HMJ
初秋の高原に集まったニューミッドシリーズ90台。

 東京、神奈川、千葉など関東圏から絶妙な距離になる軽井沢へのツーリングと、オーナー同士の親睦を深め、情報交換も楽しもう、と開かれたオーナーズミーティング。3機種合わせて90台、110名が参加した。

 受付開始の1時間も前からホテルの駐車場に集まりだしたニューミッド・オーナー達。まずは記念写真を1台ずつプロのカメラマンにより撮影。そして機種毎にパーキングスペースへと誘導される。パーキングロットは同一機種が並んでいながら、どのモデルもオーナー毎にカスタムが施され、個性的なきらめきをはなっている。

到着したら、まずは記念写真。カメラマンの「笑顔くださ〜い!」の声に満面の笑顔で応える。
到着したら、まずは記念写真。カメラマンの「笑顔くださ〜い!」の声に満面の笑顔で応える。 こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトで直接ご覧ください。

 遠距離を走ってきたオーナー達は、ツーリングの疲れを見せることなく、仲間達のバイクのチェックやバイク談義に花を咲かせている。春に発売されたばかりなのに、オドメーターの距離が1万キロに届きそうなツーリング派、6月に発売されたデュアル・クラッチ・トランスミッションを装備したモデルを待ちにまって手に入れたオーナー、輸入車一本だったバイクライフをニューミッドに切り替えた大先輩、そして長い距離を共にしたCBから乗り換えた女性ライダー。そんなバラエティーに富むオーナー達。その個性を反映するようにそれぞれにカスタムアップされているバイクが並ぶ。

NC700X / 700S そしてINTEGRAが整然と並ぶ。この日、北軽井沢に約90台の“ニューミッドシリーズ”がやってきた。 ホンダモーターサイクルジャパンの井内社長もNC700Xでやってきた。これからもユーザー・ミーティングはどんどんやっていきたい、と。
ホンダモーターサイクルジャパンの井内社長もNC700Xでやってきた。積極的に話しかけ、参加者たちとのコミュケーションを大事にするのだった。
場内にはオプションパーツ装備車も展示。やはりNC700Xのケース類が気になっているようだ。
NC700X/700SそしてINTEGRAが整然と並ぶ。この日、北軽井沢に約90台の“ニューミッドシリーズ”がやってきた。 場内にはオプションパーツ装備車も展示。やはりNC700Xのケース類が気になっているようだ。

 涼しい風とバイクを前にした楽しい談笑の時を経て参加者達はランチ会場へ。ホテルでのバイキングスタイルで供される食事を楽しみながら、デザートまで平らげたところで、お待ちかねのイベント、トークショーが始まる。
 ニューミッドシリーズの開発に携わった本田技術研究所のエンジニアがゲストトーカーとして登壇するショーの司会は、軽妙な語り口で会場の空気を掴む宮城 光さん。車体設計の小林さんとデザインを担当した祖父江さんの口から語られる開発秘話。興味深い話しに会場を引き込んで行く。

 そして後半にはオーナーとの意見交換も交わされ「MTモデルにもギアインジケーターが欲しい」「シートを開けなくても給油可能なオプションパーツを出して欲しい」「オフよりのモデルを検討して」「DN-01のようなスタイリッシュなボディーも出して欲しい」等々要望に耳を傾ける開発者達。

食事の後はトークショー。ホンダの二輪R&Dセンターからゲストがやってきた。車体設計の小林さん(写真中央)と、デザイナーの祖父江さん(写真右)が、宮城 光さんの軽妙な語り口に釣られて、ついつい秘話をしゃべってしまうのだ。 あちこちで記念写真大会が始まった。
食事の後はトークショー。ホンダの二輪R&Dセンターからゲストがやってきた。車体設計の小林さん(写真中央)と、デザイナーの祖父江さん(写真右)が、宮城 光さんの軽妙な語り口に釣られて、ついつい秘話をしゃべってしまうのだ。 あちこちで記念写真大会が始まった。

 午後3時前、標高1100メートルに位置するホテルの気温は24度程。残暑が厳しい下界からやってくるとまるで別世界。午前10時すぎに始まったオーナーミーティングもあっという間にフィナーレとなり参加者はパーキングロットで集合写真を撮影したのち、別れを惜しむようにニュー・ミッド・コンセプトのモデル達でパレードをし、それぞれの帰路についた。

 またどこかで。そんな再会を約するように、軽井沢の空気を切ってそれぞれの道に走り出していった。

NCミーティング


INTEGRA & 志野慶一さん+志野順子さん NC700X & ワタルさん

INTEGRA & 志野慶一さん+志野順子さん

千葉からやって来た志野さんご夫婦。250のスクーターから乗り換えた志野さんはリターンライダー。その走りには大満足のご様子。ちなみに燃費は30キロ/L程とのことです。

「高校、大学とバイクを楽しんでいましたが、しばらく離れていたので、リターンライダーです。このINTEGRAの前は250ccスクーターに乗っていました。同じオートマティックでもINTEGRAのミッションはスクーターのものとは違うのでダイレクト感ありますね。それにパワーやトルクがあるので、基本的にDモードのまま走行しています。
 以前のスクーターにはシーシーバーがあったので、妻が安心して走れるようにトップボックスを装着したました。パニアは納期待ちをしましたが、これでロングツーリングでも不安なしです。実は早期定年退職をしていまして、このバイクであちこちツーリングをするためにまだまだ働こうと思っています。磐梯吾妻スカイラインなどはいいですね」
「以前のスクーターは背もたれが着いていたのでこのトップケースがついて後ろに乗っていても安心感があります」と奥様の順子さん。お二人で走る姿はステキでした。

NC700X & ワタルさん

29歳のワタルさんは神奈川県藤沢からの参加。5時に出発して9時半には会場入り。この夏北海道にも出かけ、すでにオドメーターには9500キロの距離を刻む!

「以前はCBR600F4iのロッシカラーのモデルに乗っていました。NC700Xに試乗してパワーの出方、曲がり方を気にいって乗り換えです。エンジンを使い切れる、という感覚も良いですね。デュアル・クラッチ・トランスミッションにも興味があったのですが、待ちきれませんでした(笑)。
 今年の夏、道東を中心に北海道ツーリングを楽しんできました。全行程3000キロです。知床峠、最高ですね。そのツーリング中、38,6キロ/Lという燃費を記録しています。普段でも30〜31キロ/Lはかたいですね。250㏄並の燃費性能には大満足。
 オプションのヘプコ&ベッカーのハードケースを使うのは初めてです。折りたたみのイスなどキャンプ道具を入れるのには向きませんが、スタイルを含め気にいっています。満足度90点。楽しんでます」
NC700S & 西村正朗さん NC700S & 中村浩美さん

NC700S & 西村正朗さん

長年、BMWを乗りついできた御年75歳になるベテランライダーが選んだNC700S。その理由とは?

「若い頃、仕事で乗っていた配達用バイクを走らせていましたが、しばらく遠ざかっていて、55歳の時から20年、R1100RS、K1200RS、K1200S、そしてS1000RRと乗り継いで来ました。この夏にBMWのS1000RRから乗り換えました。
 正直、年齢的に前傾姿勢のバイクも辛くなってきたし、抜かれると気が済まない、ということもなくなったしね(笑)。それでなにか良いのはないかと思ったときに出てきたのがこのNC700Sでした。
 正直、飛ばすバイクじゃないですよ。エンジンもそんなに回らないし。でも充分。ツーリングには向いているね。私はマニュアルミッションを選びました。やっぱりバイクはマニュアルだね。この前、関越で新潟に出て、富山、そして高山を回って帰ってくる三泊のツーリングをしたけれどもそんな使い方にあっているね。荷物も入るし。燃費はいいよ。31.2キロ/L出したことがあって、今までの倍以上だね」

NC700S & 中村浩美さん

バイクはホンダと決めているの、と話す中村さん。今日はパニア付きのバイクのチェックも兼ねて参加。こう見えて走り屋です。

「バイクは5年目です。大学に入った息子が入学式には来なくていいよ、というので、その日に私は教習所に入所しました。このバイクの前はCB400SF。もう9万キロも走ったので、そろそろ次のバイクを、と思って考えていたのが、ツーリングがメインなので、カウル付きで、パニアがついて、足つきがよいこと。それにエンジンが600から700㏄ぐらいのモデルが高速道路での移動が楽そうだ、と探していました。去年のモーターショウで見てこれだわ、と決めていました。
 7月にマニュアルモデルを手に入れて、現在5300キロ走っています。シートは2.5センチ低いローシートにしています。パニアを着けたいと考えていますが、ミーティングで他の人が着けているパニアを実際にみて自分も決めたいと思っています。それでもラゲッジボックスがあるので、三泊程度のツーリングなら荷物を積むことに困らないのが便利なところですが。
 燃費はコンスタントに33キロ/L。ツーリングでは34キロ/Lから37キロ/Lぐらいです」
NC700X & 尾島 薫さん NC700X DCT & わたなべさん

NC700X & 尾島 薫さん

8耐でもお馴染み、櫻井ホンダ。その荻窪店にお勤めの尾島さん。バイクのベテランとしてもこのNCは絶賛オススメです、と熱く語っていただきました。

「このNC700Xは発売日、2月26日にナンバーの登録をした愛車です。実は事前に行われた販売店向けの試乗会で乗ったときにすでに気に入っていましたから、これは買うしかないと(笑)。
 もともとオフロード系、モトクロスが好きでCR125Rにも乗っていました。だからデュアルパーパス的なXが好みです。だってツーリング先で舗装が切れたからといってUターンをするの悔しいじゃないですか。何処でも行ける、目的地にたどり着く、は僕のバイク選びでは大切なポイントです。クルマも四駆ですし(笑)。
 もう30年以上バイクに乗っていて、仕事柄RZやCBR954RRなどロード系スポーツバイクに嵌ったこともあります。そんないろいろな経験をしてきた僕がこのバイクで感じたのは高い満足感です。6500回転しか回らないから遅いんでしょ、とお客様から聞かれることがあります。そんなことありません。今年、鈴鹿の8耐に行く時、NC700Xでお客様、スタッフとツーリングしながら鈴鹿に入りましたが、退屈した上司が走らせるCBR1000RRにあおられて(笑)ちょっと飛ばしてもしっかりお相手してくれましたし(笑)。ハンドリングも相当いいですよ。想像を超える走りが魅力です。
 私のXはABS付きです。この安心感は保険みたいなものですね。握りゴケするリスクを考えれば、この価格差は納得です。
 櫻井ホンダでは発売当初からローダウン仕様を用意していましたが、足が着く安心感にも拘っています……。
 え、お店の人みたいって、いえいえ、私はNC700X大好きライダー代表ですから(笑)」

NC700X DCT & わたなべさん

長身のわたなべさんが選んだのはNC700Xのデュアル・クラッチ・トランスミッション車。待望のモデルを手に入れた印象を聞きました。

「今日は藤沢から参加です。高校、大学と原付には乗っていました。バイクに乗りたいと思っていました。でも父に危ないと反対されまして。結婚したのを機にもういいだろ、とライダーになりました。NCの前はCB750に乗っていました。RC42ですね。身長が185センチあるので、シートに座るとステップとの間で足の曲がりがきつく、もう少し楽なポジションのバイクが欲しいな、それとデュアル・クラッチ・トランスミッションにひかれてNC700X DCTを待っていました。7月下旬に購入です。
 すでに高いウインドスクリーンに交換したり、ナビ代わりにiPhoneを使うのでラゲッジボックス内にACソケットを取りつけたりしています。画面が小さいので音声案内をBluetoothで聞きながらはしっています。他にはGIVIのトップケースを着けたりしています。
 使用は日帰りツーリングがメインです。家族がいるので朝早く出て、早めに帰宅する、というのがパターンで楽しんでいます。まだ走行は1300キロですが、燃費はたいてい30キロ/Lは越えています。お尻が痛くなるシートが減点材料ですが、満足度は90点といったところです」