2013年8月6日 

■ピアッジオグループジャパンがベスパのニューモデル「Vespa946」の国内導入を発表

 昨年の11月、イタリア・ミラノ・ショーで発表され話題を集めたVespa946が、いよいよ11月下旬から日本でも発売開始される。我が国でのベスパのインポーターでありディストリビューターでもあるピアッジオグループジャパンが、このたび開催したVespa946国内導入発表内覧会で、国内導入計画の概要を発表し、メーカー希望価格も115万円に決定したという。

 Vespa946は、伝統のベスパのデザインエッセンス、そしてモノコックボディに代表される製品フィロソフィーを最新のテクノロジーと融合した、まさに“イタリアンプレミアムスクーター”と呼ぶに相応しいモデルに仕上がっている。デザインは1946年に発表されたベスパのプロトタイプであるMP6を、近未来的に再現したものといわれ、車体側面のシェイプは、伝統的なΩ(オメガ)の形状を継承し、斬新なシートは、クラシカルベスパのデザインを強調している。ちなみに車名の数字946は、ベスパの生産第一号車Vespa98が発売された年の1946年から命名されたという。

 メカニズムでは、最新のABSやASR(Anti Slip Regulation)と呼ばれるトラクションコントロール、高輝度LEDヘッドランプ(ランプ類は全てLEDだ)、フルデジタルメーターパネルなどを採用。そして一台一台、プレミアムスクーター用として導入された専用ラインの熟練した専任担当者たちにより手作業で生産される。

 国内販売は、現在関東、中部を中心に6店舗を展開するスクーター・イタリアーノ・ネットワークのみでの取り扱いとされた。8月6日から予約受付が開始されたが、ほぼ予約段階で完売となりそうな状況だという。ちなみに日本向けは約20台。

■ピアッジオコール (TEL050-3786-2635 http://www.piaggio.co.jp/

●Vespa946 主要諸元

■全長×全幅×全高:1,965×730×1,170mm、ホイールベース:1,405mm、シート高:805mm、車両重量:147kg、燃料タンク容量:8.5L ■エンジン種類:空冷4ストロークSOHC3バルブ単気筒、総排気量:124cm3、ボア×ストローク:52×58.6mm、燃料供給装置:電子制御式燃料噴射システム、始動方式:セルフ式、最高出力:11.4HP[8.5kW]/8,750rpm、最大トルク:9.6N・m/7,750rpm、変速機形式:自動無段変速 ■フレーム形式:スチール製モノコックボディ、ブレーキ(前・後):油圧式φ220mmディスク・油圧式φ220mmディスク、タイヤ(前・後):120/70-12・130/70-12 ■車体色:モンテホワイト、ルシードブラック ■メーカー希望小売価格:1,150,000円