2012年12月5日 

■ヤマハがタイ市場向けベーシックモデル「Spark115i」を発売

ヤマハ発動機は、「扱いやすく気軽に乗れるベーシックモデル」をコンセプトとしたニューモデル、空冷114cc、FI エンジンを搭載したマニュアルトランスミッションモデルのSpark115i(スパーク115 アイ)を開発、タイのグループ会社TYM(Thai Yamaha Motor Co.,Ltd.)にて、2012年12月上旬より同市場に導入すると発表した。コンパクトで扱いやすいボディにFI新採用エンジンを搭載して経済性を向上させたというこのモデルは、2012年春より同市場に順次導入した「Mio115i」、「TTX」、「NOUVO SX」、「Mio125i」に並ぶ、ヤマハの中期成長戦略「アセアン二輪車における商品力・収益力向上」の取り組みの1つに位置づけられている。

タイの二輪車市場は年間200万台(ヤマハ調べ、2011年)で推移し、AT車とMT車が約半分ずつを占めている。近年AT車の割合が増えてきているが、実用性や燃費に優れるMTモデルも地方都市を中心に根強い人気が続いているという。その中で、現行モデルの「Spark Nano」は、走りと実用性の良さで支持を得ているが、一層の燃費向上、扱い易さを望む声が多く、今回のSpark115iはこういった要望に応えるモデルとして開発したという。

Spark115iは、日々の買い物や2人乗り使用においての「快適さ」、「気軽に乗れる親しみやすさ」、「心地よい乗り心地」をテーマに、きめ細かな設計を施した製品で、エンジン・車体とも新設計し、燃料供給にはFIを新採用、優れた出力と燃費、環境性能を調和させている。

主な特徴は、(1)取りまわしやすく乗る人に馴染むコンパクトな車体、(2)現行モデル比で燃費25%向上の優れた経済性、(3)トルクフルなエンジン特性と素直な操縦性による市街地での力強くかつスムースな走り、(4)音響解析技術を応用し開発した新設計マフラーの採用による心地よい排気音と、それを引き立てる静かなエンジン、(5)“うねり感”をもたせ、しなやかで躍動的な雰囲気を強調したボディデザイン、など。販売計画は、発売から1年間で14万台(タイ国内)。