夏を締めくくるヤマハの恒例ビッグイベント『2013 Star Meeting』が9月1日、長野県と北海道で同時開催された。昨年まで『DRAS STAR Meeting』のタイトルで絶大な人気を誇ったこのイベントだが、第8回目を迎えた今年はDRAS STAR 及びStar シリーズ全モデルに向けた『Star Meeting』として、より幅広いヤマハクルーザーファンにアピール。長野会場となった富士見高原スキー場には広大な専用駐輪場が設けられ、全国各地からツーリングを楽しんできたヤマハクルーザー800台が集結。さらに他モデルや他メーカー車も来場可能とあって、すべて含めると1000台、総勢1200名の参加者で大いに賑わった。

　富士見高原スキー場は標高1250メートルにあるまさに天空のリゾート地。この日は台風一過の快晴で最高気温は真夏並みながら、木陰には高原の涼風が吹き抜けて、到着するライダー達を爽やかに癒した。

　午前９時のオープニングと共に、早速受付で参加記念のStar Meetingオリジナルタオルを受け取ったライダー達が吸い込まれるようにして向かった先は、ニューモデルのBOLTを始めYAMAHA2013クルーザーラインナップがびっしりと並ぶ車両展示コーナーだ。年内発売予定のBOLTの国内仕様がこの会場で待望の初お披露目となり、さらに自由に跨ったり写真を撮ったりできるとあって、フィーリングを比較したり、あらゆる角度からつぶさに眺めたりして、『次に欲しいバイク』に思いを馳せるライダー達。

　アダルトな雰囲気の音楽ライブで始まったメインステージでは、協賛各社の目玉商品が目白押しのチャリティオークションや、ナイスライド盲導犬募金の贈呈式、そしてYAMAHAアンバサダー、荒川静香さんによるゴージャスなトークショーなど多彩なプログラムで盛り上がった。

　BOLTに乗って颯爽とステージ前に登場した荒川さんは、トークショーの終わりにもステージに展示されたBOLTに跨るファンサービスで、ファーストインプレッションをコメント。「取り回しがとても軽く、これならどんな道も颯爽と走っていけそうです！」とすっかりお気に入りの様子だ。「足つき性も良いので女性にもオススメですね。デジタルメーターもとても見やすくて、とにかく一度体験してみると、これは絶対に欲しくなっちゃうバイクです！」とBOLTを絶賛した。

　さらにPR出展ブースコーナーでは、YAMAHAクルーザーにまつわる用品や出版社の新着情報などがあふれ、ひとつずつのブースを覗いて回るのも楽しい。もちろん地元の信州富士見高原からも、飲食コーナーを中心に様々な協力があった。採りたての新鮮素材を使ったキノコ豚汁や焼きとうもろこし、つきたてのお餅の無料サービス、珍しい食用ほおずきの試食販売など、地元ならではの美味しい特産品が次々ふるまわれ、ライダー達は会場のあちこちで見たり聞いたり、笑ったり驚いたり、跨ったり撮ったり食べたりしながら、一瞬たりとも退屈しているヒマはない。リピーターも多いので、顔見知り同志も多い。１年ぶりに再会した友人とのバイク談義のひとときもまた限りなく盛り上がる。あるいは新車を購入して待望の初参加というライダー達の『同車種がこんなに沢山！』という驚きと感動もまた新鮮だ。自慢のドレスアップを見せ合ったり、ツーリング情報を交換したり、Star ライダー同士、話は尽きない。

　あっという間にエンディング前の全体集合写真の時間が迫ってきた。が、ここで突然のサプライズが！　ここまでシークレットプログラムで準備されていた『荒川静香さんと行く女性限定ショートツーリング』の発表だ。荒川さんとのジャンケン大会に勝ち残ったレディスライダーが、荒川さんと一緒に１時間ほどのツーリングに行けるという……。「そんなー！　素敵すぎるぅー！」と張りきってジャンケン大会に挑み選出された６名のレディスは、集合写真撮影のあと、会場の全員に見送られながら至福のひとときへと出発したのだった。

　Star 達よ、来年もこの場所で会おう。

ヤマハクルーザーファンは、性別も年齢も職業もすべて超越して、心の底からStar Meetingを楽しんでいた。ヤマハのバイクが好き！　このフォルムが好き！　何よりも愛車で走る気分が最高！　みんながそう言った。

同時開催の北海道会場、夕張マウントレースイも大盛況

　同日に北海道の夕張市にある夕張マウントレースイでもスターミーティングが開催された（九州会場は、折からの台風接近による悪天候のために残念ながら中止）。前日から雨に見舞われ、例年ほど参加者は伸びなかったが、それでも総勢170名、150台（スターシリーズは70台）のバイクが集合した。こちらの会場でもBOLTの人気はダントツで、ツーリング途中に立ち寄ったライダーなども加え、大いに盛り上がった。