トーマス・パジェス（中央）が佐藤英吾のジャージを着て優勝。

　３月８日、フリースタイル・モトクロス（FMX）世界大会「Red Bull X-Fighters」の2013年シーズン開幕戦がメキシコ・シティで開催2013年シーズン開幕戦がメキシコ・シティで開催された。

　38,000の観衆で埋め尽くされた３年ぶり開催のメキシコ大会、とても残念ながら日本のFMX第一人者・佐藤英吾選手の姿はない。２月に練習中の事故によって帰らぬ人となってしまった彼の出場枠はそのまま残され、11名によって大会の決勝は行われる。

　大声援とウェーブが会場を包む中、佐藤選手の生前の映像が流された後、全ライダーが日章旗と彼の顔がデザインされた旗を持って入場。満員の観客とライダーたちは、１分間の拍手を佐藤選手に送った。

　 フランス人ライダーのトーマス・パジェスは、ライダーの中でも特に親しかった佐藤選手のジャージを着用して参戦。決勝では2011年シーズン・チャンピオンのダニー・トーレス（スペイン）を相手に高難度のトリックの他、佐藤選手が得意としていた「エアプレーン」も披露し見事優勝を果たす。

自身２度目の優勝を果たしたトーマス・パジェスのコメント
「英吾が共にいてくれたから優勝できた。今シーズンが僕の年になるかどうかは分からないけれど、新しい技を習得するために引き続き練習を重ねて行きたい」

http://www.redbullxfighters.com