2013年1月21日 

■総走行距離8,420kmに及んだ長い戦いがフィニッシュ

現地時間1月20日、チリ・サンティアゴ での表彰式でのTEAM HRC


(左より)ジョニー・キャンベル(アメリカ)、エルダー・ロドリゲス(ポルトガル)、ハビエル・ピゾリト(アルゼンチン)

 1月5日にペルーのリマをスタートした「ダカールラリー2013」が19日、チリの首都であるサンティアゴでフィニッシュを迎えた。全449台が出走、内フィニッシュラインを通過したのはモト(二輪)クラス124台、オート(四輪)クラス89台、クワッド(ATV)クラス26台、カミオン(トラック)クラス60台の計299台。モトクラスはKTMのシリル・デプレが自身5度目となる総合優勝を飾った。

 24年振りのダカールラリー参戦で注目を集めたホンダ(TEAM HRC)はエルダー・ロドリゲス が総合7位、ハビエル・ピゾリト が総合8位、ジョニー・キャンベル が総合40位 。CRF450 RALLYは2日目と3日目に燃料トラブルに襲われ大きく順位を落とすも、完ぺきなチームワークとライダーの活躍によって全車完走を果たした。


山崎勝美(TEAM HRC代表)のコメント
「“TEAM HRCのすべてのマシンが、ラリーのゴールであるサンティアゴに到着する”という、我々の当初の目的を達成することができました。これは偉大なチームワークによるものです。全員が、共通の目的のために力を合わせて、チームに貢献した結果です。6カ月前に始まった若いプロジェクトですから、勝つことは難しいと思っていました。しかし、我々は最高の結果を得るために懸命に戦いました。ラリーの間は、いくつかの問題に直面し、それらを修正しました。このコンペティティブなラリーで、強力なライバルたちと14の難しいステージを戦いました。我々は、今回のレースで、CRF450 RALLYの開発を継続するための、膨大なデータと経験を得ることができました。2014年には優勝できるマシンとともに、ダカールに帰ってきます。エルダー、ハビエル、ジョニー、チームメンバー、そして我々のレースをサポートしてくださったスポンサーやパートナーに感謝しています」

鈴木哲夫(HRC社長)のコメント
「私は、このチームをとても誇りに思っています。3名のライダーは全員完走を果たし、その間、全力を尽くし、最善の結果を出してくれました。ダカールラリーには特別な魅力があります。世界で最もタフなレースであること、そして信頼性の高いマシンと強いライダー、戦略的なチームワークが必要になることです。今回の結果は有望なものだと考えています。この経験をもとにCRF450 RALLYの開発を進め、さらに強くなって来年のラリーに挑戦します。TEAM HRCのライダー、チームのメンバー、私たちに協力していただいたすべてのスポンサー、パートナー、加えてダカールラリーの主催者にも感謝を申し上げます。 また、24年ぶりにダカールラリーに参戦した、新しいTEAM HRCを応援してくださった世界中のHondaファンの皆さまにも感謝を申し上げます。皆さまの応援が、エルダー・ロドリゲス選手、ハビエル・ピゾリト選手、そしてジョニー・キャンベル選手らのリマからサンティアゴに至る14ステージ、8420kmに及ぶすばらしい走りへとつながったものと思います。すでに来年のダカールラリーに向けて意気は上がっています。優勝に向けて、挑戦を続けます」

 TEAM HRCの活躍のレポートや動画は下記にて。

http://www.honda.co.jp/DAKAR/