各種装備
・後席には2人乗り時に便利なアルミ製の大型グラブバーを装備した。
・日常のメンテナンス時に便利な、センタースタンドを装備した。
・リヤサスペンションには、7段階の調整機構を備えたモノサスペンションを装備した。
商品名
GSR250
メーカー希望小売価格
438,900円(消費税抜き 418,000円)
発売日
2012年7月30日
パブリシティー
2012年7月19日
車体色
3色
パールネブラーブラック(YAY)、サンダーグレーメタリック(YLF)、キャンディカーディナルレッド(PDD)

★主要諸元

車名型式 JBK-GJ55D
GSR250
発売日 2012年7月30日
全長×全幅×全高(m) 2.145×0.760×1.075
軸距(m) 1.430
最低地上高(m) 0.165
シート高(m) 0.780
車両重量(kg) 183
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 40.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.5
エンジン型式   J509
水冷4ストローク2気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 248
内径×行程(mm) 53.5×55.2
圧縮比 11.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 18.0[24]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 22[2.2]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 ウエットサンプ式
潤滑油容量(L) 2.4
燃料タンク容量(L) 13
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.416
2速 1.529
3速 1.181
4速 1.043
5速 1.909
6速 0.807
減速比1次/2次 3.238/3.285
キャスター(度) 26°
トレール(mm) 105
タイヤサイズ 110/80-17M/C 57H
140/70-17M/C 66H
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 φ37mmテレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 セミダブルクレードル