S風の娘ライダー ルリカミドリのSUZUKI GSR250 実走! 体験ツーリング!!その1「パワースポットでエネルギー注入!?」の巻

http://www.suzuki.co.jp/

 今年に入ってから、個人的にいろいろありまして、何かツキがまったく無いカンジで、精神的にも肉体的にもかなりボロボロになっており、このところ人生に少々お疲れ気味のワタシ、ルリカミドリなのであります。

 そんなブルーな気分のワタシのもとに、WEB Mr.Bikeさんからお電話をいただいたんです。「SUZUKIのかわいいバイクで、ちょっとした旅でもしてきませんか?」って。

 新しいバイクを貸していただき、ツーリングをしてきて、その乗り心地をイラストや写真で紹介するという今回のこの企画。とにかくバイク大好きっ子のワタシです。断わろうハズがないじゃありませんか!!

 心の中にポッと灯りが灯ったような、そんな気分になりました。

 後日、広報車を借用するため、都内葛飾区にあるSUZUKIのサービスセンターに伺ったのですが、そこにはワインレッドのステキなバイクが止まっていました。ワタシ、見た瞬間「カワイイですねぇ〜♬」って、叫んじゃいましたヨ。

 なんかカッコいいとか、速そうとか、無骨とか、そんな感じじゃないんです。小柄でキュート、っていうか。例えて言うなら、AKB48の総監督「高橋みなみ」ちゃんみたいなカンジかな!? 小っちゃいけど、芯がしっかりしていて、凛とした美しさ、かわいらしさが垣間見える……みたいな。とにかくワタシ一目みた瞬間から、一発でファンになっちゃいました。


どうよ、この美しさは!? ギアはなんと6段式だし、小さいけれどパワーもあるし、速いんだよっ!!

色は赤、黒、グレーメタリックと新色の白の4色。マフラーは今どき珍しい(!?)2本出しなのだ?
どうよ、この美しさは!? ギアはなんと6段式だし、小さいけれどパワーもあるし、速いんだよっ!!

色は赤、黒、グレーメタリックと新色の白の4色。マフラーは今どき珍しい(!?)2本出しなのだ?

2色は赤、黒、グレーメタリックと新色の白の4色。マフラーは今どき珍しい(!?)2本出しなのだ?

キャンプ道具をパッキングしていざ出発!! いつもより多少減らしたんだけど、ちょっと重いかな!?
やっぱし、センタースタンドが付いているのが便利だよね。メーカー希望小売価格は¥438,900だ。細かいことは新車プロファイルを見てね。 キャンプ道具をパッキングしていざ出発!! いつもより多少減らしたんだけど、ちょっと重いかな!?

 さっそく跨ってみたんですが……ゲッ! パワーが全然無い? 動き出しもトロトロしているし、走り出してもスピードにまったく乗れないんです。

「やっぱし250ccだからしょうがないのかなぁ」なんて思ったのですが、実は普段ワタシ400ccのバイクに乗っているんですよね。だからその感覚でアクセル回していたんですね。少ししか回してなかったから動きが遅いハズです。いつもの2〜3割増の感覚で回せばちゃんと発進できました。

 乗り心地も、足着きはラクだし、軽いし、ちゃんとアクセルを回せば、スピードも出るし(当たり前か)、本当に乗りやすいバイクです。これなら楽しい旅が期待できそうです。

 帰宅後、旅の準備をし、早めにお布団に潜り込みます。

 次の日、早朝5時半に出発します。実は今回、どこに行くのかまだ決めてないんですよ。風の吹くまま気の向くまま……まったくの行き当たりばったり旅ってヤツです。

 雑誌の占いコーナーに「今月は西の方角が吉方なり」って書いてあったので、とりあえずは西に向かって青梅街道を走り出します。キャンプ道具いっぱい積んじゃったのですが、たかみな号(勝手に愛称付けちゃいました)は快適な走りです。

 しばらく青梅街道を走っていたのですが、急に気が変わって甲州街道(国道20号線)に入りました。八王子から高尾、大垂水峠を経て相模湖。そしてしばらく走って猿橋でおシッコ休憩します。

 猿橋は「日本三大奇橋」(ちなみにあとふたつは、四国のかずら橋、山口県の錦帯橋)のひとつとも呼ばれていて、変わった作りになっています。西暦600年頃には最初の橋が架けられたらしく、現在のものは昭和59年に完成したらしいですよ。水面からの高さは30m。よくこんな崖に架けたものだと感心しちゃいます。

 大月から笹子トンネルを通り、甲府の街を通り抜けて、白州に到着。道の駅はくしゅうからは、甲斐駒ヶ岳が美しい姿を見せてくれます。

ひぇぇぇぇぇぇ〜!! title=

※写真をクリックすると大きなサイズになります


神奈川県民の水ガメ、相模湖。今年はカラ梅雨みたいだけど大丈夫なのかなぁ〜!?


日本三大奇橋のひとつ、猿橋。ホントに変わったデザインだよね。何の為に屋根ついてんだ!?
神奈川県民の水ガメ、相模湖。今年はカラ梅雨みたいだけど大丈夫なのかなぁ〜!? 日本三大奇橋のひとつ、猿橋。ホントに変わったデザインだよね。何の為に屋根ついてんだ!?


「笑点」でおなじみ(!?)の大月。たまには電車で富士山に向かってみるのもいいかもネ


「撮り鉄」じゃないので、この程度の写真しか撮れないワタシ。もっと腕を磨かなきゃなぁ〜
「笑点」でおなじみ(!?)の大月。たまには電車で富士山に向かってみるのもいいかもネ。 「撮り鉄」じゃないので、この程度の写真しか撮れないワタシ。もっと腕を磨かなきゃなぁ〜


「甲州街道を一路、西へ!! 車の量もずいぶんと少なくなり走りやすいです。たかみな号、グイグイと坂を登っていきます


そして目の前には笹子トンネルだ。トンネル内はけっこう道が荒れてるし、濡れてるし、ちょっぴり恐いんだよな
甲州街道を一路、西へ!! 車の量もずいぶんと少なくなり走りやすいです。たかみな号、グイグイと坂を登っていきます。 そして目の前には笹子トンネルだ。トンネル内はけっこう道が荒れてるし、濡れてるし、ちょっぴり恐いんだよな。


昔の甲州街道の姿を残しているところもけっこうあったよ。バイクを降りて、ゆっくり歩いてみるのもいいかも!!


甲斐駒ヶ岳が見下ろす、道の駅はくしゅう。地元の名産品がたくさん並んでいたよ。おいしい水も汲めるんだよ
昔の甲州街道の姿を残しているところもけっこうあったよ。バイクを降りて、ゆっくり歩いてみるのもいいかも!! 甲斐駒ヶ岳が見下ろす、道の駅はくしゅう。地元の名産品がたくさん並んでいたよ。おいしい水も汲めるんだよ。

 すぐ近くにはサントリーの工場がありまして、工場見学なんかもできるんですよね。今回は入らないけど、写真だけでも撮ろうかな……とカメラを取り出そうとしたら、グローブを着けたままだったので、なっ! なんと、滑って落っことしてしまったんです! ひぇぇぇぇぇぇ〜!!

 レンズは飛び、部品は割れ、ひん曲がり、絶命してしまいました。もう6年くらい使っている、性能のいいカメラだったのに、本当に残念で、泣きたくなっちゃいました。

 今回の旅の予算の都合上、新しいカメラは買えないし、それ以前にお給料日前でお金ないし、カードも持ってきてないんです。オマケに携帯も家に忘れちゃってるし。しょうがないのでコンビニに入り、レンズ付きのフィルムを購入したのですが、ちゃんと写真が撮れているか確認できないからホントに不安なんですよねぇ〜。


サントリーウイスキーは白州の名水で作られています。工場見学も楽しめ試飲ももできるけど、運転手はもちろんダメだよ

サントリー工場見学の入口。ちなみにこの直後にカメラを落っことしたのだ。つまりこの写真は遺作ってワケ(泣)

レンズがひん曲がってしまいお亡くなりになった愛用のカメラ。長年使っていたし、いい製品だったのになぁ〜、ザンネン!!
サントリーウイスキーは白州の名水で作られています。工場見学も楽しめ試飲ももできるけど、運転手はもちろんダメだよ。 サントリー工場見学の入口。ちなみにこの直後にカメラを落っことしたのだ。つまりこの写真は遺作ってワケ(泣)。 レンズがひん曲がってしまい、お亡くなりになった愛用のカメラ。長年使っていたし、いい製品だったのになぁ〜、ザンネン!!

 涙を拭いて、そのまま甲州街道を北上し、これ以上災難がないよう、諏訪大社上社本宮に参拝していきましょう。お清めの手水の横に温泉が湧いています。ここは御柱祭りで有名な歴史ある神社なんですが、現在はリフレッシュ工事中で、大きな写真が飾ってありました。


諏訪大社上社本宮。現在はリニューアル工事中なんだけど歴史があっていい雰囲気の神社なのだ

手水舎の横にはなんと温泉が湧いているのだ。冬にお参りする時はサイコーだな、こりゃ!!
諏訪大社上社本宮。現在はリニューアル工事中なんだけど歴史があっていい雰囲気の神社なのだ。 手水舎の横にはなんと温泉が湧いているのだ。冬にお参りする時はサイコーだな、こりゃ!!

 近くでお蕎麦を食べながら地図を広げます。この先どこに行こうかと迷ったのですが、体調壊したり、カメラ壊したり、今のワタシにはとにかくツキが無いんですよね。やっぱりここはパワー注入が必要だ!! と判断し、大鹿村に行く事に決定しました。

 道を少し戻って、国道152号線へと入ります。ほとんど対向車もなく快適な道です。50分程で高遠へ。ここは桜の季節には大賑わいする歴史ある町だそうです。


高遠城趾公園。現在約1500本の桜の木が植えられており、花見のシーズンには大変な観光客で賑わうそうです

山あいの静かな城下町、高遠。歴史博物館や文化財もたくさんあるし、心なごむ所だ

高遠を過ぎ、国道152号線を快適に飛ばすたかみな号。対向車もほとんどないし、気持ちいいけど、注意してよね
高遠城趾公園。現在約1500本の桜の木が植えられており、花見のシーズンには大変な観光客で賑わうそうです。 山あいの静かな城下町、高遠。歴史博物館や文化財もたくさんあるし、心なごむ所だ。 高遠を過ぎ、国道152号線を快適に飛ばすたかみな号。対向車もほとんどないし、気持ちいいけど、注意してよね。

 そのまましばらく走ると、シャトルバスの停留所があります。ここでたかみな号を置いてバスに乗り換えましょう。これから向かうのは有名なパワースポット「分杭峠」です。実は以前一度来たことがあるのですが、もう一回行ってみたくなったんです。


往復600円を払いシャトルバスに乗り込みます。約10分で分杭峠に到着だ

杭を打って領地を分けたから「分杭峠」なのだ。峠は駐車禁止。バイクも置いたら怒られるらしいぞ!!

峠からの眺め。いわゆる「ゼロ磁場」といわれており、世界でも有数のパワースポットらしいんだけど……
往復600円を払いシャトルバスに乗り込みます。約10分で分杭峠に到着だ。 杭を打って領地を分けたから「分杭峠」なのだ。峠は駐車禁止。バイクも置いたら怒られるらしいぞ!! 峠からの眺め。いわゆる「ゼロ磁場」といわれており、世界でも有数のパワースポットらしいんだけど……

 

 前回と同じように、しばし林の中でリラックスします。この場所には何か目に見えない磁場があり、自然のパワーを体の中に取り入れることができれば力が湧いてきたり、病気が治ったりもするそうなんですよ。

 それ以外にも、写真に不思議な光が写ったり、見えないモノが見えたり、いろんな体験ができる場所なんだそうです……が、しばらくジッとしていたもののやっぱしワタシには前回同様何も感じませんでした(苦笑)。

みんなさもパワーを感じてるみたいな顔してるけど

その目には見えないパワーをもらおうと集まった人たち。感じる人には感じるらしいんだけどね

ただひたすらにパワーにすがる人々、てか、ただぼけ〜っと座ってるだけなんだけどネ
その目には見えないパワーをもらおうと集まった人たち。感じる人には感じるらしいんだけどね。 ただひたすらにパワーにすがる人々。てか、ただ、ぼけ〜っと座ってるだけなんだけどネ。

 停留所に戻り、たかみな号を走らせます。分杭峠を過ぎて下りていくと、北川露頭というのがありました。ここは古代に太平洋側と日本海側のプレートがぶつかった跡が見られます。左右の土の色がまったく違っていて、地球の息吹が感じられる場所です。

 4時半、大鹿村へ到着。役場へ行き、今夜の宿を確保します。そしてそのあとお楽しみの温泉へ。実はここ大鹿村に湧く温泉はなんとしょっぱいんです。其の歴史は古く、ずいぶん昔から「塩湯」として親しまれてきたらしいですよ。


北川露頭。左が日本海側の花こう岩。右は太平洋側の緑色片岩だ。ここでプレートがぶつかったんだってさ!!
北川露頭。左が日本海側の花こう岩。右は太平洋側の緑色片岩だ。ここでプレートがぶつかったんだってさ!!

 初めて乗ったたかみな号なので、緊張からか少々体の節々がきしきし言ってます。塩の味がする温泉に浸かっていたら、何か心も体も随分とラクになりました。


大昔から水害に悩まされてきた大鹿村だそうです。それにしても、この工事はスゴイの一言!!

大鹿村役場で400円払い、キャンプ場の受付をします。ちなみにこの村、信号機が1本もないのが自慢らしいよ

鹿塩(かしお)温泉。ちょっぴり塩っぱいお湯、「塩湯」が体を温めてくれるし、お肌もツルツルになるんだよ!!
大昔から水害に悩まされてきた大鹿村だそうです。それにしても、この工事はスゴイの一言!! 大鹿村役場で400円払い、キャンプ場の受付をします。ちなみにこの村、信号機が1本もないのが自慢らしいよ 鹿塩(かしお)温泉。ちょっぴり塩っぱいお湯、「塩湯」が体を温めてくれるし、お肌もツルツルになるんだよ!!
鹿塩(かしお)温泉

 近くの個人商店でビールとおつまみを求め、山道をトロトロと登っていきます。けっこう重いキャンプ道具なのでたかみな号もきつそうです。

 山の合間からまだ雪を抱いた赤石岳が見えます。目指すのは大池高原キャンプ場です。前回もここに泊まったのですが、標高1000mにあるこのキャンプ場、気に入ってしまいまして、またいつか来たいって思っていたんです。

 先客は男女のグループ5〜6人のみ。離れたところにテントを張り、早速ビールをイッキに飲みます。この瞬間だけが生きてるってカンジ!?

 前回来たときはものすごい星空が見えたのですが、残念ながら今回はあまり見えません。早々にシュラフに入るとあっという間に爆睡してしまいました。

 250だからパワーが無い! なんて先入観があったのですが、そんなことも無く今日一日快適に走ってくれたたかみな号です。ねぇ、明日はどこに行こうか?


標高約1000mの所にある、大池高原キャンプ場。アルプスもキレイだし、星空もスゴかったんだよ!!
標高約1000mの所にある、大池高原キャンプ場。アルプスもキレイだし、星空もスゴかったんだよ!!

MAP

[その1 | その2へ]

GSR250withヨシムラインプレッションへ]

[GSR250インプレッションへ]