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HONDA CBR500R

ヨーロッパで発表された時点でのカラーは3色。上のパールヒマラヤズホワイト、グラファイトブラック、そしてシールシルバーメタリック。

NCシリーズに続き、共通のエンジン、フレームベースを使いながら、異なる個性を創り上げるというマシン開発手法。今回は、500ccというホンダが提唱する“新ミドルクラス”のマシン開発で導入された。キーワードは「ニューファンダメンタルコンセプト」、新開発の水冷直列2気筒500ccエンジンをオーソドックスな鋼管製ダイヤモンドフレームに搭載する。それにより開発されたモデルは3タイプ。ただし“スクーター”(ホンダでは“スクーティング・モーターサイクル”と呼んでいる)まで同じプラットフォームで開発して世間を驚かせたNCシリーズとは異なり、今回はスポーツ系の3タイプ、3モデルとなった。

こちらはスーパースポーツの楽しさを「余裕のライディングポジション」で提供するCBR500R。身近で気軽なスーパースポーツとして街乗りからワインディングでのスポーツ走行までをカバーするモデルで、NCシリーズ同様、価格も「手軽に」を実現して登場してくれるはず。

スーパースポーツ一族の顔のイメージで造形。 メーターユニットの基本パネルは共通ながら、3兄弟それぞれでバックライトのカラーを変更してイメージを切り替えている。
日本人にもピッタリの“新ミドルサイズ”を提唱。
<主要諸元>
●エンジン:水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ●ボア×ストローク:67×66.8mm●総排気量:471cm3●圧縮比:10.7●最高出力:35kW/8,500rpm●最大トルク:43N・m/7,000rpm●オイル容量:3.2リットル●燃料タンク容量:15.7リットル●燃料供給装置:PGM-FI●変速機:常時噛合式6段リターン●フレーム:鋼管ダイヤモンドタイプ
●全長×全幅×全高:2,075×740×1,145mm●軸距離:1,410mm●シート高:810mm●最低地上高:140mm●重量:194kg●サスペンション:前φ41mmテレスコピック、後プロリンクスイングアーム●ブレーキ:前φ320mmシングルディスク+2ピストンキャリパー、後φ240mmシングルディスク+1ピストンキャリパー●タイヤ:前120/70-ZR17、後160/60-ZR17

 
HONDA CB500F

ヨーロッパで発表された時点でのカラーは3色。上のパールヒマラヤズホワイト、グラファイトブラック、そしてキャンディルビーレッド。

「ニューファンダメンタルコンセプト」で開発された3兄弟の中では一番オーソドックスなスタイルのCB500F。水冷直列2気筒500ccエンジンをオーソドックスな鋼管製ダイヤモンドフレームに搭載、日常の使い勝手をメインとするネイキッドモデル。

水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ、ボア67mm×ストローク66.8mm、総排気量471cm3のエンジンは、3車種共通のスペックで最高出力35kW/8,500rpmと最大トルク43N・m/7,000rpmの“扱いきれるパワー”を発生。 メーターユニットは共通、白いバックライトのCBR500R、そして青がCB500F、赤がCB500Xに。
ダイヤモンドタイプフレームはφ35mmの鋼管で構成。このフレームに組み合わされるのは、φ41mmのインナーチューブを持つテレスコピックタイプのフロントサス(キャスター25.5°、トレール102.6mm)と、リアはプロリンクタイプのモノショックによるこれまたオーソドックスなスイングアーム(70mm×30mmのボックスセクション構造)。
<主要諸元>
●エンジン:水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ●ボア×ストローク:67×66.8mm●総排気量:471cm3●圧縮比:10.7●最高出力:35kW/8,500rpm●最大トルク:43N・m/7,000rpm●オイル容量:3.2リットル●燃料タンク容量:15.7リットル●燃料供給装置:PGM-FI●変速機:常時噛合式6段リターン●フレーム:鋼管ダイヤモンドタイプ
●全長×全幅×全高:2,075×780×1,060mm●軸距離:1,410mm●シート高:790mm●最低地上高:155mm●重量:190kg(ABSは192kg)●サスペンション:前φ41mmテレスコピック、後プロリンクスイングアーム●ブレーキ:前φ320mmシングルディスク+2ピストンキャリパー、後φ240mmシングルディスク+1ピストンキャリパー●タイヤ:前120/70-ZR17、後160/60-ZR17

 
HONDA CB500X

ヨーロッパで発表された時点でのカラーは3色。上のパールヒマラヤズホワイト、マットガンパウダーブラックメタリック、そしてキャンディルビーレッド。

「ニューミッドコンセプト」で、二輪車作りの世界にも“共用プラットフォーム”の発想を取り入れたホンダ。その第二弾といえるのがこの「ニューファンダメンタルコンセプト」CB500シリーズだ。3タイプの異なるモデルを開発するのに共通のエンジン、フレームを活用することで、大幅なコストダウンを図り、そしてまた開発のスピードを高める、というまさにグローバル時代にふさわしいシステム。その「ニューファンダメンタルコンセプト」で開発された3兄弟の中で、スーパースポーツイメージのCBR500Rの対極にあるといえるのが“クロスオーバーコンセプト”を取り入れて開発されたオン・オフ、CB500Xだ。同じ水冷直列2気筒500ccエンジンをオーソドックスな鋼管製ダイヤモンドフレームに搭載しながら、かなりイメージの違ったモデルに仕上げることに成功している。

マシンの性格上、ツーリングユースの快適さを向上させるアクセサリーが充実しているのもCB500Xの特徴となろう。大型フェアリングや、テールボックス、写真にはないがパニアケースもスタンバイ。 メーターユニットは共通、中央に速度を表示、それを囲むようにタコメーター、燃料計、時計、オドメーター等を表示。液晶の上には各種警告灯類が配置されている。
軽量化と環境性能、そして経済性などを考慮して決定されたというパラツインエンジンは180°クランクを採用。不快な一次振動を打ち消すためのバランサーをシリンダー背後に設置。さらにノイズの少ないシザーズギアで駆動することにより騒音対策も図っている。
<主要諸元>
●エンジン:水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ●ボア×ストローク:67×66.8mm●総排気量:471cm3●圧縮比:10.7●最高出力:35kW/8,500rpm●最大トルク:43N・m/7,000rpm●オイル容量:3.2リットル●燃料タンク容量:17.3リットル●燃料供給装置:PGM-FI●変速機:常時噛合式6段リターン●フレーム:鋼管ダイヤモンドタイプ
●全長×全幅×全高:2,095×830×1,290mm●軸距離:1,421mm●シート高:810mm●最低地上高:170mm●重量:195kg●サスペンション:前φ41mmテレスコピック、後プロリンクスイングアーム●ブレーキ:前φ320mmシングルディスク+2ピストンキャリパー、後φ240mmシングルディスク+1ピストンキャリパー●タイヤ:前120/70-ZR17、後160/60-ZR17


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