CRF250X 699,300円(11月9日発売)

★ホンダ CRF250X 車両解説

“環境時代の4スト・モトクロッサー”
CRF250Rをベースにエンデューロマシン

環境時代の4スト・モトクロッサー、CRF250Rをベースに、セルフスターターや大型の燃料タンク、トリップメーターなどを装備したエンデューロマシン。いよいよ国内販売を開始だ。

といってもこのモデルはエンデューロ用のレース専用マシンで、公道を走れるモデルじゃない。本格的なオフ車が存在しない現在のホンダのラインナップ。多くのファンがこの新世代の“XR”に公道仕様の登場を待ち望んでいることだろう。

エンデューロ仕様として開発するにあたって、まず採用されたのはセルフスターター。オートデコンプシステム採用のキックと併設されている。エンジンではこのほかに、CRF250Rでコンペティションユースとしても実績を持つPGM-FIではなく、敢えてキャブレターが採用された。スロットルポジションセンサー付のケーヒンφ37mmFCRタイプキャブレターに換装されているのだ。ミッションもワイドギアレシオ化されている。

燃料タンクはCRF250Rの5.7リッターから7.3リッターへと大型化。被視認性を向上させる35WのヘッドライトにLEDテールランプなども採用された。

サスはフロントにインナーチューブ径φ47mm倒立タイプ、リアはプロリンク式にピギーパックタイプのダンパーを組み合わせている。
リアホイールに18インチを採用することにより346mmの最低地上高を確保しながらも958mmのシート高におさえている。

★HONDA プレスリリースより (2010年10月4日)

エンデューロレース専用車「CRF250X」を新発売

Hondaは、高い運動性能を発揮し、エンデューロレースで扱いやすい「CRF250X」を、11月9日(火)に受注期間限定※で発売します。

「CRF250X」は、より快適にオフロードライディングを楽しみたいというユーザーの要望に応え、国内市場に新たに投入するエンデューロレース専用車です。ベースマシンは、高い戦闘能力で支持されているモトクロスマシン「CRF250R」。長時間・長距離で競うエンデューロレースを考慮し、使い勝手に優れたセルフスターターや、大型のフューエルタンク、トリップメーターなどの専用装備を採用しています。

エンジンは、水冷・4ストローク・4バルブ単気筒250ccを搭載。Honda独創のユニカムバルブトレインを採用し、軽量・コンパクト化を実現しています。出力特性は、低・中速域でトルクフルなセッティングとし、ワイドなギアレシオの採用などによりより扱いやすさを追求しています。

車体は、軽量・コンパクトで剛性に優れるアルミツインチューブフレームを採用。剛性を維持しながら適度なしなりを持たせることで、安定したコーナリング特性を実現しています。リアタイヤは、ショックの吸収性に優れた18インチサイズを採用しています。

CRF250Xは、オフロードの入門者からベテランまで、幅広い層にオフロードライディングの楽しさを提供いたします。

※受注期間は、2010年10月4日から、12月10日まで

●販売計画台数(国内・年間)
100台
●メーカー希望小売価格
CRF250X 699,300円(消費税抜き本体価格 666,000円)
※このCRF250Xは、道路および一般交通の用に供する場所では一切走行できません。また、登録してナンバープレートを取得することもできません。
=CRF250Xの主な変更点
●エンジン
モトクロスレースで実績のある「CRF250R」のエンジンをベースに、エンデューロレースでの扱いやすさを追求しています。始動方式は、セルフスターター式と、オートでコンプレッションシステム採用のキック式を併設しています。キャブレターは、スロットルポジションセンサーを採用したケーヒン社製のFCRタイプ(ボア径φ37)を搭載。ライダーの意志にリニアに反応するスロットルレスポンスを実現しています。まわ、ワイドなギアレシオの5速ミッションを採用することで、長時間にわたって様々な路面状況をライディングできる扱いやすさと、高い走破性能を発揮します。エキゾーストパイプとマフラーは、耐久性に優れたステンレス製を採用。サイレンサーは、消音効果と高出力を両立する構造としています。
●シャシー
アルミ製ツインチューブフレームは、高い限界性能と耐久性を維持しながら、適度なしなりを持たせることで、高いコーナリング特性を実現しています。サスペンションは、フロントにインナーチューブ径φ47mmの倒立タイプを採用。リアは、プロリンク式にピギーバックタイプのダンパーを搭載しています。フロント、リアのバネレートは、CRF250X専用のセッティングを施すことで、長時間走行での疲労軽減に寄与しています。最低地上高は、エンデューロレースでの走破性を考慮した346mmとしながら、ショックの吸収性に優れた18インチサイズのリアタイヤの採用などにより、CRF250Rと同レベルのシート高(958mm)としています。
●主な装備
・航続距離を高める7.3リットルの大型フューエルタンク
・被視認性に考慮した35Wのヘッドライトと、LEDテールランプ
・走行距離の測定や燃費計算に便利なトリップメーター
・サイドスタンドを装備
●車体色
エクストリームレッド1色を設定。

★主要諸元

車名型式 ME11
CRF250X
発売日 2010年11月9日
全長×全幅×全高(m) 2.174×0.827×1.261
軸距(m) 1.481
最低地上高(m) 0.346
シート高(m) 0.958
車両重量(kg) 106
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 -
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249.4
内径×行程(mm) 78.0×52.2
圧縮比 12.9
最高出力(kW[PS]/rpm) -[-]/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -[-]/-
燃料供給装置形式 φ37mmFCRキャブ
始動方式 プライマリーキック式/セルフ式併設
点火方式 電子進角CDIデジタル点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 7.3
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.384
2速 1.750
3速 1.333
4速 1.041
5速 0.814
減速比1次/2次 3.611/3.786
キャスター(度) 27°54′
トレール(mm) 118
タイヤサイズ 80/100-21 51M
100/100-18 59M
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立)
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 アルミツインチューブ