CRF250M  489,300円(4月25日発売)

★ホンダ CRF250M 車両解説

CRF250Lをベースに“スーパーモタード”スタイルのスポーツモデル、CRF250M登場

 2011年の東京モーターショーで国内デビューを果たして以来、多くのホンダ・オフ車ファンの注目を集めてきたCRF250L。2012年5月に発売されるや、一気に販売ベスト10に入るほどの人気車種の仲間入り。XR以来途絶えていたホンダの本格的なオフ車スタイルスポーツモデルの登場を待ち望んでいたユーザーの数の多さに改めて驚かされたものだ。

 昨年の12月には、特別仕様として無限ブランドのコンプリートモデル「CRF250L Special Edition」が加わっている。精悍でシャープなブラックの車体カラーに、専用のレッドストライプ。さらに、心地良いエキゾーストノートを奏でる無限スリップオンマフラーの装着に加え、前後ホイールには、ボディカラーにマッチするゴールドカラーリムを採用するなど、精悍でシャープなモデルだった。

 そして今回は、CRF250Lのスペシャルエディションとしてではなく、兄弟車種としてCRF250Mが登場した。XR250Rに対してのXR250Motardのように、CRF250Motardといえるモデルで、CRF250Lをベースに前後17インチオンロードロードタイヤを採用、ストリート仕様に発展させた“スーパーモタード”イメージのニューモデルとなっている。

 ホイール以外でも、フロントにはφ296mmの大径ブレーキディスクを採用(CRF250Lはφ256mm)、そして前後サスのセッティングも変更された。また細かいところでは二次減速比をCRF250Lの2.857から2.785へと変更、キャスターも27°35′から25°45′に、トレールも113mmから71mmへと変更。これらの変更によりディメンジョンも全長は2,195mmから2,125mm、全高が1,195mmから1,150mmへ、シート高も875mmから855mmへと下がっている。車重は143kgから145kgと若干の増加となった。

 車名がXRシリーズの時同様に“CRF250Motard”ではなく、CRF250Mとされたのは、CRF250RやCRF250XなどとCRF一族のイメージを統一するためでしょうか。

CRF250M。カラーは2色。アグレッシブなイメージのエクストリームレッド。
CRF250M。こちらは、精悍なイメージのブラック。

★HONDA プレスリリースより (2013年4月12日)

スポーツモデル「CRF250M」を新発売

Hondaは、力強く扱いやすい出力特性の水冷・4ストローク・DOHC・250ccエンジンを搭載したスーパーモタード※1スタイルの「CRF250M」を4月25日(木)に発売します。

CRF250Mは、昨年5月に発売し好評を得ているオン・オフロードモデル「CRF250L」をベースに、前・後に17インチのオンロードタイヤを装着するなどで、ストリートで一段と映える躍動感あふれるスタイリングを実現したモデルです。

足回りは、フロントブレーキに大径のフローティングタイプのディスクローターを採用するともに、リアサスペンションのセッティングを変更し、オンロードでの操縦安定性を追求し取り回しやすいものとしています。

エンジンは、CRF250Lで定評のある力強く燃費性能に優れた水冷・4ストローク・DOHC・250cc単気筒を採用しています。

※1 スーパーモタードは、ヨーロッパを中心に人気のあるレースで、オフロードモデルに小径ホイールとオンロードタイヤを装着し、舗装路とダートが混在するコースでスピードを競う

●販売計画台数(国内・年間)
2,000台
●メーカー希望小売価格
489,300円(消費税抜き本体価格 466,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

=CRF250Mの主な特長=

●スタイリング
シャープなスタイリングのCRF250Lをベースに、専用のカラーリングとグラフィックを施し、クールなスーパーモタードイメージに仕上げています。車体色は、エクストリームレッドとブラックの2タイプ。エクストリームレッドには、ブラックのアルミホイールとレッドのシートを、ブラックには、ゴールドカラーのアルミホイールとブラックのシートをそれぞれ採用しています。また、フレームとスイングアームはマットアクシスグレーメタリックで統一し、フロントフォークにはブラックアルマイト処理を施すことで、個性を際立たせた精悍なイメージとしています。
●車体・足回り
CRF250Lのフレームを踏襲しながら、17インチのオンロードタイヤの装着と、前・後サスペンションのセッティングにより、市街地や郊外のワインディング路で軽快なハンドリングと安定性を追求しています。フロントブレーキのディスクローターは、オンロードでの使い勝手を考慮し、CRF250Lのφ256mmに対し大径のφ296mmとすることで、制動力の向上を図っています。なお、前・後17インチホイールの採用によって、シート高をCRF250Lに比べ20mm低い855mmに設定し、良好な足つき性としています。
●エンジン
CRF250Lのエンジンと同じく、低回転域から力強いトルク特性としながら、水冷・4ストローク・DOHCエンジンらしい高回転まで伸びのある出力特性を両立しています。また、オフセットシリンダーやローラーロッカーアームなどの低フリクション技術を多岐にわたって採用したことに加え、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※2)やO2センサーの搭載、マフラー内に装備した触媒装置(キャタライザー)との相乗効果により、高い環境性能を実現するとともに、44.3km/l(60km/h定地走行テスト値)の優れた燃費性能を実現しています。
※PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの商標登録です
●主要装備
・視認性に優れたマルチリフレクターヘッドライト(60/55W)
・燃料計や時計、トリップ/オドメーターを備えた多機能デジタルメーター
・荷物の積載に便利なリアフェンダー部の荷掛けフック
・7.7L容量の燃料タンク

★主要諸元

車名型式 JBK-MD38
CRF250M
発売日 2013年4月25日
全長×全幅×全高(mm) 2,125×815×1,150
軸距(mm) 1,445
最低地上高(m) 0.225
シート高(m) 0.855
車両重量(kg) 145
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 44.3(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 2.3
エンジン型式 MD38E
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 76.0×55.0
圧縮比 10.7
最高出力(kW[PS]/rpm) 17[23]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 22[2.2]/7,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 7.7
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.333
2速 2.117
3速 1.571
4速 1.304
5速 1.115
6速 0.962
減速比1次/2次 2.807×2.785
キャスター(度) 25°45′
トレール(mm) 71
タイヤサイズ 110/70-17M/C 54S
130/70-17M/C 62S
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立タイプ)
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 セミダブルクレードル

※製造事業者/Thai Honda Manufacturiong Co., Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社