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BMW Japan
こちらでBMW C 600 SPORT/C 650 GTの動画を見られない方は、YOUTUBEのサイト「http://youtu.be/B_XV4i_6mwY」で直接ご覧ください。 BMWのニューセグメントを形成する“アーバン・モビリティ”シリーズが登場。
C 600 SPORTとC 650 GTに搭載される647ccエンジン。90度位相をずらしたピン配置を持つクランクによりパルス感のある出力特性と排気音を実現。最高出力は、44kW[60HP]/7,500rpm、最大トルク、66N・m/6,000rpmを発生。 並列2気筒エンジンに組み合わせられるのはCVTとチェーン。クランクシャフトからCVT(Continuously Variable Transmission)へはチェーンを介して(一次減速1.06)動力が伝えられ、CVT内では、1.0~2.41の変速が行われる。さらにCVTの出力軸からギアを介して(二次減速2.72)チェーンのドライブギアに。チェーンドライブの減速比は1.687で、ドリブンスプロケットでリアホイールに駆動力が伝えられる。リアのチェーンはアルミケーシングの中に収められオイル潤滑されている。また、リアのスイングアームのピボット軸とドライブギアを同軸配置することによりチェーンの遊びを不要としメインテナンスの手間を簡素化している。
フロントにはφ40mmの倒立式サスを採用。ブレーキはφ270mmのダブルディスクに、フローティングキャリパーを組み合わせている。写真はC 600 SPORT。 リアはキャストによる片持ち式スイングアームを採用。同時にオイルバス式のチェーンケースも兼ねている。サスユニットは水平に配置されたシングルユニットを採用。写真はC 600 SPORT。
C 600 SPORTで採用されたユニークなシステム“フレックスケース”。停車時のみ、シート下の収納スペースの底がさらに下へと飛び出すことで収納スペースを拡大。ヘルメット2個の収納を可能としている。フレックスケースの出し忘れ防止の安全対策も取り入れられており、戻さないとエンジンがかからないようになっている。写真の上でクリックするとヘルメット収納状態が見られます。リアタイヤ上に飛び出した拡張スペースにご注目。 こちらはC 650 GT。シート下収納ケースの容量は約60リッター。フレックスケースは採用されていないが、大型のテール周りの造形により、常時ヘルメット2個の収納が可能だ。写真の上でクリックするとオープン状態の画像が見られます。
サイドスタンドを降ろすと自動的にパーキングブレーキがかかる。サイドスタンドを出したまま車両を押そうとするとビクとも動かず一瞬とまどってしまうが、慣れればとても便利な装置。 マルチファンクションメーター。オンボードコンピューター付。写真はC 600 SPORTのメータービュー。写真の上でクリックするとC 650 GTのメーター部分が見られます。
C 650 GTでは、スクリーンを電動で上下に調整することが可能。快適な位置に簡単に設定できる。 C 600 SPORTでは手動だが、ノブ2箇所を緩めるだけで簡単に3段階の調整が可能。
C 600 SPORTとC 650 GTともにグリップ・ヒーターおよびシート・ヒーターを標準で装備。 オプション部品およびカスタムメイドのアクセサリーも多数スタンバイ。

 BMWのスクーターといえば、2000年から2003年にかけて発売されたC1をご記憶の方が多いだろう。ベルトーネで生産された、魅力的なルーフを備えた“全天候スクーター”だった。ただし、排気量は125~200cc(EVモデルも存在した)というシティ・コミューター的なモデルとして開発され、ビッグスクーターとは異なるセグメントのモデルだった。

 今回のC 600 SPORTとC 650 GTは、それらとは全く異なるBMW初の本格的な“プレミアム・アーバン・モビリティ”としての登場なのだ。

 最高出力44kW[60HP]/7,500rpm、および最大トルク66Nm/6,000rpmを発揮する排気量647ccの新型2気筒並列エンジンを、CVT(Continuously Variable Transmission)ギヤボックスと組み合わせて搭載。クローズドループ電子制御式3元触媒コンバーターおよびラムダセンサーの装備などにより、Euro4規格をクリアするクリーンな排出ガス値も達成している。

 名称がC 600 SportとC 650 GTなので、異なる排気量を持つかに思えるが、実際はまったく同じ647ccエンジンを搭載している。C 600 SPORTは、スポーツ走行志向のライダーに、そしてC 650 GTは、快適性とツーリング面に、より重点を置いているライダー向けとされ、そのためにC 600 SPORTでは、スポーティイメージを強調するためあえて車名に「600」の数値を使用した、と説明されている。

 スポーティでダイナミックなスクーター、という性格を前面に打ち出したC 600 Sportは、シートポジションからアクティブなイメージを強調している。ステッププレート、シート、ハンドルバーの位置はスポーティな走行を可能とする車両エルゴノミクスをもとに設計されているという。

 一方、C 650 GTは、ライダーおよびパッセンジャーが適切な姿勢でいられるように、ライダーのための快適なシートや、調整式バックレスト、ハイハンドルバー、ならびに、パッセンジャーのための快適なステッププレートなどを組み合わせることにより、ツーリング性能や長距離走行性能を向上させている。さらにC 650 GTでは、大型の電動制御式ウインドシールドの採用により好みの位置に設定が可能で、より優れた防風防雨性を簡単に実現可能だ(C 600 SPORTでは、手動で3段階に切り替えが可能)。

 ハンドリング面では、高速道路等での高速走行中の安定した直進安定性と、市街地走行におけるハンドリング性能を統合するため、スチールパイプブリッジタイプのフレームとアルミダイキャストユニットから成るねじり剛性の高いフレーム部分のハイブリッド構成を採用。さらに、2気筒並列エンジン自体も負荷を担うエレメントとしても作用する強化構造をとっている。

 足回りは、フロントにφ40mmのチューブ径をもつ倒立式フォーク、リアには左側に水平配置されたサスペンションユニットが片持ちスイングアームを支えている。スイングアームピボットは、リアのチェーンドライブ(オイルバス式)のメインテナンスの手間を軽減させるため、スプロケットとの同軸配置を採用している。ブレーキは、フロントとリアに各270mm径という大径ディスクをトリプルで装備。また、BMW Motorrad ABSを標準で装備、高水準の安全性を確保している。

 その他、C 600 Sportでは、世界初のBMWフレックスケースを車体後部シート下に備えている。これは、停車時にのみシート下の収納スペースを一時的に拡張できる仕組みで、これにより、リアセクションをぎりぎりまでスタイリッシュにカットしているにもかかわらず、ヘルメット2個の収納を可能としたユニークなアイデアだ。C 650 GTでは、シート下に容量約60リッターの固定収納スペースがあり、こちらもヘルメット2個、ならびにその他の用具類を収納可能としている。

 サイドスタンドを降ろすと自動的にパーキングブレーキがかかるシステムもユニークだ。これはリンクケーブルによる簡単なシステムながら、とても有効な装置だろう。“フレックスケース”といい、このサイドスタンド連動パーキングブレーキといい、こういった新しいアイデアが盛り込まれているのもC 600 SPORT/C 650 GTの特徴だ。

BMW C 600 SPORT

ライダーの身長は170cm。
■C 600 SPORT 主要諸元■
●全長×全幅×全高:2,155×877×1,378mm、ホイールベース1,378mm、最低地上高:-mm、シート高:810mm、乾燥重量:237kg、燃料タンク容量:16L(リザーブ:4L)●水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ、排気量:647cc、ボア×ストローク:79×66mm、圧縮比:11.6、燃料供給装置:F.I.、点火方式:デジタル、始動方式:セル、潤滑方式:ウェットサンプ、最高出力:44.0kW(60HP)/7,500rpm、最大トルク:66N・m/6,000rpm●CVT変速●フレーム形式:鋼管+アルミダイキャスト、サスペンション前:φ40mm倒立テレスコピック、後:片持ちスイングアーム、キャスター/トレール:-°/92mm、ブレーキ:前φ270mダブルディスク、後φ270mmシングルディスク、タイヤ:前120/70ZR15、後160/60ZR15
(※BMWヨーロッパサイトからの参考データ)

BMW C 650 GT

ライダーの身長は170cm。
■C 650 GT 主要諸元■
●全長×全幅×全高:2,218×916×1,411mm、ホイールベース1,591mm、最低地上高:-mm、シート高:795mm、乾燥重量:249kg、燃料タンク容量:16L(リザーブ:4L)●水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ、排気量:647cc、ボア×ストローク:79×66mm、圧縮比:11.6、燃料供給装置:F.I.、点火方式:デジタル、始動方式:セル、潤滑方式:ウェットサンプ、最高出力:44.0kW(60HP)/7,500rpm、最大トルク:66N・m/6,000rpm●CVT変速●フレーム形式:鋼管+アルミダイキャスト、サスペンション前:φ40mm倒立テレスコピック、後:片持ちスイングアーム、キャスター/トレール:-°/92mm、ブレーキ:前φ270mダブルディスク、後φ270mmシングルディスク、タイヤ:前120/70ZR15、後160/60ZR15
(※BMWヨーロッパサイトからの参考データ)


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